海外のある宿泊予約サイトについて、何やら良くなさそうな話がネット経由で伝わってきました。私が見たのは、とある有名な宿の公式のXによる発信を紹介したニュースサイトですが、内容はメンテナンスのための休館日にサイト経由で予約したという人がやってきたり、別のホテルでは契約している予約サイトから転売された形で問題のサイトから予約したケースでのトラブルが多く起こっているそうです。
その他にも、全館禁煙なのに喫煙可能の部屋で予約したという人が現われたり、予約した料金だと一泊夕食のみ提供のはずが、問題サイトでは一泊朝夕食付きで予約したことになっていたり、さらには公式サイトではありえない金額で利用者が一泊分の料金を払っていたりと、普通の仕事とは思えない杜撰なケースが多く見受けられます。
問題なのは、例えば予約時に宿泊予約をした人が日程を間違えた(例えば土~日曜の週末に予約を入れたはずが日~月曜という形での間違った予約になってしまった)という事ではなく、予約自体は利用者からすると間違えての予約ではなく、取り継いだ予約サイトの方で何らかの問題が頻発しているとしか思えない状況になっているということです。
私の場合は、大手でも宿が直接運営しているわけでない大手の宿泊予約サイトは使っていません。セール時にはもう損をする以外にないくらい安く宿泊できるような状況もあるわけですが、そうした価格で売るということは、通常時の部屋の価格差は誰かが負担することになります。良い宿泊施設が場合によっては数千円で取れるようなセールというものには、セールで安くなる日程で泊まりに行けないこともあってあまり個人的には関心がなく、あくまで宿の方で出しているようなプラン以外では利用はしていません。
普通にホテルや旅館を予約する場合、もし宿の方でホームページを持っていれば、そこから予約するのが一番安く確実に宿泊予約ができる方法であることは間違いありません。さらに、最近ではLINEで連携してキャンペーン情報を直接届けてくれるケースもあります。今年はそうした宿のキャンペーンを利用して、元々最安の料金ではあったのですが、LINEでフォローしている人に出る宿泊クーポンを使うことで、さらに安く宿泊を利用することができました。
もちろん、大手のサイトの場合ポイント還元で「実質」いくらという感じで安く利用することが可能かも知れませんが、元々設定されている宿泊料は公式ページの料金と比べると手数料分が上乗せされていればそれだけで多少高くなってしまうので、公式と比べて果たして実質的にもお得であるのかは、予約する前にちゃんと確認はすべきでしょう。
その辺の事は旅行代理店を利用すれば当然の事ですが、昔のように何から何まで代理店に旅の予約を任せるような事をせずに、自分が直接宿とのやり取りをすることが当り前になっているので、そのような予約の仕方に違和感を持つ方も少なくなってきているのではないかと思います。
宿と直接やり取りをすることで、ネット上でも予約が完結すれば、宿の方のシステム上でも部屋がその分少なくなり、宿泊条件に宿側と予約をした側との齟齬も基本的にはないはずです。よく、インターネットでの予約がない時代でも、宿の前まで来ていても電話でその宿に電話して、そこで宿泊できるかの交渉をした方が直接フロントで交渉する方が良いと言われたことがあります。
今の時代、自前の予約サイトを用意している宿がほとんどだとは思いますが、ネット上にホームページを持っていない宿に泊まろうとする場合には、安易に外部の予約サイトを利用するよりも、まずは宿に直接電話するくらいの事はした方が、直接宿の人とコンタクトが取れ、細かな要望を聞いてもらえたり、現地を訪れる際の有益な情報が得られるというメリットはあると思います。今の時代、ネット上の手続きやメールだけで済んでしまうことも多いですが、電話についても通話の定額プランは充実していますので、そういった場合にこそスマホでの通話定額プランが役に立つような気もします。
あと、宿に電話をすることについて考えておきたいことが一つあります。例えば新幹線が急に天候の変化で動かなくなってしまって、駅で長いこと待たされたあげく、他の交通機関での移動という選択も含めて当日中に移動するのが不可能になった場合、当然その場所(降りた最寄り駅)周辺で一晩の宿を探すことになります。普通は、ネットで公式ページから部屋の空きがあるか調べるのが普通ですが、もしどのホテルも満室だった場合、素直に諦めてしまうでしょうか。個人的に旅のトラブルで大切なのは「最後まで決して諦めない」事ではないかと思います。
私なら、ネット上で全て満室であったとしても、あえてそのホテルに電話をしてみて、もしホテル側が非常時に備えて隠し部屋のような部屋を用意してないかどうか、切実に訴えてみます。もしそれでもどうにもならないようなら、インターネットカフェで個室があればそこを予約するか、無ければ椅子席で電車が動くまで滞在できるような場所(ネットカフェでも24時間営業の店舗でも)を探すような順番で動くと思います。
トラブルで長時間うろうろしている中では、一刻も早く足を伸ばして、さらには外から干渉されないような空間でゆっくり休みたいと思うでしょう。そんな災害などのトラブルの中で宿泊予約を取るためには、直接宿と連絡を取ることが何よりも大事で、いざという時にはネットが全滅でも電話を使ってでも先方と話をしてみることをおすすめしておきます。