AbemaTVはモバイル環境でどこまで見られるか

2016年の台風10号は複雑怪奇な進路を取り、沖縄方面へ抜けるかと思ったのですが、向きを急に変えて東北地方に上陸ということになってしまいました。そんな情報を逐一入手したいという場合、テレビの前にかじりついていたり、常に高速ネットがつながっている自宅内だったらいかようにも情報を入手する方法はありますが、外に出ている中で同じように情報を得ようと思った場合、なかなか難しいというのが正直なところです。

ワンセグが見られるスマホなら、データ通信が最悪できなくてもテレビと同じ情報を得ることができますが、ワンセグ受信も場所によってはできなくなる可能性があります。また、テレビの場合はいつでも見たい情報を流しているかどうかもわかりません。最善の方法という意味ではワンセグだけではなくモバイル通信でも使えるインターネット放送がどのくらい使い物になるのかという事を利用するSIMカードの組み合わせで確認しておいた方がいいように思います。

ちなみに私がメインのスマホに入れているSIMカードはワイヤレスゲートの最大3Mbpsまで無制限で使えるというものを今も使っています。遅いとか色々ネットでは言われているSIMではありますが、専用アプリで静岡市内のお昼前に速度を計ってみたところ、

・ping 44ms
・ダウンロード 2.63Mbps
・アップロード 2.70Mbps

と意外にも契約当初に近いスピードが出ています。ただ、この数値はあくまでアプリを使って計った数値というだけで、特定の動画閲覧アプリからの速度を制限する可能性もありますので、これでYouTubeでもネットストリーミングでも十分に使えるというのは早計でしょう。ということで、いざという時に使えそうで、いつ見ても常に必要な情報を流してくれそうな「AbemaTV」の番組の中でも、特にニュースチャンネル「Abema News」と天気情報の「SOLiVE24 ch.」についてどこまで見られるか調べてみました。

ちなみに、再生の設定であえて「最低画質」を選んでみましたが、「Abema News」の方は電波状況によってはかなり頻繁に画面と音声が途切れ、ニュース自体が飛んでしまうような事もありました。ただ、この「Abema News」は24時間放送している関係から、一応そのまま付けっぱなしにしておけば、時間を置いて同じニュースが読まれるため、一通りのニュースは確認できますが、他のチャンネルも同じように途中で止まると思いますので、さらに画質を落としてもいいのでもう少しスムーズに再生できるようにしていただけると有難いのですが。

次に「SOLiVE24 ch.」ですが、「Abema News」と同じならこちらも途中で途切れてしまいそうですが、実はこの「SOLiVE24 ch.」はスマートフォンアプリやニコニコ動画などでも配信されている関係か、全体的に粗い画質で放送されているためか、多少の途切れは出るものの、ワイヤレスゲートのモバイル環境で見ていても何とか見られるだけのクオリティは保たれていると感じました。

先日のエントリーでBSデータ放送のch910で放送されているものが2016年9月30日24時で終了することを紹介しましたが、とりあえずドコモのLTEが生きている限りは、何とか私のワイヤレスゲートのSIMカードのクオリティでも見られることがわかりほっとしました。ただ、今回の台風においても東北地方の一部で、携帯大手3社が全て一部の地域で通信障害を起こしたという話も出ています。

さらに今回の台風でも広い範囲で停電が起こったということもあり、そうなると自宅でのネットも使えなくなってしまいます。通信障害が出なかったとしても、モバイル通信において本当に大きな災害になって多くの人のアクセスが集中した場合にどうなるかという不安も出てきます。外出中にワンセグが使えずモバイル環境しか使えないような場合でもNTTdocomoのデータ通信がダウンしない限り何とか「SOLiVE24 ch.」は見られるわけですが、モバイル通信も使えない時のことを考えて、さらに別にラジオから情報収集する用意もしておくこともおすすめしておきます。

もし何とかLTEのモバイル通信が通常時と変わらずに使えたとしても、契約している内容によっては満足にAbemaTVが見られない可能性もありますので、その点についても知っておいた方がい感でしょう。現在契約しているプランが、3GB 5GB 7GBなりの月間の高速クーポンに制限のあるタイプのデータ通信プランを使われている方は、最低画質であっても見続けているとかなりの高速クーポンを消費してしまいますので注意しましょう。また私のようにMVNOの高速通信の無制限プランを使っている方でも、利用される場所に多くのユーザーがいたり、利用する時間帯によってはMVNOがうたっている高速通信ができなくなる可能性もあるので、その点は重々承知の上で利用するようにしましょう。

ちなみに、私のワイヤレスゲートの最大3Mbpsというプランはデータ通信のみなら月額1,680円と格安なので、今回紹介したようにうまくはまれば安い料金でこうしたサービスも使うことができるようになるかも知れません。他社の高速データ無制限プランにおいても、すでに利用している方はいざという時のためにLTE通信でどの程度動画ニュースを見られるのかを確認しておくようにしていただきたいです。

また、あえて動画がいらなければ「radiko」や「らじる★らじる」のようなラジオの内容をそのまま聞けるアプリを使えば、たとえ高速クーポンを使い切り低速制限が行なわれている場合でも安定してラジオをデータ通信で聞くことはできます。MVNOの中でも最安と言われる298円/月のロケットモバイルの低速無制限プランでもラジオ聴取だけなら問題なく使えますので、動画はいらないと割り切るならそれはそれでいいのではないでしょうか。


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