真空断熱ボトル」カテゴリーアーカイブ

サーモスからも保冷専用炭酸対応ボトルが発売され小容量ならお手軽に使えそう

タイガー魔法瓶が満を持して発売した「炭酸対応」の真空断熱ボトルですが、その発売を受けて他社はどう対応するのかと気になっていたのですが、日本の大手ボトルメーカーのうちサーモスから保冷用の炭酸対応ボトルFJKシリーズ(FJK-500 FJK-750)が店頭で売られているのを発見しました。まだそれほど店頭で見る機会はありませんが、その内容を紹介します。商品写真がないので、Amazonのリンクを以下に貼ります。

サーモスが出したのは500mlと750mlの二種類で、価格はAmazon価格になりますがどちらも3千円台をキープしていて、500mlのものでもAmazonでの実売価格が5千円を超えるタイガー魔法瓶のものよりもリーズナブルになっています。

構造は蓋にさらにキャップが付いているタイガー魔法瓶のものとは違って蓋一つという構造になっていて、まず軽く蓋を回して圧力を逃し、その後蓋を回して外し、直飲みというスタイルです。この場合、蓋は本体より離れてしまいますから、蓋を外したまま忘れてしまうと全く使いものにならなくなってしまうので、その点は注意が必要です。さらに、製品ラインナップがまだ少ないので、ビールの量り売りに使う(ホームパーティー用のびあだる替わり)に使うような大容量のものということだとタイガー魔法瓶一択になります。

炭酸飲料対応ということになっても、やはりボトル自体が揺れたりして圧力がたまり、一気に開けようとすると爆発する可能性はあるので、使用方法を守って、まずは軽く開けてから全開にするように使えば、きちんとした日本のメーカーであるサーモスが出してきたボトルなので、それなりに安心はできると思います。このラインナップだと外に持ち出して使うことが前提になると思いますが、旅行の際には同じ種類の炭酸飲料なら旅先の自販機で購入したらすぐに移し替えることで、自販機横のペットボトル用ゴミ入れに入れられるので、ペットボトルの処理を考えなくても済むことになります。

今年は、このように自宅から炭酸飲料を入れて持って行くことが普通になっていくのかも知れませんが、まだ製品を出していない象印がどんな製品を投入してくるのかということも、今後を考えると見物だと思います。そこまで急がない場合は、今回紹介したサーモスのボトル及び、象印のボトルが発売になった場合、自分の使い方に合うのはどれか? ということを考えても遅くはないと思います。


お湯を沸かしたら大き目の真空断熱ボトルで保管するメリットは飲むためだけではない

家庭内でお湯を確保するためにどうするか? というのは様々な考え方があるのではないかと思いますが、我が家ではかなり前から私自身の趣味で大き目の真空断熱ボトル2本に夕方に沸かしたお湯を入れています。

沸かしたお湯を保温するには真空断熱の仕組みがあるポットも売られているのですが、そのあまりの保温性能の低さ(高温が長時間持続しない)ことで、比較的保温性能の高いカップ付きの1L前後の真空断熱ボトルに入れているのですが、夕食で一本目の一部を使っても翌朝であれば残りのお湯は十分お茶を淹れても飲めるくらい温かいです。満タンで残しておいた方は翌日の昼食から午後に使っても何とか飲めますので、我が家では一日一回、2Lちょっとの湯沸かしをすればそれで事足りるような状況です。これも、保温性能が高い真空断熱ボトルを使っているためだと思います。

皆さんの中には日常的に電気ポットを使ったり、飲む分をその都度沸かす(ガスや電気ケトル)方もいると思います。我が家の使い方だと飲む時には足りなくなることもありますが、逆に余らせてしまうとぬるいお湯が残ってしまいますが、実はそうした「ぬるいお湯」をキープしておくと良いこともあるという事が今回のテーマです。

大きな災害が自宅にいる時に起こり、すぐに避難の必要がないような場合でも、停電が続くと困るのがトイレの問題です。基本的には自宅のトイレはそのまま水を流すような形では使わず、ポータブルトイレがあればそれを使うか、なければ自宅の便器にビニールシートをひき、携帯用トイレを使って処理することも必要になってきますが、普段と違う処理の方法にストレスがたまるとは思いますが、現代人にとってさらなるストレスとなりうるのが「温水洗浄便座」が使えなくなるということです。

それでなくても大きな災害の発生時にはお風呂に長い期間入れなくなることもありますが、毎日起こる生理現象でどうしても付きまとうおしりの洗浄が普段どおりにできなくなると、考えただけでも恐ろしいと思う方もいるのではないでしょうか。

日本で温水洗浄便座なしでは生活できないような人が海外旅行に行く際の必需品として、手動および電動で小さなタンク(一部ではペットボトルを利用するものもあり)からおしりに水を発射することができる携帯用の洗浄機というものが売っています。携帯用トイレは水をかけることによって固まるので、こうした携帯用の洗浄機で水をかけることで処理しやすくもなりますし、持っていない方には100円ショップで売っているものでも非常用としてキープしておくことをおすすめしたいです。ただ、こうした携帯用の洗浄機を使う上で一つの問題があります。

それは、真夏などでは問題ないのですが秋から冬にかけて利用する場合には、室内に置いておいた水を使う場合でも、相当冷たい水がかかることを覚悟しなければなりません。そうした不快さを回避するためにあった方が良いのが、お湯をいったん保温しておくことができる真空断熱ボトルであるのです。真空断熱ボトルに熱湯を入れても、時間の経過とともに中の温度は低くなっていきますが、飲むためではなく直接体の一部に当てるなら十分な温かさで、まだ直接噴射するには熱いくらいの温度でも、さらなる水を入れての温度調節が必要になるくらいだと思います。

また、冬の時期に温かいお茶が入っていたキャップがオレンジのペットボトルは通常のペットボトルと比べて熱いものを入れても大丈夫なように作られていて、耐熱温度が85℃とも言われています。真空断熱ボトルには性能を計る目安というものがありまして、熱湯を入れて6時間後の温度が表示されていることが多いですが、6時間経過後に80℃をキープできれば高性能なものと言えます。ですからある程度の時間手持ちの真空断熱ボトルに保管したお湯であれば、オレンジキャップのペットボトルに直接入れてもそこそこ安全に使える可能性があるので、非常時にはペットボトルを湯たんぽとして使うこともできるでしょう。さらに先述のおしり洗浄器のうちペットボトルを接続して使えるものであれば、直接ボトルのお湯を入れて後から水で薄めてもボトルが変形するようなことは起こりにくく、安心して使える災害用品に使用後のペットボトルを使えるようになるでしょう。

このように、災害時を考えると水という形でキープするのではなく、お湯を入れていつでも使えるようにストックしておくことで、様々な災害時に役立つ使い方ができることがおわかりいただけたのではないかと思っています。今後やってくる電気代・ガス代の値上げにもそれなりに対応できますので、日常的にお湯をストックしておくための大き目の真空断熱ボトルについて、その必要性を多くの人に認識していただければと思います。


新しくなったニトリの山用保温ボトルN-HEATEXは二重カップ構造が素晴らしい

ほぼ一ヶ月待たされて、ニトリの高性能保温ボトルN-HEATEXが届きました。500ml・750ml・900mlのうち今回は一番大きな900mlのサイズを選択しました。

前モデル(500ml)と比較してみましたが、ロゴの文字が違うだけで大きさ(太さ)についてはほぼ変わりません。恐らくボトルの内部構造については前のままの性能なのではないかと思います。しかし、新しいボトルはぱっと見ただけでも従来品より高性能な事をうかがわせる部品変更が2つあります。

まず一つ目は中センがセパレート化したことで、断熱材が入った芯の部分は小さくなったものの、中味を出す時に回しても外気にさらされる部分が少なくなったことで、熱が逃げないような工夫がされていると思います。

そして、中センをした状態でぴったりとその中センを塞ぐようにセットできるのがステンレス製の真空断熱カップになります(熱々のお湯を入れても外側は熱くなりません)。専用に設計されたものだと思うので、ほぼ隙間なくセットできます。これで、一部の製品では熱いお湯を入れた状態でカップ部分が熱くなるようなことも無くなるのではないかと期待できます。

さらに、このカップは単に断熱用としてだけではなく、他の事にも転用が可能ではないかということがあります。カップの容量が小さいので、キャンプで日本酒を冷やしたものを飲むお猪口代わりとしては絶妙ではないかと思います。断熱性があるので、結露もなく冷たい飲み物を冷たいまま飲めるのは嬉しいですね。

こうしたアイデアは以前からあったとは思いますが、大手メーカーに先掛けて商品化したというのは実に素晴らしく、今後のお湯の持ち運びの中心のボトルになることはまず間違いないと思われます。せっかくですので、ニトリの山用ボトルの前モデルを購入した時に測定したテストと同じ事を今回もやってみました。

ニトリ「超保温ボトル HEATEX」の概要と性能テスト

ちなみに、室内の気温は16℃~18℃で、事前にボトルを温めずに直接沸騰したお湯を入れ、だいたい6時間くらい放置しました。ちなみに、カタログ値では6時間後の温度は90℃以上となっていましたが、実際のところ細かく計ったらそれでも88℃と上のリンクでテストしたボトルとは一段違うくらいの性能を感じました。

やはり、ボトルの口のところを真空断熱性能のあるカップで隙間なく蓋をするというのはかなり温度キープに良いようです。温度を計る時に金属カップを外したら、中蓋の部分が多少暖かくなっていましたが、その外側を断熱しているので差が出てくるのだと思います。

さらに今回は、いったん温度を計ってからさらに6時間そのままにしておいて、沸騰したお湯を入れてから12時間後の温度も計ってみました。室内に置き、さらに薄いですがペットボトル1.5L用の薄いカバーを付けていたとは言え、12時間後の温度は82℃をキープしていたのには本当に驚きました。これだと、バッグに入れて持って行ったり、さらにタオルを巻くなどすれば、お昼にお湯を使い忘れてしまったとしても、夕方や夜になってもカップ麺が食べられそうです。

今回は事前にボトル内部を温めることなくお湯を注ぎましたが、しっかりと事前にお湯を入れて温ためておいたところに熱湯を注げば、朝入れておけば相当長い間、アツアツのお湯の温度をキープできるだろうと今回の実験をしてみて思いました。山用としては、中の真空断熱カップを使えば、雪山でもすぐに中味が冷めないうちに飲み切ることもできるのではないでしょうか。900mlサイズでも価格は2,990円なので、比較対象になるサーモスの山専ボトル、モンベルのアルパインサーモボトルと比べても性能は一段上(同じサイズの製品と比べて)になると思いますので、すでに他社のボトルを持っていても、とりあえず一本は持っておけば、日帰り旅では湯沸かしセットなしにお茶やカップ麺を出先でおいしく食べられるようになります。今後私自身も使うのが楽しみです。


ついに国内メーカーが真空断熱炭酸ボトルを発売することで私達の生活は変わるか

昨日のテレビニュースで、ついに日本の3大ボトルメーカーのうちタイガー魔法瓶から炭酸飲料が入れられる真空断熱ボトルが来週発売されることがニュースになっていました。

まさに昨日書いていた、保温用の真空断熱ボトルを選ぶ際に、夏にも使えるようにキャップ交換が可能で直飲み対応にもなる「ステンレスサーモボトル」の購入も考えたのですが、そっちに行かなくて良かったとしみじみ思います。

今回のタイガーの製品の肝はそのキャップにありということだそうです。キャップを開ける際に飛び散るのを防ぐための「炭酸ガス抜き機構」、さらに万が一、ボトル内の圧力が異常に高まった際、炭酸ガスが自動で抜ける「安全弁」を搭載しており、メーカーの方で炭酸を入れて持ち運ぶために製品化できたのは素晴らしいです。型番は「MTA-T」が最初に付き、以下のラインナップになっています。

・MTA-T050 0.5L
・MTA-T080 0.8L
・MTA-T120 1.2L
・MTA-T150 1.5L

このラインナップを見て思うのは、コンビニや自販機で購入したペットボトルからそのまま移して仕事時などに利用可能なMTA-T050、1L・1.5Lのペットを少し飲んでから残りを入れ、複数に分けて移動中に飲むならMTA-T080やMTA-T120、そしてホームパーティやキャンプの夕食時にクーラーボックス要らずで冷たい炭酸飲料(ビール含む)を楽しみたい時にはMTA-T150という感じになるでしょうか。最近では自分でお好みの炭酸飲料をソーダストリームで作る方もいるので、その場合は自分に合った容量のボトルを選べばいいでしょう。

こうした状況が広がってくるにつけ、個人的に期待したいことがあります。最近ではシャトレーゼで専用のボトルを購入すると樽入りワインを中味だけ詰めてくれるサービスがありますが、もし全国の酒屋さんなどでビールの量り売りが一般的に行なわれるようになれば、こうした炭酸飲料を持ち運べるボトルに入れて、ゴミを出さずに自宅だけでなく旅先でも気軽に炭酸飲料を楽しめるようになるのではないでしょうか。

個人的には、コンビニやドリンクバーのあるファミリーレストランなとでビールやソフトドリンクの計り売りが行なわれるようになれば、本格的にペットボトルの量を減らせるような試みになるのではないでしょうか。

ただ、出先で購入したペットボトルを保冷したいだけなら、私も現在使っている真空断熱構造のペットボトルカバー(各社から出ています)の利用でも十分です。今回のタイガー魔法瓶の動きを受けて、他の2大メーカーである象印やサーモスがどう出てくるかというところや、今年は本気で社会がペットボトルを減らすための「飲料の計り売り」という形で舵を切ってくるかということも気になります。まあ、そういう事とは別に今後はそれなりにリーズナブルな価格で性能の高い日本メーカー炭酸用真空断熱ボトルが出てくるわけで、その出来ばえには期待しかありません。


購入した後に実は進化版だったことに気付いたニトリのサーモボトル「N-HEATEX」

自宅でポット代わりに使っていて、先日中フタを交換した1.3Lの真空断熱ボトルは注ぐ時の漏れも全く無くなり、外装は古くてもまさに新品の使い勝手で満足していますが、もう一台併用していたスリム型の1Lの真空断熱ボトルが破損したみたいで、熱々のお湯を入れても数時間経つとすぐに中味が冷めるようになってしまいました。

ただ、自宅には同じくらいの容量で、お湯を注ぐのもワンタッチなのも変わらず、さらに保温性能については市販されている真空断熱ボトルではおそらく最高に近いのではないかと評価している象印のSJ-JS10(容量1.03L)というコップ付きモデルを持っているので、それを自宅用に卸すことにしました。

そうなると、お出掛け用に1L前後の保温性能が高いボトルが無くなってしまうので、旅行用に新しい真空断熱ボトルの購入を考えていたのですが、旅行用ということで考えると、通常では定番の象印・タイガー魔法瓶・サーモスの国内3メーカーではなく、山用ボトルとして高い評価を受けているモンベルの「アルパインサーモボトル」か、ニトリの山用サーモボトルのそれぞれ0.9Lのものを候補としました。

かつては頑丈設計の山用ボトルというのは、サーモスの独壇場でしたが、モンベルが安価なモデルを出し、最近は直飲み用の交換可能なキャップを出していて、冬だけでなく夏に冷たいものを直飲みするにも使えるようになっていて、かなり注目度が高いように思いました。ただ、ニトリのサーモボトルはモンベルよりさらに価格が安く、保温性能も十分ということで購入を迷っていました。

今回はニトリのポイントで使っていないものがあったので、ネットショップであまり考えずに購入したのですが、前回ニトリでは0.5Lのサーモボトルを購入した時には近くの店舗に送料無料で届けてくれたのが、なぜか自宅への配送のみになっており、その点はおかしいなと思いつつ注文したのですが、実は今回購入したニトリのサーモボトルは2021年12月に発売したばかりの今持っているものの改良版だということが後でわかったのです。

本体底にあるゴムの緩衝材や、スクリュー式の中せんに断熱材が入っているのは変わらないのですが、外ふたを兼ねているカップが、何と真空断熱構造になっているということなのです。考えてみれば、どんなに保温性能のあるボトルでも、フタの部分から熱が逃げていくので、先述の保温性能が高い象印のSJ-JS10でも、かなりカップ部分が熱くなってしまうのがウィークポイントで、その対策のためにタオルでくるんだり、ソフトケースに入れたりしていたのですが、今回の新しいニトリのサーモボトル「N-HEATEX」(前のシリーズの名前の前に「N」が付きました)は、ラフにそのまま持って行っても従来以上に保温できる大いなる期待があります。さらに、熱々のお湯を注いでもカップの方は熱くならないので、別に二層のカップを用意しなくても済むという大きなポイントがあります。

ニトリのページを見ると、沸騰したお湯を入れて6時間は90℃を保つ(0.9Lの場合)とされているので、旅行持ち出し用としては十分過ぎるほどのサーモボトルに仕上がっていると思います。今までこの進化に気付かなかったことはうかつでしたが、人気商品のためか今申し込んでも到着は2月上旬になるとのことでした。自宅に届きましたら、このブログでニトリの前の「HEATEX」0.5Lのものを買った時に行なったテストと同じことを試してみて、紹介させていただければと思っています。


長く使っているボトルが漏れ出した場合「買い替え」か「部品交換」かの判断基準

自宅では持ち歩く真空断熱ボトルの他に、ポット代わりに1リットル前後の大容量のボトルをポット代わりに使っています。真空断熱をうたったポットはメーカーから出ているのですが、高性能のボトルを使った方が、前日の夕方に熱湯を入れれば翌日の朝から昼にかけてもお茶が飲めるくらいの性能を持っているので、個人的にはポットタイプのものより大きめの水筒タイプ(コップが付いているもの)のものの方が良いと思います。

加えて、そうしたお湯を入れるために用途を絞ることで、面倒な本体および中フタのお手入れも簡単になります。今使っているものは象印の1.3Lのものを主に使っているのですが、ずんぐりむっくりの形はポットとして使うには問題なく、さらに注ぐ時にも便利なハンドルが付いている象印のSF-CB13-ARというかつてのモデルではありますが、今でも保温性能については高く便利に使っています。

ただ、このボトルを使っていて問題になることは、パッキンが寿命を迎えていて、しっかりと閉めておいても傾けると漏れてきたり、注いでいても結構漏れることです。自宅で使っているのである程度は我慢できるのですが、さすがに本体を倒して床が濡れることもあるので、何とかしようと二つのパターンを考えました。

実は、今使っているボトルと同じサイズで同じデザインのボトルは象印で継続販売されていまして、その型番はSF-CC13-XAとなっています。ちなみにアマゾンでの最安値はこれを書いている現在2,571円とそれほど高くはなく、買い替えてもいいかと思ったのですが、今便利に使っていて困っているのは中フタユニットだけなので、その部品だけ代えれば今のまま本体ごと捨てずに使うことは可能なのです。

ここで問題になるのは、その部品の価格ですが、今回調べたら定価が1,320円ということで、残念ながらアマゾンでは定価に上のせした価格の業者しか扱っていませんでしたので、定価でさらに送料無料のヨドバシカメラ通販で購入することにしました。これで、費用的にも安上がりな上、捨てるのはプラスチックの中ふた部品(旧)だけで済むので、今後もしばらく安心して使えるようになるのではないでしょうか。

しみじみ思うのですが、私たちは日々飲み物を飲むのにペットボトルを利用し、大量のゴミを出しています。自宅ではほぼ茶葉を使った緑茶か、コーヒーを頂くのでほとんどペットボトルゴミは出さないのですが、近くのイトーヨーカドーでは多くのペットボトルを処理するごとにポイントが貯まる機械が置いてあり、ポイントを貯めるためか、大きな袋に相当にたまったペットボトルを処理している人が結構います。

確かに、ゴミとして出さないで再利用されるようなサイクルを作るのも良いと思うのですが、そもそもペットボトルのゴミ自体を出さない生活をやっている人に対して、何らかのメリットを見出せるような事もあっていいのではないかと思うのですが。そんな点からも、真空断熱ボトルは、部品を気軽に購入できる価格設定であったり、今回購入した中フタのように全てを取り替えるのではなく、分解しやすくしてゴムのパッキン部分だけを安く買えるようにして欲しいと個人的には思っています。


購入の決め手は店頭で直に触っての質感だった タイガー魔法瓶MMP-K020XM

日常的に食べる物を除いて、最近はかなりの品物をネットショップで購入しているのですが、今回は店頭でその姿を見て、実際に触ってみて購入を決めてしまいました。改めて、ネットショッピングは便利ですが、実際に品物を見たり触ったりしてその手触りを感じることの大切さというものを感じさせてくれたのが、タイガー魔法瓶の断熱真空マグのうち超軽量の夢重力シリーズのうち最少の0.2LのMMP-K020の中の、マットステンレス(つや消しステンレス)のMMP-K020XMという型番のものです。

実は、私は今のシリーズの前のシリーズの同じ容量のものを持っているのですが、今までは全てのボトルでつやがあるタイプの塗装をしているものだったのですが、このシルバーのステンレス仕立てのつや消し塗装は、手に持った時にもちょっと引っかかりがあり、持った瞬間はひんやりしませんでした。

写真では大変わかりずらいですが、手持ちのボトルのうちツヤのあるシルバーのボトルと並べて撮り比べをしてみました。光は右から来ていますが、写真では左の奥の方にあるツヤのあるボトルの方が光っているように見えます。店頭での価格は税抜で1,980円とネットより安かったこともあって、即決購入をしていまいました。というわけで、ネットで購入する場合はこうした店頭価格より安いかどうかがネット購入をする場合のポイントになると思います。

この0.2Lのサイズのボトルというのは、150mlと比べるとその差は結構あり、旅行先で使う場合にはコンビニコーヒーのレギュラーサイズがそのままカップから移して保温できるということがあります。前のモデルでもそのような使い方をしていたのですが、内部のコーティングにより匂いは付きにくくなっていて、今でも前のもでるは使えるのですが、新しいものを購入したことで、今よりもラフに色んなものを入れて使えるのではないかと思っています。

このサイズの真空断熱ボトルというのは、いわゆるマグカップ代わりとして使うのも良いと思います。会社などでお湯を比較的簡単に入手可能な環境であれば、白湯を入れて飲みきったら追加するとか、ペットボトルのお水を購入して持ちあましそうだったらこのボトルに入れておき冷たさをキープするとかも可能です。なお、メーカーコメントでは内部コーティングはスポーツドリンクを入れても大丈夫なように作られているそうですが、私はお湯かコンビニコーヒー、緑茶を入れて持って行くのが主な使い方になるだろうと思います。

キャンプ場などでは、不安定な場所に飲み物を置いておくと、ちょっとしたことでひっくり返して台無しになるようなこともありますが、この真空断熱ボトルにはしっかりと閉まるフタが付いているので、先にお湯を沸かしてお茶やコーヒーをいれたら、先にこのボトルに入れておいて食事の時に熱々の飲み物をいただくようにしても良いと思います。ステンレス・チタンのキャンプ用のマグカップで二層構造になっているものもありますが、保温性は真空断熱でなければ高くなく、さらにフタがなければそこから熱は逃げていきます。

カタログ値では95℃のお湯を1時間までなら83℃以上、6時間でも60℃以上に保ちます。それなら朝熱湯を入れて行けば、お昼にはお茶としての飲み頃な温度になるわけで、ちょっとしたハイキングならお茶のための湯沸かしすら必要無くなります。

ただ、今回私がこの製品を購入したのは、とにかく持った質感が良かったということがあります。シルバー系の色も落ち着いていますし、男性が持ち歩いて朝入れてきた飲み物を飲みきったらコンビニに走ってコーヒーを補給というような使い方が合っているのではないかと思います。興味のある方は、型番を調べてネットからポチる前に、まずは材庫が置いてある店頭で、その手触りを確認していただきたいと思います。


容量の少ない350mlのモンベルアルパインサーモボトルの保温力を上げる試み

現在は夏であまり温かい飲み物を利用する機会はないかも知れませんが、カップ麺をいただくような場合は、保温効果が長いステンレス真空断熱ボトルは便利なものです。基本的には容量が多いものの方が保温効果が高く、カタログ値では熱湯を6時間置いた状態での温度変化を図ってだいたいの目安としています。

このブログでも手持ちのボトルに熱湯を入れてその保温力の差を見たことがありました。たまたま安く購入したニトリの「超保温ボトル HEATEX」0.5Lの性能をテストしたことがあります。その際、他の手持ちのボトルとの比較を行なったのは以下のリンクにその詳細を書いています。

ニトリ「超保温ボトル HEATEX」の概要と性能テスト

その結果として、「超保温ボトル HEATEX」0.5Lは室温20℃ぐらいの状態で6時間後でも80.5℃をキープしたのですが、その際試した中の一台であるモンベルのアルパインサーモボトル0.35Lの結果は6時間経過後75℃というものでした。これでもその少ない容量を考えると十分優秀なのですが、たまたまアルパインサーモボトル0.35Lの大きさが500mlのナルゲンボトルと同じくらいの大きさだったため、先日購入した「ペットボトルキーパー」のステンレス真空断熱の容器内に入れたらどうなるかという事を今回試してみました。

まず、ペットボトルキーパーに付属するカバーは普通の布のカバーなので、そこからさらなる保温・保冷力を上げるために100円ショップのキャンドゥで仕入れてきた500mlペットボトル用のカバーをステンレス容器の外側にセットします。

このカバーには内側にに保温・保冷に効果があると思われるアルミ製のシート(スポンジ付)がセットされているのです。ただ、本体が厚い分、サイズがギリギリで、装着するのにかなり力が必要なのですが、一回付けたら駄目になるまで使い続けるつもりで使えば、見てくれもそんなに悪くなく使えます。ピッタリしすぎるかも知れませんが、こうしてピッタリとはまることで熱の逃げ場をなくし保温効果が期待できます。

アルパインサーモボトルのサイズもペットボトルキーパーの中に入れるとぴったりで、入れた状態できちんと巾着を締めて持ち出せます。写真のようにセットして上を閉じたままクーラーのきいた部屋で6時間放置し、改めて温度を計ってみたところ、何と以前の実験では75℃まで下がった同じアルパインサーモボトルで、80℃をキープというペットボトルキーパー+ペットボトルカバー(内側にアルミ素材付)の組み合わせの効果が得られたのです。もちろん実験の状況による差はあるので、常にこれだけの数値が出るかどうかはわかりませんが、6時間経過後でもアルパインサーモボトルは熱湯を入れた時のように全体がほんのり温かく(どうしてもカップのところから熱が逃げてしまうため)、その温かさをペットボトルキーパーに入れたことで熱を逃さずに温度の低下を食い止めたのではないかと思っています。

今回試したペットボトルキーパー+ペットボトルカバーは、普通のペットボトルの大きさぐらいに収まっているというのがポイントです。各種バッグではペットボトルを収納できるポケットがあるものも多く、さらにバッグに入れて持ち運ぶことでさらなる温度キープ効果が期待でき、便利に使えそうです。

バックパックの場合、そうしたポケットが左右に一つずつありますので、冬には片方に裸のナルゲン0.5Lボトルを入れていけば、冷たい水と熱さをキープしたお湯を同時に利用できます。逆に夏にはナルゲンボトルに冷たい飲み物を入れ、それをペットボトルキーパーに入れておけばさらなる保冷効果が期待でき、アルパインサーモボトルの方には温・冷どちらでもお好みでといったことも可能でしょう。

ソロ用途でお茶を飲んだりカップ麺を食べるくらいなら、0.35Lという容量は十分であるとも言えるので、少量のお湯でも長い時間温かさをキープさせたい時には、必要に応じて保温効果を上げるためにこうした品を使ってみるのも面白いと思います。


2021年夏のボトル関連の買い物は「ペットボトルキーパー」で決まり?

このブログでは様々なグッズについて紹介していますが、ボトル関連には結構こだわっていると自分でも思っています。昨年はボトルといえばボトルなのですが、主にペットボトルを入れることでペットボトルに入っている飲料を冷やし続けてくれる2wayボトルを購入して使っていました。

セブン-イレブンで買える「マルチステンレスボトル」その1 基本的な使い方

詳しくは上のリンクから読んでいただきたいのですが、セブンイレブン限定で売っていた「マルチステンレスボトル」は、それ自体が真空断熱ボトルとして利用可能なものの、蓋を付け替えることで、ペットボトルを中に入れて持ち運べるというものでした。こうしたコンセプトの製品は様々なメーカーから出ているのですが、どうしてもペットボトルを収納するために大きく重くなりがちなところがありました。

今年新しく購入したものはそうした製品の一つである「ペットボトルキーパー」で、正式名は「ステンレス製真空ペットボトルキーパー」と言います。パッケージの写真が上のものですが、これだけだとよくわからないと思いますので、箱の中味に何が入っているかを紹介しましょう。

本体はステンレス製の蓋のない筒で、中は真空になっていて、保温・保冷効果があります。蓋の代わりに巾着袋のようなカバーを付けて紐で引っ張ることで蓋の代わりにします。このカバーに肩掛け用の紐が付いているか片手で持てるハンドルが付いているだけのものかで値段が決まるのですが、私はより安いハンドルタイプのカバー付きモデルを購入しました。その他には中に入れるボトルが動かないためのシリコン製の製品専用の滑り止めパッドという構成になっています。

対応するペットボトルのサイズについては、直径73mm・高さ170mm~230mmということで、だいたいの500mlクラスのペットボトルが使えると思います。手近なところにあった炭酸飲料のペットボトルをセットすると、巾着型のカバーからうまくボトルキャップが出てくるので、このまま保冷できて蓋は必要ないというわけです。

個人的に興味があるのが、最近持ち出している500mlのナルゲンボトルが入るかということだったのですが、無事にちゃんと入ることがわかりました。セブンイレブン限定のマルチステンレスボトルと比べると一回り小さく、更に軽く、蓋もないことから、片手で持ちやすくなりました。持った感じはとても良いです。

ちなみに、ペットボトルのような形状のSIGGボトルについても問題なく入れて保冷用として使えることがわかりました。このセットはかなり使いやすいので、以降の飲み物持ち出しとペットボトルを外で買う時に使う事を決定したいと思います。

そして、この製品にはもう一つの大きなポイントがあります。長く使い続けると当然駄目になる部分もあるのですが、この製品の場合は巾着型のカバーがへたってくると思われます。ステンレス部分はまず駄目にならないと思うのですが、もしカバーがだめになっても全国どこの100円ショップでも買える500mlペットボトルカバーがそのまま使えるのです。写真は、ダイソーで購入した110円のペットボトルカバーを本体に付けてみたところですが、巾着型のものを選べば、洗い替えのカバーを増やしたり、カバーが破損した場合の代わりをいつでも入手できるということになります。100円ショップのカバーには、肩掛け紐の付いたものもあるので、あえてカバーの違いで高いものを買わなくても十分であると私は思います。

私の場合、これでナルゲンボトルに冷やした飲み物を入れて持ち運び、真空断熱ボトル並みに保冷用として使うことでペットボトルのゴミを少なくすることに貢献ができればと思います。ナルゲンボトルは熱さにも強く匂いもきちんと洗えば残らないので、軽量で扱いやすいペットボトルホルダーとの組み合わせは最強です。ぜひ多くの皆さんに「保冷できるナルゲンボトル」を手軽に持ち運べるこの製品の魅力を知ってほしいですね。


ニトリ「超保温ボトル HEATEX」の概要と性能テスト

先日、近所のニトリにネットショップで注文していた「超保温ボトル HEATEX」の入庫連絡が来たので受け取ってきました。ちなみに、その店舗ではHEATEXはまだ置いていないようだったので、近所の人より早く使えるということになるかも知れません。

容量は500mlですが、比較のために写真左にあるモンベルのアルパインサーモボトル350mlのボトルとの大きさ比較を行ないました。ほんのわずかニトリのボトルの直径が太いものの、持った感じではほとんど差はなく、メーカーが違っても同じシリーズだと言われたら信じてしまうような感じではあります。当然容量の差でニトリのボトルの方が高さがありますが、500mlのボトルとしてはそこまで大きくなく、手にしっかりフィットするので持ち出ししやすい感じです。

カップを開けて中栓の部分を見ると、その形状が若干違っています。左のモンベルの中栓は正六角形になっていて、中栓がどの位置にあっても回しやすいということがあるのかも知れませんが、ニトリのHEATEXはかなり潰れたような形に(楕円形ぽい)なっていて、回す時に力が入りやすいようになっている印象です。これだと同じ力で締めても、ニトリの方がしっかり閉まるような気がします。

そこで、改めて手持ちの保温性能の良いと思われるボトルの性能比較テストを行なうことにしました。ただ、この内容は自分の部屋の環境で行なったもので、野外での同性能を保証するものではありませんことを最初にお断りしておきます。今回エントリーしたボトルは、以下の5つです。(内の温度はカタログ値としての95℃のお湯を入れて6時間後のボトル内温度)

(写真左から)
・象印 TUFF/SJ-JS10 1,030ml(82℃以上)
・ニトリ 超保温ボトル HEATEX 500ml(84℃以上)
・モンベル アルパインサーモボトル 350ml(74℃以上)
・タイガー魔法瓶 サハラスリム MSC-B035-XF 350ml(70℃以上)
・象印 TUFF/SS-PC25 250ml(74℃以上)

一般的に熱湯をボトルに入れてその温度を保つ場合、少量のお湯を入れて内部を温めておくことでカタログ値に近い値が出ることが予想されますが、今回は比較のためと普通に使う場合はそこまで丹念に準備する人はいないだろうということで、室温の中に置いておいたボトルに直接熱湯を注いでいます。

また、自室の室温はだいたい15℃から20℃くらいで、熱湯を注いでから日陰で約6時間ほど放置した後で、中のお湯の温度を計りました。結果としては、どのボトルもカタログ値に近い数字が出たのではないかと思います。

・TUFF/SJ-JS10 81℃
・超保温ボトル HEATEX 500ml 80.5℃
・アルパインサーモボトル 350ml 75℃
・MSC-B035-XF 72℃
・TUFF/SS-PC25 76℃

ここで、各々の製品の評価をする前に書いておきたいことがあります。日本のステンレスボトルを作っているメーカーの中でも安心できる3社ということでは、今回は登場しないTHERMOSとともに、象印とタイガー魔法瓶の製品の信頼性というのが個人的には際立っています。そうした前提とともに改めてこの数字の内容を見ていくと、象印とタイガー魔法瓶の製品は、ほぼカタログ値通りの結果を事前に内部を温めていない中でのテストでもその性能を発揮しました。モンベルのボトルについてもカタログ値と同じ結果が出ましたが、ニトリの製品についてはカタログ値とかなりの開きがありました。

しかし、500mlの容量の真空断熱ボトルで、倍の1リットルの容量を持つTUFF/SJ-JS10の性能とほとんど変わらないというのは立派なものです。事前にボトル内部を温めてからテストを行なえばカタログ通りの結果が出たかも知れませんが、そうなると他のメーカーはカタログ値より高い性能を発揮することになってしまいます。こうしたテストは素人でも簡単にできるため、カタログ上の表記を「80℃以上」(500mlの場合)くらいに抑えて表示した方が消費者はより製品に信頼することができるように思います。

保温性能を見る場合の一つの目安となるのは、各ボトルの中栓の形状及び口の口径、内部の温度をどれだけ外に漏らさないかということが関係してくると思います。今回テストした全てのボトルは、本体の胴体部分については全く熱さを感じることはありませんでしたが、カップの部分からじんわりと熱さが伝わってくるものがありました。

それが象印 TUFF/SJ-JS10とタイガー魔法瓶 MSC-B035-XFのワンプッシュ式中栓を使い、特段の放熱対策をしていないであろう通常商品のボトルです。ただ、それら2つの製品と同じ構造をしている象印 TUFF/SS-PC25の方は全くカップ部分から熱が伝わってきませんでした。これは恐らく本体がかなりスリムに作られていて、口径も約3センチと小さいので、他のボトルのように放熱しにくかったのではないかと思われます。

この点については超保温ボトル HEATEXについても言えることだろうと思います。口径は約4.2センチで、同じように断熱材入りの中栓を使っているモンベルアルパインサーモボトル350mlの口径、約4.7センチと比べると確実に熱の伝わりを抑えているように思います。この辺は液体だけでなく氷の入れやすさなど、オールシーズンで使う場合の得手不得手の差となるので、夏に冷たい水を冷たいままキープして持ち運ぶ場合はモンベルのボトルに軍配が上がるのに対し、沸騰したお湯をできるだけ温かいまま持ち運びたい場合にはニトリのボトルの方が個人的には良いと思えます。

それにしても、びっくりしたのが一番容量の小さい象印 TUFF/SS-PC25の保温性能の高さです。このシリーズにはさらに容量の少ない200mlのTUFF/SS-PC20がありますが、こちらの方の保温能力も、95℃のお湯を6時間入れた場合71℃以上というカタログ値になっていて、恐らくテストをしてもこのくらいの値を出すだろうと思われます。

個人的にはもし今後旅行へ行く場合には、基本的にニトリの超保温ボトル HEATEX 500mlは持って行き、サブボトルとしてはモンベルアルパインサーモボトルよりも象印 TUFF/SS-PC25の方を持って行くかなと思います。写真で見ても小さいボトルの方にも相当の保温能力があるということは普通に見てはわからないでしょう。容量もちょうど半分になっているので、まずSS-PC25の方から飲み、空になった後でHEATEX 500mlを開ける際にいったん中味の半分をSS-PC25に移してHEATEX 500mlを空にしても、しばらくは熱々のお湯を残すことができます。もしどこかでお湯をもらえたり、安全に湯沸かしできる場所が見付かれば500mlの水を沸かしてHEATEX 500mlに入れれば、そこからまたしばらくは熱々のお湯をいつでもいただける環境をキープできます。

ただ、山登りなどハードな移動の場合には、SS-PC25よりもモンベルアルパインサーモボトルの方が山用に落下に強い構造になっているので、安心して持ち運べるでしょう。ただそれにしても、ニトリの保温ボトルというのはその価格と比較しても性能は高く、今回シリーズの中で最少容量の500mlの内容をテストしてみましたが、耐久性の点は未知数ながらボトルの性能という点においては注目に値する製品ではないかと思います。

それと、今回の内容とは直接関係ありませんが、最近THERMOSも製品を出してきた150ml前後の小型マグボトルも良いですが、あくまで保温ということを重点に置いて考えると、200mlで象印のTUFF/SS-PC20や250mlのTUFF/SS-PC25をバッグに入れて持ち歩く方が、時間が経っても熱々の飲み物をいただけるメリットが有るということも覚えておきたいことです。