Cloudbookは主流のノートパソコンになるか

 11月20日にacerから発売になったという新たな廉価版のノートパソコン『Aspire One Cloudbook AO1-131-F12N/KF』が面白そうです。まだ出たばかりなので何とも言えないところもありますが、マイクロソフトのWindows10を搭載したノートパソコンにOfficeも付くということで、Windowsタブレットに不満がある人や、はじめてノートパソコンを持ちたいと思っている人には選択肢の一つになるのではないでしょうか。

 スペック的なポイントを箇条書きで挙げてみます。

・画面サイズは11.6インチ(1366×768ドット)
・CPU Celeron N3050(1.60GHz)
・RAM 2GB
・ストレージ 32GB
・搭載OS Windows 10
・付属ソフト Microsoft Office Personal Premium
・期間特典 その1 Office 365 1年間無料
・期間特典 その2 OneDrive 1TB分
・駆動時間 カタログスペックで約8時間

 まだ出たてということで、スペック的には不足気味であることは間違いないところですが、このスペックで実売44,800円という第一報があったので、正規版のOfficeをどうしても使いたいという方には購入候補になるかも知れません。ただ、ストレージが32GBと少ないですし、ソフトをインストールして使いこなしたい場合には足りなくなる可能性があります。SDカードスロットがあるのでデータはカードに逃がす方法もありますが、この点は不安なところです。

 使い方としては名前にも付いているように、OneDriveを使ってのクラウドでの作業を中心に行なうことを前提にしていて、この点ではChromebookのコンセプトとかぶるものがあります。1TBあれば十分ですが、この容量はずっと使えるのかというのがポイントになるでしょう。それでなくてもOneDriveは現在無料で使える容量が15GBから5GBに減らされるという話もありますので、購入時に確認しておいた方がいいでしょう。

 Cloudbookというのはウィンドウズが走るノートパソコンという形は変わりませんので、あえてChromebookと比べるのもどうかと思いますが、そのコンセプトは常にネット接続をしながらCloudへのアクセスを頻繁にするということから比較対象になるようです。ただ、外見にそれほど違いはなく、名前も似ているため今後も比較されるところはあるでしょう。しかし、両者の用途はそれほどかぶらず、メインマシンにもなる可能性があるのがCloudbookで、これだけOfficeを使わなければいけない日本社会の中では決してメインマシンとしては使えないながらも、追加購入するものもなくセキュリティ上も安心して使えるのがChromebookという感じでしょうか。

 個人的には約4万5千円という価格だと別の格安ノートパソコンを買う選択肢も出てきますので、今後他のメーカーが同じようなコンセプトのマシンを出すものか見た上で決めたいということと、今後電源関係の流れとして大出力の出せるUSB充電規格が製品に付くという話もあります。旅の荷物を減らすためにもUSBコードで普通に充電できるノートパソコンが当り前になってくれると嬉しいのですが。


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