昨年あたりから大きな問題になっている全国各地に出没しているクマですが、以前は人里に降りて来ることはめったになく、例えば軽井沢の別荘地における生ゴミをねらって夜間に降りてくるような事が目立っていたものの、山の中でも人が集まる場所には姿を見せないというのが私の中での常識ではありました。
しかし、山間部ではなく東北地方の繁華街に生ゴミなどを餌として求めているのか人間の住んでいる場所でもお構いなく出没するようになり、ここにきて、北関東最大都市の栃木県宇都宮市において、夜間、オリオン商店街(一番の繁華街)で見掛けたと思ったら、日中宇都宮市街の住宅街で発見したのでは? というニュースが入ってきまして、これだけ一部のクマの生活圏は人の住む所に近づいてしまったのかと愕然としています。
宇都宮市在住の方々の恐怖はそれは大きいものだと思いますが、食べ物を目的に来たにしろ、迷い込んで入ってきてしまったにしても、過去と比べると行動範囲がかなり広がっていて、私たちが出歩いたり車で出掛けたりする際に出くわしてしまう可能性がかなり高くなっていると思います。
今まで、車中泊は駐車場があって24時間使えるトイレがある場所で行なうような事が普通でしたが、今後は人里離れた建物であっても夜になればクマと車中泊中に遭遇する可能性はかなり高くなり、人がいない場所であれば助けを呼ぶことも難しくなります。実際に車中泊中にクマに遭遇した場合、体当たりされれば車は傷つきますし、トイレで外に出た時に遭遇すれば、命の危険も起こってきます。
このブログは車中泊についてのノウハウを書くことから始まっているものの、こんな時代になってしまうと車中泊すること自体が危険な場所が日本全国で増えることになりますので、長距離運転で仮眠を取るために高速のサービスエリアを使って車中泊をする場合にも、そのサービスエリア周軍の地形はどうなっていて、過去にクマが出没した場所なのかどうかの事前リサーチは最大限必要になってくるでしょう。もちろん、過去のデータがなくても、今回の宇都宮市街地での出没のように、山に帰るつもりが迷い込んでしまうケースも考えられるので、車中泊をするか否かということについてもきちんと考えた上で旅の計画を立てることが必要になってくるのではないでしょうか。
しかし、こんなことになると長距離トラックの仮眠についてもその安全性が疑問視されることにもなってくると思います。今後は一台の車で夜通し走るのではなく、途中のサービスエリアで荷物をリレーするような形で荷物を日本列島の端から端まで届けるような形にしていかないと、ドライバーの安全が保証できないのではないかという気もします。
今後の展望としては、行政が音頭を取って本気でクマ対策を行なってくれないと、国内旅行自体も一部廃れてしまうのではないかとすら思えてしまうので、ここはぜひ早めの対応をお願いしたいところですが。