東名日本坂PA付近の逆走事故についての警察の見解を聞いて

過去のブログ記事の中で書かせていただいた、東名日本坂PA下りの入り口から東名を逆走して、運転した本人と事故に巻き込まれた形のトラックドライバーの2名がお亡くなりになった事故について、警察が捜査の結果及び起訴内容について発表しました。ちなみに、下にあるリンクの記事は事故の後に書いたもので個人的な憶測で書いた部分も混じっていますので、改めてここでそうした結果とからめて書かせていただこうと思います。

東名の逆走事故とスマートインターの問題

 

まず、事故報道のニュースではわからなかった新たな事実がありました。乗用車のドライバーを解剖した際に、血中から酒気帯び運転の基準値を超えるアルコールが検出されたのだそうです。その事実を基に捜査した結果、事件前に静岡市内の飲食店で飲酒していたことが確認されたのだそうです。となると、逆走前にも飲酒運転していたことになります。さらに事故時、乗用車は時速100キロ以上のスピードが出ていたことが類推されるのだそうで、さらにトラックのドライブレコーダーに走行車線を直進して、100キロ以上のスピードで減速せずにトラックと衝突する乗用車の映像が撮影されていたという確認もされたそうです。

警察は以上のような操作結果及び、日本坂PA下りの高速道路と本線の連結構造を見て、ごく単純に本線とPAがつながっているだけというところから、間違えて本線に入り逆走した可能性は低いと判断したようです。その結果、静岡県警高速隊と県警交通指導課は2月27日に、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで被疑者死亡のまま書類送致したということです。

事前に酒を飲んで逆走したということになると、先のブログで書いた「テロ」までは行かないものの、十分事故を起こした後に他人を巻き添えにして、その巻き添えになった人がお亡くなりになるかも知れないと感じた「未必の故意」のある自殺行為ということで決着になるのかも知れませんが、問題はこういう人に現場で関わってしまった場合、自分はどうすればいいのかということになるでしょう。

一つ疑問に思うのは、乗用車のドライバーは果たして日本坂PAで降りていたのか、それとも車に残っていったんその場に留まり、改めて逆方向へ向かって出発したのかという点です。発表によると乗用車のドライバーは日本坂PAに約1時間滞在した後、逆走したということです。もし車の中で寝込むなどしてトイレにも売店・フードコートにも立ち寄らなかったらその前兆をつかむことができなかったかも知れませんが、もし外に出てフラフラしながら歩いていたり、明らかに酒臭いということがわかった場合、念のためSAPAの従業員の方に知らせて、その動向を(自分で車を運転しないか、逆走を行なわないか)観察してもらい、状況によっては警察への通報をお願いするような事も、一般ドライバーとして高速道路を使っている中で必要になってくるのではないかと思います。

今回事故が発生したのは2017年12月14日午後3時10分ごろと昼過ぎの事故であったことを考えると、乗用車のドライバーは昼前後からお酒を飲んでいた(ニュースでは静岡市内の飲食店となっていました)という事が考えられ、そのお店に車で来ていたのか、それともいったん電車やバスで自宅に戻ってそこから運転したのかという事によって対応の違いは出るものの、これも明らかに車のキーらしきものをテーブルに置きながらお酒を注文して飲んでいる人を発見した場合の対応をきちんとお願いしたいところです。現在は運転手にお酒を勧めた友人も処罰の対象になるわけですから、ある意味最悪の結果を迎えてしまった今回の事故について、何とかして大切な人命が奪われずに済ます方法はなかったのかという観点から今後様々な対策が出てくることを希望したいですね。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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