現場から逃げない対応が結局は自分の身を救う

私達の見るテレビなどで、過去でも現代でも様々な交通事故のニュースがマスコミで取り上げられてきましたが、全国放送その多くが単なる事故レベルで留まっていないという傾向があります。

例えば、今年に入ってからの報道ではコンビニから急に飛び出してきた子どもを自転車ではねてしまい、アルバイトの時間に間に合わないからとすぐにその場からいなくなってしまった男性が全国のテレビニュースでその姿を晒されてしまい、結局は逃げ切れませんでした。昨日のニュースでも、酒気帯び運転の疑いのある大阪府警の警部補が、信号を無視したことでパトカーに追われ、そこで止まって単なる酒気帯び運転で終わっていればいいものの、パトカーの追跡を振り切ろうと逃げている中で歩道の柵に衝突する単独事故を起こし、これも全国のニュースで報道されることとなってしまいました。

後者のケースは現役の警部補が酒気帯び運転および信号無視ということで、その場から逃げなくても新聞ネタになってしまったかも知れませんが、同じ捕まるにしてもパトカーから逃げて更に事故を起こすというのはこの方のその後の人生にも関わってきます。十分に反省して一度だけの出来心として判断してくれるような人も逃げなければいたと思いますが、警察を辞めて再就職したいと思っても、こうした状況を知ってしまえばかなり心象的には悪くなり、結局は自分で自分の首を締めるような行動をしたということになってしまいます。

個人的には事故を起こしたことも、逆に追突されたことも、さらにちょっとした気の緩みで警察から行政指導を受けたこともありますが、確かにそうしたことがあると時間に余裕がなかった時には相手に迷惑を掛けてしまう時があり、何とかしたいと思うこともありました。

しかし、今の世の中は自分が電話を持っていれば何とかその時の状況を相手側に伝えることができます。私ではないですが、かなり重大な事故を起こしてしまった人から、警察に身柄を拘束されているような状態でも電話での連絡を受けられたその方の親族の方がいまして、その方に聞いたところそんな状態でも保険会社さんや身内には連絡できたとのことです。自分で連絡できない場合は電話した方に連絡を頼んでもいいですし、重大な事故であれば後からおわびの連絡をすれば、当日時間通りに来られなかった事についても、わかっていただけるはずです。

時間に間に合わなかったり、もし酒気帯びで免許停止になると、迎えに来てくれる身内や知人がいない場合、その後はどうなるのかと考える気持ちもわかります。ただ、運転代行業に連絡をすれば自宅まで車も人も送り届けてもらえます。ただJAFのようなロードサービスで、事故も故障もない飲酒運転で車が動かせない場合の利用はできない可能性が高いのでその点は注意しましょう。

そうした事は現場での対応できちんとしていれば対応策は見付かるはずですし、何より現場できちんとした対応を取ることが大切であることは、ここまでのテレビなどで報道された例を見なくてもおわかりでしょう。それでも、こんな事を書いている私でさえも、「何とかしてなかったことにしたい」という心の動きはあります。事際に過去に事故が軽微だと許してもらったり、警察から警告だけで済んだというような経験を持っている人については、あの時のように行かないだろうかという気持ちが湧いてきてもおかしくありません。

しかしながら、最近では一部の自治体において自転車のための保険加入を義務化する流れがあったりするような時代です。子どもがちょっと転んだくらいで……といった話は相手の親御さんには通用しないと思った方がいいでしょう。今では自動車保険でもネット加入の方も多いですし、相手側がそうしたネット加入の場合は当時者同士示談でなんていう方法もまず使えないと思って対処する覚悟はしておくことに越したことはありません。

連休明けの中、つい気が緩んで車の運転で失敗してしまう事も全くないとは言えませんし、事故は自分がどんなに気を付けていても起こり、他の人が検挙されなくてもたまたま自分の行動を警察に見られていれば、法律に則って対応することが必要になるということを改めて噛みしめることが大事です。逃げ切れると思う人間の心はその後の悲惨な状況を見ないのですが、なぜテレビや新聞でその種の事件が報道されるのかを考えれば、その場から逃げることは実に割に合わないと思うでしょう。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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