Android アプリ「Safty Sight」を使ってみる

 以前、iPhone用のアプリの方から先に提供が始まった損保ジャパン、日本興亜損保が共同開発した運転支援アプリの「Safty Sight」が先日、Androidでも無料で提供が始まりましたので早速インストールして使ってみました。

 基本的にはこのアプリは上記2社で自動車保険を契約している方をターゲットにしているものですが、他の保険会社と自動車保険を契約している人でもその機能をほとんど使えます(事故時にサービスセンターにすぐに電話をかける機能はさすがに使えません(^^;))。

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 まず、正確に前の車との距離を判定するために、スマートフォンのカメラのチェックを行ないます。写真のようにスマートフォンが固定できる器具をまずは用意しましょう。そうしてセットしたら垂直と水平を微調整して合わせ、車種によって車高が違うのでそれも合わせます。また、裏面のカメラがふさがれないように確認してください。使う前に少なくとも以上のセッティングが必要になりますが、停車した状態である程度正確に合わせたらアプリを起動します。

 基本的に、このアプリのポイントは2つあります。1つは、スマートフォンの背面カメラで運転中の前にいる車両の距離を把握し、極端に車間距離が詰まっている際にはアラームで車間距離を空けるように注意をうながすようになる事故防止機能です。また、車に設置して運行している間の運転経路や運転技術を記録し、ポイントを付けて安全運転だったか判定する機能も付いています。

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 ちなみに、私がほんの10分くらいですが試してみたのですが、判定は写真のように「B」でした(^^;)。レポートを良く読んだら、前の車が発車した直後にすぐに発車しているということで、急な前方の変化に対応するため、2秒くらいは間を置いてから発車した方がいいというのがアプリからのメッセージでした。今後はこうしたアドバイスを受け入れつつ事故を起こさないような安全運転に務めたいと思います。

 そしてもう一つが、車に大きな衝撃があった際や、自分で録画したい時にボタンを押すと作動した時から前後最大10秒の録画をするドライブレコーダーの機能です。車に固定するための器具は必要になりますし、録画できる時間に不満も残るかも知れませんが、事故前後の記録という点ではこのくらいの長さでも何とか状況は把握できるでしょう。なお、録画した画像についてはスマートフォンからパソコンに移動することも可能なのだそうで、最低限の機能は付いているといった印象です。

 この他にも、具体的なトラブルの際に役立ちそうな「トラブル解決術」というセクションがあります。「故障・異常」「事値」「運転中」から選び、いわゆる「良くある質問」のような項目の中からその回答を見られるようになっています。根本的な解決に至らないような回答もありますが(^^;)、頭の中がパニックになったような場合には役に立つことがあるかも知れませんね。

 一通り使ってみましたが、こうした機能を使いこなすということになると、車を運転中に外すと、改めてまたカメラの位置を調整して付け直さなければならないなど結構めんどくさいですね。ちなみにですが、私の使っているGalaxy S2の場合、SIMカードが入っていない状態でもアプリは問題なく動作するので、運転中の移動経路の確認など、GPSの精度をSIMカードからによる通信によって上げることがそれほど必要ないということなら、あえて常用のスマートフォンにこのアプリを入れて使わなくても、買い替えで残った旧機種にアプリをインストールしてドライブアプリ専用機として使えば、特にドライブレコーダーとして普通に使えるようになるでしょう。特にスマートフォンの買い替えを画策している方は、以上のような簡易ドライブレコーダーで十分なら追加投資をしなくてもそれなりに使えるドライブレコーダーおよび安全運転システムを手に入れられるということになるかも知れません。

 常にアプリを起動させて使わない場合でも、アプリ一つでこれだけの機能をいつでも使えるようになるということで、他人にハンドルを握らせる場合に車にセットし運転診断をやってみるとか、話のタネとしてもなかなか面白いアプリだと思います。無料で使えるので、車にスマートフォンが固定できる環境にある方はぜひ一度使ってみたらいかがでしょうか。


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