BROTHER MyMio A4インクジェット複合機 DCP-J715N

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 これを書いている現在、ブラザーのインクジェット式プリンターで一番安く買えるのはスキャナが付いた複合機DCP-J515Nで、地元の電気屋さんでも8千円弱くらいの値が付いています。純粋に他社のプリンタと比べてみても、無線LANが付きスキャナが付いてということで十分安いのではないかと思います。今回たまたまその上位機種のDCP-J715Nがショップポイント込みというからくりはありますが9千円弱で買えたので、速攻で確保してしまいました。新型のプリンターと比べると両面印刷不可、CDラベル印刷もできないということで、こうした機能を使う場合には、これら機能に対応した新機種が安くなるまで待った方がいいと思いますが、純正インクを使わない前提でおすすめする中、高いものを購入したもののすぐに駄目になった場合のダメージを考えると、ビッグタンクお試し用としては、1万円以内で買えるこうしたグレードのものがおすすめかと思います。なお、新機種に使われているインクカートリッジと、この製品で使っているカートリッジ(ビッグタンクを含む)には互換性がありませんので購入時には注意してください。これからの決算セールの内容によっては、このプリンタを買うよりも、ファクシミリ機能が付加されたものの方が安く売られている場合もあるかも知れません。その場合は、ファクシミリ機能を省略したこの機種にこだわらず、とりあえずファクシミリ機能付きのものを押さえておいた方がいい場合もあります。電話機だけでファクシミリがないご家庭でも、今ある電話機を接続できるタイプのものもありますので、いざという時に役に立つ場合もあり得ます。例えば旅先で携帯電話が繋がらない状況から御自宅に連絡を取りたいというような場合、まだ固定電話回線が生きていれば、コンビニなどで提供されているファクシミリサービスを利用すれば、自宅が留守の場合であっても確実に連絡事項を伝達できます。ただ、ファクシミリが付いたものの中では以下で紹介するなかなか便利な無線LANが非対応のものもありますので、スマートフォンと連携をとりたい場合は注意しましょう。

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 このプリンタはDCP-J515Nとともに無線LANによるワイヤレスでのプリントやスキャナができるのが最大の特徴になります。スマートフォン用のアプリも用意されていて、私の持っているGalaxy Tabでも写真のように、プリンタと直接無線によるやり取りが可能で、カメラ撮影した写真のプリントやpdf形式のファイルが直接出力できるほか、スキャンした画像や書類をそのまま端末内に取り込めます。無線LANの環境があるならば、パソコンを立ち上げなくてもいいので、旅行用の資料をタブレット端末内に集約するのにも便利かも知れません。そういった意味では携帯端末との連携が良く、旅行準備にはいろいろ使えそうですね。

 パソコンとの接続はUSB接続はもちろんですが、無線の他に有線LANもサポートしていて、DCP-J515Nより優位な点です。ルータを介して複数のパソコンから使えるというのは、やはり便利です。写真プリントについては、SDカードとメモリースティック用のスロットおよび、USBメモリが差さる端子が付いています。スキャンした画像などを保存することもできるようです。スキャンと言えば、このプリンタにはDCP-J515NにないADFユニットが付いています。コピー機のように1枚ずつスキャンするよりも早く、複数枚の紙をまとめて読み込ませることができるというのは、専用機には劣るもののなかなか便利です。

 肝心の印刷性能は、黒の他にシアン・イエロー・マゼンタの3色で行なうため、他社の色あいと比べると1ランク落ちることは否めませんが、高画質での写真出力の場合は外注で十分だと割り切れるならばといった感じになるでしょう。つまり、どうしても自宅で高画質の出力を求める方には向いていないプリンタだと言えるでしょう。

 それと、ここは他社のプリンタを使っておられる方には違和感があるかも知れませんが、ブラザーのインクジェットプリンタの特徴として、コンセントを入れておくとスイッチを切っても完全に電源が切れず、あまり印刷をしない場合に自動で動き出し、インクヘッドのクリーニングを行なう設定になっているというのがあります。節電という意味においても、インク消費という観点からしても地球に優しくないような気もされる方もおられるかも知れません。電気代の点から批判されるようなところもあるかも知れませんが、定期的なクリーニングには必要なところもありますし、スタンバイ状態からすぐに起動するのでいつでもプリントすることができます。考え方としては、テレビやレコーダーのように、十分な機能を発揮するためには通電が必要な家電製品だと割り切ることが大事かと思います。

 インクを消費するヘッドのクリーニングについては、お肌の手入れと同じで、全く手入れをしないでかさかさになってしまうと元のみずみずしさに戻すことは不可能になり、ついには対処不能で動かなくなるということもあり得ます。定期的にインクを流すことで潤いが保たれ、長期間全く使わなくてもそれなりに使えるようにしていてくれるわけですから、大量に安価なインクを使える私のような場合は、むしろ頻繁にクリーニングしてくれた方がインク関係のトラブルが少なくなっていいように私には思えます。特に私の場合は自己責任で安価な他社インクを利用しているので、クリーニングによるインク消費が多くなって困るという問題は全くないと言っていいでしょう。どちらにしても、こうした特徴はどんな使い方をするかによってメリットになるかディメリットになるか変わってくると思いますので、以上の事を頭に入れながら、十分に買う前に検討する必要があるでしょう。

 そうは言っても、少ないランニングコストでプリントを楽しみたいような場合にはこれらブラザーのプリンタがかなり優れていることは確かです。メリットディメリットを十分承知の上で使い、必要に応じて使うプリンタを分けるようにするという方法もありますし、そんな選択肢の中に入れておいて損はないでしょう。ただ、今回紹介したシリーズは在庫限りで新機種に置き換わっていきますので、安く買いたい方はタイミングを逃すことないようにしましょう。

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