Android OSが入った「ガラホ」 auのAQUOS K SHF32 に注目

 先日のニュースで、Android OSが入った見てくれはガラケーと全く見分けが付かない二つ折りタイプの端末「ガラホ」にドコモが参入し、先行していたauが見た目はガラケーそのものなのに料金はスマートフォンのものを適用していたのに対し、ドコモのガラホはガラケー並みの料金でやることが決まったという話を聞きました。これを受けてauはどうするのかと思っていたら、何とすぐに、新たに高音質のVoLTEが使える(LTEで通話できる)新しいガラホを投入してきたということがニュースになりました。さらに料金の方も、ガラケー並みの新たな料金を打ち出してきたということです。これは、新たな端末である「AQUOS K SHF32」とからめて吟味する必要が出てきたように思います。2015年7月から登場するということですが、今後注目すべき端末になってきたと言えるでしょう。

 まず、スペックについてはOSがAndroid4.4でGoogle Playは利用不可ということなので、自由にアプリの追加はできません。従ってあくまでAndroidが入ったガラケーという扱いで、明確にスマートフォンとは区別した方がいいでしょう。今後発表されるであろうプリインストールアプリの内容に注目したいですが、さすがにLINEのアプリは提供されるでしょう。SIMカードはnanoSIMということなので、今後MVNOのSIMを入れて試してみたいと思っている方は、nanoSIMに変えるなどの用意をしてから発売を待ちましょう。

 あと対応しているものとしては、発表の資料の中ではワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、テザリング、防水(IPX5/IPX7)、VoLTEとありまして、もちろんWi-Fiも使えます。料金プランについてはほぼガラケー用の料金になりそうですが、あえてLTEをデータ通信に使わずにWi-Fiを使ってデータ通信ができるという話がネットでは踊っています。そうなると自宅の無線LANルータからや公衆無線LAN網だけでなく、外出先でもモバイルルーターからのテザリングでデータ通信を使うようにすれば、パケット通信の二段階料金の最低でも毎月の料金を維持するような運用が可能になるのではないでしょうか。auが廃止したガラケーによるWi-Fiの利用可能オプション「Wi-Fi WIN」が復活したかのような感じですね。

 今後に向けて期待が持てるのは、現状でauのスマートフォンはLTEの使える機種に限って白ロムにMVNOのSIMカードを入れてすぐに使えるようになっています(3G以前の機種は不可)。この機種もLTE機なので、そのままauのMVNOが登録なしで使えるようなら、MVNOの通話付きデータ通信プランで利用する場合に料金的なメリットが出てくるかも知れません。もし使えなかったとしても、auが新しく出してくるSHF32用のプランでは、通話放題はガラケーと同じ2,200円の基本料と出ていますし、au同士の通話が時間指定で定額になる(ソフトバンクモバイルのホワイトプランと同じ)月額980円という基本プランも用意されているようです(データ通信料金が青天井にならない安心できるデータ通信の利用にはezweb契約とパケットプランの料金が必要)。アナウンスされているこの機種特有の料金プランを見ると、データ通信を付けて最低で月2千円弱、通話放題とセットすると約月3千円程度で毎月の維持が可能になるようですので(端末代は考慮していませんのでご注意を)、auとの契約でもなかなか魅力的ではありますね。

 こうなってくると、それこそ今までPHSにこだわり続け、旧ウィルコムのWX12Kあたりで通話とデータ通信を利用してきた人にとっては、通話品質が許容できるなら十分に乗り換えできそうな端末になるかも知れません。2015年7月から販売されるこの端末は現在auのガラケーに移ったばかりの私はすぐに契約できませんが、端末の割賦販売期間が終了した段階でこのジャンルが広がっていれば十分な選択肢になります。その前に、早めに入手した方の人柱的なレポートによってMVNOのSIMで使えるかどうかわかった時点で、白ロムを入手して使うというパターンも出てくるかも知れません。MVNOでの利用の他、従来のガラケー契約をLTEのガラホ用プランに変更して白ロムを購入し、この端末を持ち込みで契約できるかとうことも気になるところです。


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