車椅子マークのある駐車場になぜ普通の車の駐車をしてはいけないのかじっくり考えてみる

昨日ネットを見ていたら、最近それに類する話が書かれていることが多いのですが、X(旧ツイッター)でインプ稼ぎのためか高速道路のSAにある車椅子マークのある駐車場に、どう見ても身体に不自由なところがある人がいなそうな人が駐車していて起こったトラブルのことを紹介したものを見付けました。

その書き込みは、ルールを無視した利用者の事を非難する内容が主で、逆になぜそんなルールのもと車椅子マークのある駐車場があるのかという話は出てきませんでした。もし自分がそうした場面に遭遇したとして、相手の車を移動させたいと思った場合、誰もが納得する理由について理解していないと、相手を説得することができないでしょう。ということで、今回はなぜそんなルールができているのか、根本的なところについて考えていこうと思います。

多くの人は普通に生活をしていて、身体が不自由な方と会ったり、コミュニケーションを取ることのない生活を送っているかも知れません。それと同時に、そうした方がいかに普段の生活で不便を感じておられるかということも理解できないところもあるかと思います。

今回はあくまで自分が車椅子を手離せない生活になったと仮定してみます。そうなると、まずは家から出ることがどんなに大変かということを想像することができます。車椅子のまま家から出るには、まずは家の中でもスムーズに移動できるように段差を無くす必要があります。私の住む集合住宅にも車椅子を使っている方がいますが、玄関ドアから車椅子のまま出られるように、スロープが設置されています。

私のところはエレベーターがあり、玄関ホールにもスロープが設置されていますので、何とか車椅子の場合でも自分だけで外に出られます。しかし、外に出てしまうと車椅子の事を考えていないような場所もあり、道路が整備されている場所を探しながら移動しないといけなくなります。

車椅子の方用に足の操作が必要ない車があるので、自分で車を運転できれば車で移動することはできます。そうした車に乗り慣れた方は、車のドアを開けて器用に車椅子から座席に乗り移ると、車椅子を畳んで車に収納し、降りる時にはこれもまた器用に車椅子を出して外に出て自分の行動範囲を広げることができているのですが、問題もあります。

というのも、そうした一連の動作を行なうにはドアを全開にして車椅子を固定する必要があるのですが、外にある普通の駐車場の場合、隣同士の区画の間が狭いので、隣に車が停められてしまった場合、再度車に乗ろうとしても車椅子を運転席に付けることができなくなります。

ここまで書けばおわかりでしょうが、車椅子マークのある駐車場が、隣同士でもかなり幅が広く作られているのは、そうした理由によります。そして、車椅子マークのある駐車場は施設の入口やトイレなどの一番近くにあるというのも、利用者の必要に迫られた行動を考えられてのことでもあるのです。

例えば、あなたが車を運転中に急に腹具合が悪くなった場合、大きな施設や公衆トイレのある場所へ行って、早くトイレに駆け込みたいと思うでしょう。しかし、普通に車を降りてトイレまでダッシュするようなわけには車椅子の人の場合はいきません。まずは車を停めて車椅子に乗り移れる場所が必要ですし、そこからトイレを探してウロウロすることがないよう、車椅子マークのある駐車場をまずは目指します。

しかし、もしそこに身体の不自由な人が利用していない車が駐車され、スペースが塞がれていたらどうでしょう。どんなに理不尽だと思っても、自らは車から降りることもできず、我慢するしかありません。我慢できずに悲惨な事になってしまう可能性すらあります。

そこまで考えれば、いくら車が空いているような状態でも、駐車場の車椅子スペースは常に空けておき、そうした緊急の状況に備える必要があるのです。すぐに施設の入口やトイレにアクセスしやすくなっているのもそのためです。決して身体の不自由でない人が楽をするために作られたものではないです。

そういう意味では道の駅や高速道路のSAにある車椅子マークの駐車スペースは、軽い気持ちで駐車していいところではない事はおわかりかと思います。もしそうした車を見付けたら、直接言うのが難しければ、施設の責任者やスタッフに一言報告することも一つの方法です。お互いにルールを守って、気持ち良く施設を多くの人が利用できるように務めたいものです。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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