ラグビーワールドカップ観戦記 その5 まとめ 機会があれば直接見るべきか?

この文章を書いている中で、2020年の東京オリンピックにおいて男女マラソンと同競歩について、予定していた東京のロードでは行なわず、北海道の札幌で行うべきであるというIOCのバッハ会長の発言が出てきました。

元の話がIOCから出たものだけに、今までの準備は反故になり、札幌開催という状況も現実味を帯びてきました。これは札幌在住の方にとっては降って湧いたようなオリンピック観戦の機会ではありますが、すでにチケットを購入したり無料で沿道に出て見ようと思っていた関東近郊の人にとってはショックなニュースです。選手ファーストという観点からすると当然札幌での開催が正しいのですが、今回ラグビーワールドカップのチケットを入手し、試合日をワクワクしながら待って出掛け、期待以上のパフォーマンスに興奮した私からすると、何と観客にとって残酷な決定かと思ってしまいます。

今回のラグビーワールドカップでも私が観戦した翌日の試合と、その次の日については台風の通り道になった関東および釜石のスタジアムの試合は中止になってしまいました。ただこれは普通の雨や風ではなく(今回観戦した試合も結構強い雨や風の中で行なわれました)最大級の台風が直撃したわけなので、全くそうした状況を予想できなかったわけですからいたしかたない部分もあり、試合の中止を決めた大会本部を非難するのもおかしな話になってしまいます。

しかし、東京オリンピックについては、台風が大会中にやってきたらと思うとそれは大変なオリンピックになってしまいますが、現在出ている話というのは台風や竜巻、地震が起こるというような事とは全く違う、何のアクシデントも起こらない中での場所変更ということになるわけで、特に今回の中止になったラグビーの試合を見に行こうと思っていた人にとっては、偶然の災害により見られなくなるのでなく、運営の都合でせっかく手に入れたオリンピックのチケットが反故になってしまうかも知れず、まさに人災と呼ぶしかない状況に、何とも言えない感想を漏らすのではないでしょうか。

このような事があっても、今回のラグビーワールドカップの盛り上がりを見ていると、やはり東京オリンピックもそれなりに盛り上がっていくと思うのですが、今回の騒動から発展して今回移転が検討されているマラソン・競歩以外の野外競技でも(トライアスロンや自転車のロード、ビーチバレーやテニスなど野外で長時間行なう競技は多くあります)不満がくすぶったりして、後味の悪さが残る大会になりそうな感じもあります。

2019ラグビーワールドカップは日本チームの単なる活躍だけでなく、スコットランドに対して前回の大会の見事なリベンジを果たし予選リーグ突破が決まり大いに盛り上がり、準々決勝で逆に前回大会で勝った南アフリカに敗れてベスト8に終わっても、日本で開催して良かったと多くの人が思うような大会になっていると思います。そんな大会をもし直接見られる可能性があるならば、チケット自体はネットで購入して発券しなくてもデータ印刷をして入場も可能になるならば、何とかチケットを入手して直接見ることはいいことだと思います。

ただし、競技によっては野外の屋根のない席や沿道で長時間動かないで見ることも必要になるかも知れません。その場合にはやはりそれなりの準備が必要になるでしょう。スタジアム入場について、今回のラグビーワールドカップのようにテロ対策の持込物制限が行なわれるとは思うのですが、個人的には早くそのルールを明らかにして欲しいと思います。自宅から保冷剤とクーラーボックスを持って行けるような方は、もしオリンピックでも水筒の持ち込みが許可されるなら複数のボトルに粉のスポーツ飲料と冷水をセットにして持って行くとかできますが、そもそもパッケージに入った食品の持ち込みが禁止されたり、ボトルすら持ち込みが禁止されたような場合、もはや見に行くだけで命の危険が出るような事にもなりかねません。

東京オリンピックの話はこれからでも決まったことがどんどん変わっていきそうな感じがあるのでこれ以上は書けませんが、今回のラグビーワールドカップはその開催時期も台風の事はあるにしてもベストシーズンで、テレビだけでなく実際に会場に試合を見に行くことができ、本当に良い大会として私の記憶に残ることは間違いありません。来年の東京オリンピックを見に行けるかどうかはわかりませんが、まずは様々な情報を入手することから始めたいと思います。


カテゴリー: 旅日記 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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