スマホのエリアメールを見返せない場合の対応

2019年10月の台風による被害について、普段マナーモードにしていても音を出してメールの着信を知らせる「エリアメール」の意外な弱点がテレビニュースの中で指摘されていました。今までは緊急地震速報や津波警報など、見たらすぐに対応を促すというものがエリアメールだと思っていた方も少なくないと思いますが、台風による洪水の恐れがある場合、警報や避難勧告が出た時点でエリアメールが配信されます。

ただ、地震や津波の時とは違い瞬時に何か大きな事が起こるわけではないので、一応画面は見ておくものの、画面をリセットしてしまった後にその内容を確認することがなかなかできないというのが問題だというのです。

具体的には、エリアメールで避難勧告の内容が配信されたものの、その勧告が高齢者に限定されたものか、全ての住民がすぐさま避難しなければならないくらいのものなのか、時間を置いて確認しようと思った場合について考えてみると、いったいどれだけの人が過去に配信されたエリアメールを再確認できるのか、ちょっと不安になります。

ちなみに私の場合、ガラケー(ドコモのAndroid OS搭載ガラホ)では「メニュー」の中にある「あんしん機能」のアイコンから「エリアメール」を選ぶと、過去のエリアメールの内容にアクセスできますが、SIMフリーのスマホの場合はそうした機能がないため、事前に調べておかなければなりません。私の持っている富士通arrows M03の場合はSMSを読むことのできるアプリ「メッセージ」(スマホにプリインストールされた標準のアプリ)のメニューに「緊急警報」があるので、それを選ぶと内容を読むことができます。

そうは言ってもこのような確認作業をいちいち行なっていない方については、今回の水害の最中、エリアメールが来たことはわかっていても数回も来てしまうような状態の中では最初に送られてきたエリアメールの内容が何だったのかということについてわからないまま、家に水が入ってきて避難をしそこなったという話もテレビでは紹介されていました。

避難勧告についてはテレビやラジオで繰り返し流れるものの、携帯電話に着信するエリアメールというのは、今自分がいる場所での危険を知らせてくれるものなので、旅先での緊急情報を得るためには唯一の情報収集手段になるかも知れません。もしうまく受信できなかったりすると困るので、エリアメールを確認できる災害用のキャリアが提供する専用アプリやメッセージアプリのアップデートをしっかりして最新の状態で利用できるようにしておきましょう。そして改めて先日の台風でエリアメールを受信した記憶がある方は、念のため過去のメールの内容を確認してみて、本当に過去に自分のスマホにエリアメールが配信されているのかということも確かめてみましょう。

また、全国各地をくまなく飛び回っている方の役に立たないかも知れませんが、基本的に自宅周辺のみが生活のパターンになっている方には、エリアメールと同時にお住いの市町村が提供する「防災メール」に登録しておくことで、スマホならGmailのアドレスに配信するように登録しておけば、エリアメールとは違ってGmailのアプリを開いたりウェブブラウザでGmailにアクセスすれば過去のメールも簡単にさかのぼって見ることは可能です。

私の登録している静岡市の防災メールの場合、避難勧告や気象警報、竜巻注意情報などが届くので、地域内にいる場合には役に立ちます。自分が地元にいなくて家族が残っている場合にはそのメールで地元の危うい状況を知ることができますので、エリアメールだけでなくこうした防災メールと両面待ちというような環境を作って、どちらか一つのメールサービスから過去に配信されたメールを確認することもできます。

ただし防災メールについては通常のメールと同じように配信されるだけなので、リアルタイムですぐに配信内容を知ったり読むことは難しいかも知れません。その代わり気象警報が出た時点から継続して案内を通知してくれるので、エリアメールを見逃した場合には改めてその日に届いたメールアプリを開いて市町村からの防災メールを確認するようにするというのも一つの方法なのではないでしょうか。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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