Anker創業者が「あと数年でモバイルバッテリーは終わる」と発言した意味は

ネット上のニュースを見ていて、かなり挑戦的な題名の記事を見付けました。それが表題のモバイルバッテリーがあと数年で終わるという記事でした。

これは、中国の報道で、Ankerの創業者兼CEOである陽萌(Meng Yang)氏が最近のインタビューで語ったとされるものです。モバイルバッテリーが数千億元規模の市場へ成長する可能性は低いとの見方を示し、「过几年就死了(数年したら終わるかもしれない)」と述べたという話です。

元々、携帯電話が登場した際、その電池の多くは裏蓋を開けて取り替えのできる方式を採用していました。旅用としては予備の電池を購入し、コンセントから充電はするものの必要に応じて電池を入れ替えて使っていたのが、いつの間にか電池は本体に内蔵されユーザーが勝手に交換できなくなったことで、外でもコンセントに接続しないで充電できるモバイルバッテリーが一般化したという流れは確かにあります。

現在のモバイルバッテリーの容量は、5000mAh・10000mAh・20000mAhあたりが一般的です。ただ、最近のスマホのバッテリー容量は上がっていまして、私の今使っているXiaomiのRedmi Note 15 pro 5Gの内蔵電池の容量は6300mAhあります。一日フルに使っても電池切れを起こしにくくなっているので、日常的にモバイルバッテリーと接続することはあまりないのですが、今後のハードの変化という意味ではまた昔に戻りつつあります。

それは、EUで販売するスマホについて、本体内蔵ではなくユーザーで交換可能な製品にする予定になっていることがあります。そうなると、予備電池を持っていれば外で交換して使ったり、「リバース充電」というスマホから他の機器の充電が可能になる機能を搭載したスマホが普通になれば、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチの充電くらいならスマホ単体と予備電池があれば何とかなるくらいに状況が変化するかも知れません。

そうなってくると、小さ目のモバイルバッテリーを持たないでスマホの予備電池を用意し、旅行などでそのスマホの電池の充電をするために大容量のバッテリーを使うような方向へと変わっていく可能性は確かにあります。私自身、現在はBluettiのAORA10という小さなポータブル電源を持ち歩き、移動できるコンセントとして使うことを想定しているので、そうなると中途半端な容量のモバイルバッテリーは必要なくなってきます。

もちろん、今後もスマホ以外にUSB経由で充電できる電子機器は増えていくと思いますので、それらをまとめて充電でき、なおかつ荷物にならないようなモバイルバッテリーは使われなくなるような事はなくなると思います。ただ、今後はバッテリーの中について発火しない安全性および、900回くらい充放電を繰り返すと寿命を迎えるリチウムイオン電池から、リン酸鉄リチウムイオン電池や準固体電池、ナトリウムイオン電池など電池の寿命が飛躍的に伸びるバッテリーが主流になれば、買い替え需要自体も少なくなってきます。そうなると今のような雑多なモバイルバッテリーの製品群が、かなり種類的にも絞られてくると思われます。買い替えが少なくなれば台数も伸びないわけで、その点では今までのように企業にとってはモバイルバッテリーは、一度買ったらしばらく使われてなかなか売上につながらない製品に変わるかも知れません。

今後、スマホに付ける電池の予備を複数持つようになるのか、それとも大容量化するスマホ電池を数回充電できるくらいのモバイルバッテリーをセットで使うようになるのかはわかりませんが、外付けバッテリー自体はUSB経由で色んなものを充電できるので、災害用としても持つことの意味はあると思います。果たしてモバイルバッテリーを販売しているメーカーがどのような答えを出すのか、個人的には興味深く見守っていきたいと思います。

カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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