今回の旅で泊まったのは、長野県の野辺山でした。山の中でありましたが、車のラジオから地元のAM局が聞こえないのに、TBSや文化放送が聞こえるような状況で、ホテルでじっくりラジオを聞いたらどのくらいの放送局が聞こえるのかの期待が高まりましたが、何とホテルに入るとその民放も聞こえなくなりました。ホテルの立地上の問題なのか、AMではNHK東京や甲府が雑音混じりに入感するのみという有様でした。
もちろん、FM局は数多く普通に聞くことができました。日本の民放AM局がFMワイドに移行するのは、そうしたAM難視聴地域の解消にもあるということを実感したのですが、ここで新たな発見がありました。
旅先には手持ちのポケットラジオで一番感度の良いTECSUN PL-330を持って行ったのですが、部屋の中ではうまくAMや短波が受信できなかったものの(FMは部屋の中でも十分聞けました)、短波のラジオNIKKEIはアンテナを伸ばさなくてもFM局より良く入りました。自動サーチで聞けた中では、NHKが海外向けに発信しているラジオジャパン(NHK第一とほぼ同じ)も良く入り、AMよりむしろ短波メインで聞いた方が良いという結果になりました。
災害時は何が起こるかわからないので、とにかく最悪の状況を考えてみるのですが、FM局は近隣の場所に送信所があるので、広域的な停電が続いたり、設備が壊れたような場合、地域住民にとっての命綱でもあるラジオ放送が全て聞こえなくなるという想定も0ではありません。その場合、雑音にまみれたAMのNHK放送を聞くしかなくなるわけですが、もし高感度な短波放送の聞けるラジオを持っていれば、AMを聞くより良好に聞けるNHKの海外向け短波放送から情報を得ることも可能になります。
実際に災害が起きたら、災害の影響を受けていない地域からAM・SW(短波)でのラジオ放送が送信されることも予想されますが、特に近隣に安定して聞くことのできるAM局(今後はNHK)がない地域にお住まいの方は、短波受信についての性能が高いラジオを災害用として用意しておくのも一つの考え方ではないかと思います。
今回私が利用したラジオは、価格的には9千円弱と安くはないのですが、電池は交換のできるリチウムイオン電池で、交換用の互換電池BL-5Cもアマゾンで入手可能なので、モバイルバッテリーと充電ケーブルさえあれば、何とか聞き続けることができます。
また、海外旅行途中でインターネットが使えなくなり、日本からの情報を得たいような場合もこのセットを荷物の隙間に入れていけば、いざという時には役立つのではないかと思います。
今回の旅では自宅より多くのラジオ局が入感するのではと期待して出掛けたものの、短波放送は実に色々な放送が入ってきたものの、室内での利用時や、AM局の利用にいたっては自宅の方が受信状況は良かったという結果になりました。そう考えると、日々使っているラジオとは別に、旅用に感度の良いラジオを持っていく意味はあると強く感じた次第です。