中国無双の卓球競技でで日本チームが勝利する日が来るとは思わなかった

車中泊やモバイルとは全く関係ありませんが、本日のアジア大会の卓球競技において、男子の団体戦で日本チームが中国チームを破って金メダルを獲得しました。テレビで(主にテレビ東京)卓球の国際大会の模様が放送されるようになってからも、日本は中国には全く歯が立たない状況が続いていました。

当初は、とにかく中国選手というだけで日本チームのトップ選手は全く勝てない状況で、かなり実力の差がありました。試合に勝つというよりも、1セット取れるかどうかということに興味を持って見ないと、最後には絶対勝てないような感じでした。

元々、卓球競技は日本のお家芸と呼ばれるほど世界で勝ってきた種目だったのですが、戦後になってまだ中国がオリンピックに出られない時代、いかに国家の威信をスポーツで発動させるかということでターゲットになったのが卓球です。

フィジカルの強さが成績に直結するような種目の場合、残念ながらアジア系の人たちが体格に差のある地域の人たちと互角に渡り合うのは難しいところがあります。そこで、中国は同じアジア人が世界のトップとして活躍している競技を調べ、その中で当時のオリンピック種目でなく世界中に普及しているスポーツの強化に着手することになります。

卓球は国際卓球連盟加盟国があらゆるスポーツの中でも最も多いことで知られています。2021年には227の国が加盟しています。室内の狭いスペースでもでき、天候にも関係なく、さらにはフィジカルの強さだけでは勝てず、当時世界選手権は日本チームが無双しており、アジア系の人たちの器用さが生かされるということで、中国は国家的な強化策を打ち出しました。

中国における卓球の強化は単に世界一になったというだけでなく、いわゆる「ピンポン外交」と言われた卓球という競技を通じて中国がアメリカとの国交に向けて動き、その仲介役を日本が果たしたということは広く知られています。国際卓球連盟の会長にまでなった元・世界チャンピオンの荻村伊智朗氏はピンポン外交にも関わり、かなり中国や他の国への技術指導を行なっていて、それが卓球を世界的なスポーツにしたと言えますが、その反面、日本チームは世界選手権で活躍できず、中国との差は広がるばかりでした。

状況が変わったのは、小学生にもならない少女がテレビに出て芸能人と卓球勝負をする、いわゆる「愛ちゃんブーム」あたりからでしょうか。その後、平野美宇選手や伊藤美誠選手も「愛ちゃん2世」という触れ込みでテレビに出てきたので、多くの人がその幼少期から世界を相手に戦うくらいまで強くなってくるのを見てきました。

こうした流れに乗り、日本はかなり若い年代から有望な選手を集めて強化する「エリートアカデミー」を作り、地道な強化をしていきました。しかし、それでも王者・中国には全く歯が立たなかったという状況は今まで続いていました。

しかしそれをひっくり返したのが、女子ではなく男子チームだったというのも感慨深いものがあります。張本智和選手は、両親とも中国から日本にやってきた方々ですが、日本の育成システムの中で強くなりました。松島輝空選手は昔の強かった日本チームで活躍した選手がそのルーツの中にあり、エリートアカデミーに参加し、テレビ番組でもスーパーキッズとしてかなり小さい頃から知られた存在でした。

男子チームの場合、この二人がダブルエースとして君臨することで、ようやく団体戦で勝てるくらいのオーダーが組めるようになってきました。対して中国はここのところ若くて生きの良い選手がなかなか活躍できなくなり、勢い的には日本チームの方があるとは思っていましたが、それでも実際に試合になると中国の壁を超えるのは難しいだろうと思っていたのですが。

女子は、張本選手くらい外国選手に勝てる選手が出てくるか、今の代表選手が力を付けないと、なかなか難しいと思います。ただ、中国チームの若手が伸び悩んでいるのは男子だけではなく女子もそんな感じなので、多くのチームが目標にするオリンピックにおいても今回のような試合が行なわれて欲しいものです。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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