日本通信がサービス開始予定のソフトバンク回線に期待すること

まだ具体的なプランが出てきていないので詳しく突っ込むことはできませんが、2017年3月22日から日本通信がソフトバンクの回線を借りて、今までより安い価格でソフトバンク回線を使えるプランを、まずはデータ通信専用のものから出すことが発表されました。プレスリリースの内容を読むと、ソフトバンクのSIMロックがかかったiPhoneおよびiPadで利用することを想定しているようですが、ソフトバンク販売のiPhone・iPad用のSIMカードが同じくソフトバンク製のAndroidスマホに入れて利用できないなどの難点もあります。

さらに言うと、Androidスマホ用のSIMカードとガラケーやみまもりケータイのSIMにも違いがあり、相互のSIMを入れ替えて利用することができないという事もあるようです。今後のプランの発表では利用するハード別にSIMが用意される可能性が高いですが、ドコモやauのように複数の機器を差し替えて使う範囲が狭くなるかも知れないということをまずは認識しておきましょう。

SIMフリーのスマホやモバイルルーターについてはどのタイプのSIMカードを選んだらいいのかという点についても、改めて日本通信からアナウンスが出ると思いますので、あせって契約する前にその情報を十分確認しましょう。これまで説明されていただいたように、単にサイズだけでなくSIMカードの違いによって、ソフトバンク白ロム・SIMフリースマホ・タブレット・モバイルルーターで使えるSIMが全て違う可能性もあります。ネット上の情報だけに頼るのではなく、日本通信の公式発表を確認の上で契約する方が、いざ使おうと思った時に使えないという悲劇を防ぐことができます。なお、その情報が出てきましたら個人的な備忘録としても、私のページでまとめてみようと思っています。

これだけでもソフトバンクモバイルの回線をMVNOの安い価格で利用することができるまでの紆余曲折さを感じるわけですが、それはソフトバンク自体が自社の回線を安くユーザーに提供する別キャリアを持っていて、あえて日本通信に出してもらわなくてもいいと思っているからなのかも知れません。三大キャリアのうちMVNO業者による格安のSIMが提供されていたドコモやauと違い、ソフトバンクについては、今までは買収した「ウィルコム」と「イー・モバイル」を一つにして生まれた「Y!モバイル」がそれで、テレビコマーシャルでの認知度も高い会社です。ソフトバンクとしては自らの力で安くソフトバンクの回線やサービスを使いたいという人に向けての受け皿を作ったという自負もあるでしょう。

ただ、MVNO業者の中にはソフトバンク回線を提供している所はあるにはあります。U-mobileではソフトバンク回線を使ったプランもありますが、その内容を見るとY!モバイルのプランと名前こそ違っても内容および金額、契約年数や解約金まで全く同じ形で提供しているに過ぎなかったりします。恐らくソフトバンク主導のもと、Y!モバイルと同条件でならという風に提供を認めていることが考えられます。そんなわけで、MVNO業者独自の判断でプランを決められるものとしては今回の日本通信が今後出してくるプランが、ソフトバンクMVNOのものとしては最初のものになるので、日本通信が果たしてどのようなプランを出してくるのかが注目されているのです。

新たなプランの料金を予想する際、まず考えられるのが月900円前後(税抜価格 以下の表示も同様)で高速クーポンが3GB/月くらい付き、SMSオプションは150円くらいで別料金というMVNO標準のプランそのままで出してそのバリエーションで勝負するのか、基本料金を安くしたり、今までは考えられなかったような付加価値を付けたプランを出してくるのかというのが乗り換えや、ちょっと入ってみようと考える人にとって注目されるところになるでしょう。

なお、ソフトバンクが回線を貸す金額については、同条件のドコモと比べると約1.5倍くらい高いそうなので、普通に出せば料金はドコモのMVNOと比べても高くなってしまうことが予想されますが、この点については同じ内容でも高いというのではなかなか購入するのに躊躇する人も出るでしょうし、少なくともドコモMVNOと同レベルの料金で出してくれるよう今後の日本通信の営業努力に期待したいところです。

音声通話の提供については、まだ詳しいことは全く決まっていないようなのですが、Y!モバイルでも料金こそ30秒20円なものの、同じグループ内での午前1時から午後9時までの通話料を0にする「ホワイトプラン」同等プランや、オプション料金の発生はあるものの、10分間までの固定および他社携帯への通話も月300回までは定額にする「だれとでも定額」をセットにして格安のプランを提供していますので、悪くて同等の料金と使い勝手でなければなかなかインパクトを与えることは難しいかも知れません。

ただ当分はデータ通信SIMの提供のみになりますので、中途解約も自由にでき、今まではSIMフリースマホすらソフトバンクSIMでは満足に使えなかったことを思うと、安心してSIMフリースマホに入れても使えそうな日本通信のプランに魅力を感じる方もいるでしょう。あらゆるリスクに対応したいと思っている方は、日本通信の新プランが出れば、とりあえず日本の携帯電話網の全てのキャリアをMVNOで揃えることができるようになります。災害時に全てのキャリアでネットにアクセスできなくなってしまう事は仕方がありませんが、あくまで回線を管理する会社内部の対応が原因で通信ができなくなってしまう事があったら、代替回線として使うニーズは十分にあると思われます。

私は現在ドコモ回線しか使っていませんが、もしドコモのネットワークが日本中で使えなくなってしまったら外でのインターネットが全く使えなくなってしまうリスクを背負うことになってしまいます。ドコモがダメでもauやソフトバンクの回線なら使えたり、提供するエリアの関係でソフトバンクしか使えないようなケースも考えておきたいと思っています。

ドコモ回線の選択は月額300円前後からいくらでもありますし、auのMVNOは全てのデータ通信専用SIMにSMSオプションが付いているというメリットもあります。日本通信の出す通信専用SIMの特徴が何なのか気になりますが、お互いに持っている長所を生かし、短所を補完しあうように運用するために持つという観点から、手持ちの端末に入れて安く使えるようなSIMが出たらいいなという風に考えつつ、私は今後の日本通信の発表を待ちたいと思います。


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