5G時代は下を向いてアンテナを探すようになるか

現在の携帯電話のデータ通信は4G(LTE)ですが、東京オリンピックの時期を目指して次世代通信の5Gが整備されると今よりも更に高速の通信ができるようになると言われています。ただ、有線と比べると無線というのは基地局からの距離によって極端に使えなくなる可能性があるので、今よりもさらに基地局をこまめに整備しなければならないということもあるそうです。

そんな中、今後に向けて興味深いマンホール型の基地局をNTTdocomoが開発したというニュースが入ってきました。発想の転換という感じなのか、地上ではなく地面からだいたい70センチの穴の中に基地局を設置し、電波を通すように樹脂製のフタをして基地局から半径約90メートルをエリアとできる性能を持つものになるようです。

ニュースだと観光地など簡単に基地局を地上に設置できないような景観条例のある場所にエリアを確保できるように考えたということなのですが、観光地には多くの人が訪れるためやはり一定の基地局を用意しないと利用者集中でつながりにくくなることも考えられるため、このような技術も必要になってくるところはあるでしょう。

さらに、最近は電柱を撤去して地下に移設するような工事も多く行なわれているので、都市部できめ細やかなエリアを確保するためには何らかの工夫が必要になってくるでしょう。ドコモではこうした地下に基地局を設置するという方法を選んだわけですが、新たに参入する楽天がどうするかということを含めて、いかに多くの場所で高速でつながるような仕組みを作るのかが大事になってくるのではないかと思います。

個人的に思うところは、今後5Gが一般的に使われるようになっていくと、低速でも何とか動画なども我慢すれば使えるように整備されていくようになるかもしれず、そうなるとあえて無料Wi-Fiの使える場所を探さなくても確実に自分の使っているキャリアの基地局がどこにあるかわかれば、その基地局を確認しながらネットに接続するようにすれば安定した状態での通信ができるようになると思われます。

そういう意味では今回紹介したマンホール型の基地局というのはフタの表面に「NTTdocomo」のロゴが記者発表の席であるのをテレビのニュースで見ることができたので、将来この基地局が普通に全国で設置されるようになった場合、マンホールにドコモのロゴがある場所さえ探すことができれば、その近くで通信を行なえば少なくともエリアの問題で悩むことはなくなるだろうと思います。

そういう意味ではこのマンホール型基地局は目視で確実にドコモの基地局だと確認できるわけですから、ユーザー目線で基地局のリストを作り、そしてその基地局の回りの環境を調べて安定して5Gの電波で通信のできるおすすめの場所をリストアップすることも可能になるでしょう。もちろん今までの広範囲をカバーする大規模な基地局も大切ではありますが、今後もし私の住んでいるところの近くでこのマンホールを見付けた場合には、安定して無線通信ができる場所として大切にしていきたいと思います。

それと同時に楽天・au・ソフトバンクがこの動きに追随するのか、それともこちらがあっと驚くような基地局を新たに作るのか、続報が出てくることを楽しみにしたいです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す