405新型高速製氷器が夏の車中泊を変える?

まず最初にお断りしておきますが、今回紹介する製氷器について私自身はテレビ番組の紹介で見てあわててインターネットで検索しそのスペックを確認しただけなので、「こうあれば嬉しい」という願望で書いている部分もあることをまずは白状しておきます。ここで喜び勇んで紹介するものが、実際には使いものにならない可能性もあります。というわけで、この内容を読まれた方が商品を購入したとしても、特に車の中で使えなかった場合にはただ謝るしかありません。私自身が普通車で車中泊派のため、キャンピングカーかキャンピングカーもどきをDIYし、車の中に様々な装備をセットするような事はしない方なので、もし今後サブバッテリーを積んだキャンピング仕様の車を手に入れた場合には実践しようと思ってはいますが、あくまで冷静にお読みいただければ幸いです(^^;)。

この製氷器の特徴は個人的に思うに2つあります。一つは、小さいサイズの氷なら最短で6分台から大きいサイズの氷まで12分台で氷ができてしまうということです。ただ、氷の形は四角ではなく指サックのような形になっています。これは冷える金属パイプにかぶせるようにして凍る方式になっていて、パイプに当たる表面積を増やすことで早く氷が作れるようにしているためで、自宅で利用する場合、急なお客さんが来て氷がないことに気付いてからでも十分に間に合う早さです。

そして、車中泊がらみでこの製氷器が使えるのではないかと思った最大のポイントが、この製氷器の消費電力のカタログ値でした。電源は100Vで110Wとありますが、この110Wというのがポイントです。すでにサブバッテリーを搭載していて車内でポットや小型炊飯器を使っている方ならこのくらいの電力消費量なら余裕で使えるというのが一点、もう一つのポイントが、普通の車のシガーソケットで使える電力の上限がだいたい120Wであるという事実です。

もちろん、本機とはインバーターを通してACコンセントでの利用になりますので、もしかしたらインバーターを通すことで使用限度のワット数が下がり、ぎりぎり使えないかも知れませんが、何とかヒューズが飛ばないぎりぎりで使えるのではないかと期待できる一品ではないかと思って色めき立ったのです。当然この製氷器を利用する場合はエアコンもオーディオも切っておいた方がいいでしょうが、どんな車でもシガーソケットからインバーターをつないで走行中に氷が作れるようなら、夏には走行中に氷を作っておき、できたものから保冷性の高いクーラーボックスか、氷専用のアイスボックス(サーモスからアイスコンテナーが販売されています)で保存しつつ、夜には氷枕やスポーツ用の氷のうに入れて使えば、寝苦しい夜も何とか過ごせるのではと思うのですが。

また、私自身あまり使ったことはありませんが、本体に氷を入れて使う冷風扇を車内で連続して使うこともできそうなので、普通ではとても暑くて寝られないような夏の車中泊をやり過ごすための一つの手段として、この製氷器が使えるといいなと思うわけです。

※2021年5月7日追記分
コメント欄からのご指摘で、シガーソケットから電源を取っての利用や、150Wちょっとのバッテリーを使っての利用は瞬時に上がる電力量を供給することができないので、利用そのものが難しいことが判明しました。改めて読んでいただいた方々にお詫びするとともに、内容を訂正させていただきます。上記までの部分については、実際に試したわけではない自分の考えで書いた部分なので、その部分はそのまま残しますが、あくまで実際はシビアで、利用するなら11000Wインバーターで瞬間消費電力2000Wの能力を持つようなサブバッテリーシステムを組む必要であるようです。

私自身真夏の車中泊はできるだけ避けたいとは思っていますが、一部の電気自動車ではサプバッテリーシステムを組まなくても車載のコンセントが使える可能性があります。今までの車中泊に関する常識が変わっていくことを期待しますが、まだガソリン車で車中泊をされる方も少なくなく、自力でクーラーや氷の作れるシステムを導入するか、それとも氷は外で購入し、クーラーボックスで対応するか、それぞれの立場によって違っては来るでしょう。

ただ、車中泊には旅行の延長でするのではなく、やむにやまれない状況で行なわれる場合(災害時など)があります。こうした製氷器については、業務用のものを避難所で真夏に使えるようにして、暑さに我慢できない人がスーパーに設置してあるもののようにビニール袋に入れて持っていくような対応をすることも想定しておかないと、災害時に車中泊することで、エコノミークラス症候群だけを心配していて、熱中症を見逃すようになってしまうかも知れません。今後は真夏の災害時に車中泊をする人への対策として、全国の自治体の方はこういう細かい点にも考慮していただけると幸いです。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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405新型高速製氷器が夏の車中泊を変える?」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    製氷機は冷蔵庫と同じで瞬間的に高圧力のフロンのコンプレッサーを駆動するので一時的に110Wの10倍の消費電力を使う。そのため最大150Wとかのインバーターでは即停止する。
    車載インバーター 冷蔵庫で検索すれば容易に出てくる。

    1000Wインバーターで瞬間消費電力2000Wとかのインバーターでないと無理。

  2. てら 投稿作成者

    過去の内容へのご指摘ありがとうございました。ご指摘頂いた点を踏まえ、内容を変更させていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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