月別アーカイブ: 2016年8月

大塚国際美術館への旅 その8 帰途に着くまでと残念だったこと

かなり長い間鑑賞した大塚国際美術館でしたが、帰りは一気に帰って来たかったということもあり、美術館のホームページで紹介のあった美術館前から出発する関西方面行きの高速バスを予約しました。荷物の中にはお土産のチョコレートもあったのでトランクに乗せていただき、時間的に早く着くJR神戸駅まで約2時間弱の移動になります。

行きと同様に帰りも大鳴門橋と明石海峡大橋を渡って行くのですが、特に大鳴門橋を通っている時に下を覗くと渦潮までは行きませんでしたがそれらしい波も見ることができました。本当は遊覧船なり渦の道なりに行って直に見て来たかったですが、それはまた次の機会ということで、そのまま四国と淡路島に別れを告げます。淡路島では玉ねぎの乾燥用の小屋が多くあるのがバスから見えまして、次回は鳴門のサツマイモと淡路島の玉ねぎの旬の時期に電車でなく車で行けたらしっかりと買って帰ってこられそうなので、それはまた次回のお楽しみにしておきましょう。

神戸駅には定刻に着き、改めて18きっぷを取り出して帰りの旅のスタートです。前日に予定していた551蓬莱の豚まんを買うためにいったん三ノ宮の西口で降りた先にあるお店で夕食かもしかしたら夜食になるかも知れない豚まんと焼売をセットで購入し、長い旅の始まりです。この間がかなりスムーズにできたので、あわてないで済みました。

その後は人が少なくなった時を見計らって豚まんでお腹を満たしながら米原で乗り換えて、その後豊橋で乗り換えたところで列車は各駅停車に変わります。18きっぷで東海道線を利用される方は誰もが思う事かも知れませんが、とにかく静岡県に入ったら快速運転が一切ないので乗り続けるのが苦しいというのがあるのですね。通常の場合、自宅からの最寄り駅は静岡駅なのですが、今回は1泊2日車を停め続けることのできる西焼津駅までと少しは電車に乗っている時間は少ないのですが、それでも延々と電車に乗り続けても着かないという苦しみを感じながらの行程となりました(^^;)。

こうして、8月12日の午後11時頃にようやく列車は西焼津に着き、そのまま車に乗り換えて自宅に着けばこの旅は終了となるのですが、実はこの旅には最後にもう一つのプランが有りました。というのも、8月の12日前後にはペルセウス座流星群が極大になるということで、すぐに自宅に戻らずに天空を見上げられる場所に移動すればおよそ1分に1個は流星を見ることができます。

当日は台風や雨もなく、何とか流星が見られるのではないかと思ったのですが、駅に降りて空を見上げたところ、見事に一面の雲に覆われていて、流石にこれではかなり遠くまで移動しないと雲を避けることはできないだろうと思って泣く泣く観測を中止して自宅に直行することになりました。これはあくまでおまけだったからいいのですが、今回の旅では帰宅した翌日に自宅でゆっくりできるような日程を組んでいましたので、もし夜空が晴れていたら、帰宅時間を伸ばしてでも流星を見に行ったと思います。

2017年以降も山の日の後ならほぼ毎年安定してペルセウス座流星群が観測できると思います。山の中の天の川が見えるようなホテルに宿泊予約をして楽しむというのもいいかも知れませんが、車で出掛けた場合は事前に星を見るのに都合のいい場所を調べておき、帰りにちょっと寄っていくというパターンも十分ありだと思いますので、日程とのからみにはなりますが、そんな旅の最後を飾るイベントについても考えてみてもいいのではないでしょうか。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド

中も広く、展示物を多い大塚国際美術館は、当日の途中出場を認めていますので、車で来られた場合は出口から改めて駐車場に向かうシャトルバスを使って自分の車まで戻り、外にご飯を食べに行ったり渦潮の見頃の時間になったらぬけ出して渦潮観光を合わせて行なうこともできます。

ただ、今回の旅では公共交通機関のみの旅でしたので、必然的に館内で食事をすることになります。場所によってはお弁当などを持ち込んでの食事もできるようですが、ここはきわめてスタンダードに、1階にある「レストラン ガーデン」で食事をすることにしました。

レストランの開店は午前11時からのため、時間を見ながらエレベーターを使って1階まで昇り、レストランにやってきたところ、すでにお目当てに来た人たちがかなりいたものの、席を埋め尽くすほどではなかったので、少し待ったらすぐに入店して席に案内してもらいました。

レストランの鯛メニュー

メニューは名画に名前を取ったネタものから、鳴門自体の名物を味わえるものまでいろいろありましたが、私はやはり鳴門と言えば鯛だということで、「鯛の刺身膳」(1,200円)をいただきました。鯛のお刺身とわかめがたくさん入った鯛のお吸い物、芋の煮っころがしがセットになっていて十分満足できる味と量でした。なお、写真の真ん中にあるのはお茶ですが、器は渦潮を模したかのようなうずまきになっています。

地下2階にはもう一件、「カフェ・ド・ジヴェルニー」というレストラン&カフェもありますが、食事をゆっくりするには1階まで上がっていただく方が、特に徳島の地のものを食べたいという方にはおすすめかと思います。

また、歩き疲れて安い値段でコーヒーでもという時に入ったのが地下3階の出入口左にあるカフェ「テ・ペル・テ」です。こちらはカウンターで注文して自分で席まで持って行くスタイルのお店で、ブレンドコーヒーが250円で飲めます。さらに、徳島と言えば「すだち」ですが、すだち果汁を炭酸で割った「すだちスカッシュ」(400円)は、甘さをガムシロップで調整するようになっているので、甘い飲み物が苦手な方にもおすすめなご当地の飲み物だと言えるでしょう。

同じ地下3階にあるのがミュージアムショップですが、ここでは美術館内にある原寸大のものとは違いますが、同じように陶板を焼いて作った名画の複製が人気です。陶板のみなら2千円台から、額付でも安いものなら3千円台から買えるので、自宅でも名画を楽しみたい場合にはいいお土産になるでしょう。

お土産のお菓子

お土産を渡す人数が多くて、もう少し単価が安いものでということなら、名画が表面に描かれたお菓子の入った名画缶やゴーフルが大塚国際美術館に行って来た感満載でおすすめです。名画缶は「真珠の耳飾りの少女 ミルクチョコレート」(写真右上)と「睡蓮 二本の柳 クランチチョコレート」(写真左上)の二種類で、缶のフタに絵が印刷されています。

また、紙の箱ではありますが、「最後の晩餐」の修復前・修復後の両方の絵が描かれたパッケージのバニラ、ストロベリー、チョコレートのクリームをサンドしたゴーフルが入っているお菓子(写真下)もあります。以上三種類のお菓子はどれも540円で買えるので、渡す方の趣味に合った名画のお菓子を選ばれるといいのではないでしょうか。

あと、余談になるかも知れませんが、美術館が大塚製薬グループの系列になるためか、ミュージアムショップに大塚食品のボンカレーが置いてありました。しかも、パッケージは昔懐かしい松山容子さんの写真のものです。このタイプのボンカレーは、日本国内では沖縄でしか売られていないかと思っていたのですが、レトルトカレー好きな方には案外いいお土産になるかも知れませんので、ショップの中を探してみて下さい(^^)。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?

大塚国際美術館全景

ここまでかなり長い前フリでしたが、ようやく大塚国際美術館にやってきました。正面には世界各国の国旗が並び、多くの国の作品を展示していることがわかります。

建物は山の下にあるので、入口から入ってチケットを見せたら延々と続く長いエスカレーターがあります。ここを登った所にあるのが、建物としては地下3階にあたる場所になります。入口左にはコインロッカーがあって、大・小のコインロッカーが使えるようになっていますが、美術館のコインロッカーらしく100円を入れても使用後にはお金が戻ってくるタイプのものになっています。利用者が多い時期にはコインロッカーがどこも開いていない可能性もありますので、早めに来るというのはやはりセオリーのようです。とりあえず持って来た荷物を貴重品を除いて全て収め、手ぶらで回ることにしました。

音声ガイドのiPod touch

また、美術館には館内の案内図というのもあるのですが、500円の有料になりますが絵の解説や館内の案内まで行なってくれる音声ガイドが他の美術館で用意されているようなものだけでなく、iPod touchの形でも提供されています(レンタル料は普通の音声ガイドでも料金は同じです)。館内に「音声ガイド」とある絵について番号を入力すると、接続してあるヘッドフォンからガイドが流れたり、絵のある場所を教えてくれたりと便利です。

さらに、ずっとガイドを利用しているとかなり電池を食うのか電池消耗の警告が出る場合がありますが、その際には地下3階のミュージアムショップの一角にある音声ガイド貸出場所において、いつでも充電済みの新しいiPod touchに交換してもらえるようになっています。

このように電池切れを起こすまで音声ガイドが使われる背景には、あまりに展示している品数とスケールが大きいため、1~2時間では全ての展示物を見ることすらできないというこの美術館に特有の状況があるのです。西洋美術が古代からずっと現代に至るまで(さすがに現代美術は数が多すぎて網羅するわけにはいきませんが)、地下3階から地上2階まで展示されており、展示物を見ないで通るだけでもかなりの距離を歩かなければなりません。

ミケランジェロの天井画

展示物が全てコピーであるということは紹介しましたが、デジタルデータ化したものを陶板に焼き付け、大きい絵については複数枚の陶板を組み合わせることによって実物大にこだわって展示しています。その際たるものが、入口正面にあるあのミケランジェロが天井画を描いたシスティーナ礼拝堂を完全再現したスペースでしょう。本物の礼拝堂と同じように椅子もあり、単なるコピーであることを超える感動を見る人に与えてくれます。

「最後の晩餐」の部屋

さらに、面白い試みとしては、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」について、この美術館では2点の「最後の晩餐」を一つの部屋の壁越しに向かい合うようにして展示しています。本物の「最後の晩餐」は1つのみの作品ですが、最近になって大規模な修復が行なわれました。その結果、修復前には見られなかったものが新たに出てきたりして、その解釈も変わってきたところもあります。この美術館では、「最後の晩餐」を修復前・修復後に分けてその両方を比較しながら鑑賞できるようにしているのです。

美術館の見どころとしては、ここではとても書き切れないくらいの名画のコピーが展示されているので、それらをいちいち挙げていっても本当にきりがありません。最初に書いた、全ての展示を見終えるのに最低でも4時間かかるというのも当然だと思える程の広さなのです。ちなみに、今回の予定では午前10時前に美術館に入って、帰りは美術館前からJR神戸駅行きの高速バスが出ていて、そのバスを予約したのですが、出発時刻が午後2時55分となっていました。今回は予定よりも少し早く着いたので、まるまる5時間を美術館で過ごすことになったのです。

ただ、美術館は絵画を鑑賞するだけでなく、様々な他の施設もあります。それだけの長い時間居続けても飽きない工夫があることにはびっくりしましたが、その内容については次のエントリーで紹介します。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その5 美術館最寄りの高速バス停は?

大塚国際美術館の開館時間は午前9時半ですが、この時間に合わせてホテルを出発した場合はホテルの朝食が食べられなくなるので、いろいろ調べた結果として、朝食を食べてから出発できる三ノ宮発8時10分という徳島行きのバスに乗ることにしていました。

ホテルの朝食は午前7時からだったので開始と同時にいただき、7時半過ぎにはホテルを出て問題なく三ノ宮駅までやってきました。その日のバスターミナルはUSJ行きのバスに乗るために集まった人達でごった返していましたが、徳島行きのバスに乗った人は当日から阿波踊りが開始されるにしてはそれほど乗っている人は多くなく、のんびりと車窓を眺めながら鳴門まで向かいます。

神戸から徳島間の高速バスが便利になったのは、明石海峡大橋と大鳴門橋で本州と四国が高速道路で結ばれたことによります。高速に乗るまでが少々渋滞に遭いましたが、その後はスムーズに進み、長かった淡路島を超えて大きな橋が目に入ってきます。

そんな所でバスのアナウンスが流れ、高速上の停留所がある所で降りるということだけ覚えていたので、停留所の名前も確認せずそこで降りたのですが、実は私は大きな失敗をしていたのです。しかし、その時は自分が予定していた停留所と違う所に降りていたことはわからないまま降りてしまっていたのでした。

鳴門公園高速バス停

大塚国際美術館のホームページにある交通アクセスの説明で、高速バスを使っての美術館への行き方が書いてあるのですが、そこには「高速鳴門」という停留所で降りるように書いてあります。そこから坂を降りたり歩いたりして「小鳴門橋」というバス停から美術館行きのバスに乗ると250円と一番安く行けるということから、「高速鳴門」までのチケットを買っておいたのですが、私が降りたバス停はその手前の「鳴門公園」というバス停だったのでした。

その事は、バス停を降りてすぐにあった「大鳴門橋架橋記念館」の案内をしている方に美術館への行き方を聞いている時に判明し、「高速鳴門」に行くためにはこの場所で降りないでもう10分くらいバスに乗って次の停留所まで行かないとダメだったということを聞いた時、しまったという思いとともに、どうしようかという思いがぐるぐる回ってきてしまいました(^^;)。

ただ、アクセスを調べている時に、高速バスを使って美術館へ歩いて行く場合は「鳴門公園」からの方が近いというレポートも読んでいました。そこで、とにかく現地から一番近いバス停の「鳴門公園口」まで階段を降りました。バス停は階段を降りたすぐそこにあったのですが、そこからも美術館には行くことができます。しかし時刻表で調べると待ち合わせ時間が1時間近くあります。

その時、時刻はまだ9時30分を回ったくらいでしたが、この場所で1時間を無駄にはしたくないと思っていたところ、タクシーが一台客待ちをしているのに気が付きました。こうなればバスよりお金がかかっても早いうちに美術館に着いた方がいいだろうとタクシーに乗りましたが、この選択はまさに結果オーライと言えるものでした。

大塚国際美術館から一番近い高速バス停は「鳴門公園」で間違いないのですが、このバス停の位置がちょうど美術館入口の裏側になり、裏側から入ることができないのです。さらに美術館の作られているのが山の上になっていて、正面入口に行くには路線バスの「鳴門公園口」からぐるっと回り込んで山の下にある入口に向かって歩かなければならず、坂のある道を先がわからないまま歩くのは荷物を持っていると大変になります。ただ、鳴門公園口バス停から美術館までのタクシー代は570円とワンメーターで着いてしまったので、その点はほっとしました。間違えずに「高速鳴門」まで高速バスに乗り、路線バスに乗り換えたとしても250円かかるので、そう高くなく行けたことはラッキーでした。もし「高速鳴門」からタクシーに乗っていたら2千円以上かかるように大塚国際美術館のホームページに記載があったので、まさに結果オーライです。

大塚国際美術館エントランス

当初の予定では10時発のバスで美術館に入る予定だったのですが、私がバス停を間違えたおかげで30分近く時間を節約でき、10時前には美術館に着いてしまいました。ここで、いよいよ大塚国際美術館に入ることになります。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その4 神戸に着いて確認したこと

彦根城から帰って相当へろへろになりましたが、幸いにしてやって来た新快速に座ることができたので、そこから時間はかかったもののJR神戸駅までは乗り換えなしで行くことができました。

ホテルは駅から徒歩5分前後というところでしたが、何しろ今までに神戸駅に降りたことがなかったので、当初はどちらに行っていいか迷ったものの、何とかスマホのマップをたどりながらホテルに着くことができました。この時、時刻はだいたい午後6時くらいというなかなかいい時間でした。

彦根城に行っていなかったらさらに早めに神戸に着いていたので、もしノンストップで神戸に入っていたら周辺の観光地を観光しても良かったのですが、差し当たっての神戸観光はなしにして、明日の鳴門行きおよび、帰りの買い物についての確認を取るために夕食前に出掛けてみました。

神戸から明石海峡大橋を渡って鳴戸・徳島へ着く高速バスで、大塚国際美術館の開館時間である午前9時半前後に着く便は三ノ宮の「神姫バス神戸三宮バスターミナル」が始発になっているのですが、このバスターミナルは駅前にはないようだったので、翌日にバスターミナルを探してウロウロすることのないように、まずは神戸から三ノ宮までJRで移動し、東口が最寄りの出口だというので駅を出てしばらく歩き、JRの高架下にあるバスターミナルを確認しました。これでまず乗り場を間違えることはないでしょう。

これで明日のための準備は完了ということなのですが、実は帰りに買って行こうと思ったものがありました。今回の計画では、帰りの道中は列車の乗り換え時間以外にはほとんど休む時間なく移動を強いられるので、食事も満足にいただくことができません。ファーストフードでもいいのですが、ハンバーガーやポテトを買って行くよりは、大阪を中心として関西に広まっている肉まんのチェーン店「551蓬莱」で肉まんとシュウマイを買って車内が空いた時にでも食べるのがいいのではと思っていたのです。

三ノ宮のバスターミナルについて調べている時、最近になって三ノ宮のJR出口付近に持ち帰り用の肉まんやシュウマイを販売する551蓬莱が出店したということを知り、鳴門からの帰りに買って来られると思ったので、バスターミナルの場所をつかんでから改めて551蓬莱のお店を探したのですが、歩けども歩けども見付けることができませんでした。

さすがに日中に彦根城に上ったためかなり疲れていたことも有り、目的の場所がわからない中で歩き回るというのは疲れを更に増すことになります。それでも、帰りの夕食がコンビニのおにぎりになるよりも、温かい肉まんが食べられた方が嬉しいのでさらに駅をウロウロしていたら、私が最初に出た東口とは正反対の、西口の改札を出てすぐの所に551蓬莱があるのを発見したのでした。

もしこのお店にイートインコーナーがあったらそこで夕食も済ませてしまおうかと思ったのですが、このお店は持ち帰り専門のお店だったのは残念でしたが、とりあえずこれで帰りの食事が確保できたと思うとほっとしました。

その後、三ノ宮の繁華街には繰り出さず、その日の夜はたまたま早い時間にリオデジャネイロオリンピックの注目種目のテレビ中継があったので、食事は道すがらに入った適当なお店で早めに済ませ、ゆっくりとテレビを見てお風呂に入り、割と早めに就寝しました。それは何よりこの旅の目的は夜の神戸にあるのではなく(^^;)、翌日の大塚国際美術館の鑑賞にあるので、とにかく翌日のバスに遅れずに乗れるようにと願いながらベッドに入りました。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その3 彦根城に登る前にしておきたいこと

電車を数本やり過ごし改めて神戸へ向けて出発したのですが、お昼を食べてもまだ時間的にはかなりの余裕があることがわかりました。そこで、どうしようかと思いながら東海道線の路線図を見ていて思ったのが、昨年の今頃は国宝で世界遺産の姫路城へ行ったので、同じ国宝になっているお城も訪ねてみたいと思い、大垣から米原まで進み、そこから新快速で一駅という彦根でつい降りてしまいました(^^;)。改めて電車に乗る時に座れないかも知れませんが、行ける時に行こうと思ったままなかなか行く機会がなかったのが彦根城です。

彦根城天守閣

彦根城は駅からも近く、観光案内所で聞いても歩いて十分行けるということで天守閣まで行こうと思ったのですが、小高い丘の上に建てられているので、大きな荷物は邪魔になります。そこで持ってきていたキャスター付きのバッグを預けたのですが、背負ったデイパックはそのままで行きました。これは今から考えると、天守閣へのまるでハシゴを登るような急な階段を登り降りする場合に、後続の人のじゃまになる可能性がありました。

その際は背中でなく腹側に抱きかかえるようにして対処しましたが、急な階段で、しかも見学者がものすごい事になっているとは思わなかったので、認識の甘さを感じました。私のように急に思い立って彦根城に行こうと思った場合は、できるだけ身軽な格好で、さらに足元もしっかりした用意をしておくことをおすすめします。

入場制限中

それにしても、入場券を購入してから天守閣前にある広場に行くためには結構急な勾配を登らなければならず、そこまでも相当苦労したのですが、やっとの事で広場までたどり着き、天守閣に入場しようとしたら、まさかの入場規制にかかってしまいました(^^;)。その時にはなぜ規制なのかということはわかりませんでしたが、天守閣の一番上が狭く、さらにそこまで行くための階段がひどい急なので、降りた人が出た分だけ人を入れることを繰り返しているので、なかなか人の入れ替えが進まないのが原因でした。

急勾配の階段

実際に十数分待ってから天守閣内部に入ってみて、写真のような階段を見たら、これは尋常ではなく、実際に敵に攻め込まれた場合を想定して作られているのだなと思えます。そんな階段を大勢の観光客が登って天守閣の一番上まで行こうとするわけですから、どうしても人の波は渋滞するわけですね。それでも、入る時にはそこまで人がいない状態で20分くらい待たされましたから、広場にまで行列が出来ていた場合はかなりの時間待たされることを覚悟してください。

城内の骨組み

城内に入り、階段を登るための行列に並んでただ待っているのも何なので、内部の骨組みをじっくり見ると、真っ直ぐではない曲った木をそのまま使っているのがわかりました。こんな所にも建物の古さが感じられます。日本で現存する数少ない城ということで、内部のガイドもあったら嬉しかったですが、訪れる人も多く、さらに危険防止のために階段には常に人員を配置している中では、案内も難しい点もあるのかも知れませんね。

一通り見学を終え、広場で休んでいて気付いたこともありました。アイスの自販機持があったのですが、価格は200円で、それだけ天守閣広場まで荷物を上げる事が重労働であることが想像できます。それを具現化するように、飲み物などを箱ごと担ぎあげる強力さんのようなアルバイトの男性がお城入口と天守閣の間を何往復かするのが目に付きました。

チェリオ自販機

熱中症を避けるために、広場の中にミストが用意されていましたが、水分補給も大事です。歩いて彦根城天守閣に向かわれる場合、駅前大通りの左側を歩いていくと、「チェリオ」の自販機があるのですが、知っている方は知っていると思いますが、500mlのペットボトル全製品が100円で買えます。行きでも帰りでも途中の自販機で飲み物を買おうと思った場合、安い飲み物が飲みたいと希望される場合は、彦根市役所付近にある写真の自販機を探してみて下さい(^^)。

生ひこにゃん

一通り見学を終えて城の入口に降りてきたら、彦根のゆるキャラであるひこにゃんの撮影会をやっていたので、ついでに写真に収めましたが、中の人はこの暑さの中で実に大変な仕事であろうと想像します(^^;)。そんな過酷な労働に比べたら、歩いて彦根城まで行って帰って来るというのも悪くはありません。たまたま私が行った時には市内の巡回バスが運転をしていない日だったので全ての行程を歩きましたが、バスが動いているならそうした乗用具を活用するのもいいのではないでしょうか。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その2 途中下車して食べた水まんじゅう

出発前に近所のコンビニのチケット発券機を使って大塚国際美術館の前売チケット(3,100円)を買い、当然18切符や高速バスのチケットやクレジットカードで予約した内容をプリントアウトしたものを用意しました。

さらに、念のためホテルや高速バスの乗り場についても印刷したものを用意しました。こうしたものは、特にチケットが発券されずに決済だけ済んでいる高速バスに乗る時には急にスマホの画面に予約情報を出せなくて慌てないようにするために、予約内容の明細を印刷しておいた方が安心です。地図はスマホで調べてもいいのですが、これも電池切れになったりすぐに調べられなくてあせらないように、モバイル機器を持っていっている割には必要に応じてプリントアウトすることにもこだわっています(^^;)。

また、こうして印刷した用紙の裏にメモ書きをして旅の最中に入手した情報を書き込んだりもできるので、別にメモ帳を持って行かなくても事前にプリントしたものをいつでも出せるようにしておけば事足ります。

このような用意の元、8月11日に出発したのですが、やはり問題なのはどのくらいの時間に出発するかです。18切符は基本的には普通列車しか乗れませんが、関東近郊では普通車にグリーン車が連結されていて、差額を払えばグリーン車にも乗れますし、名古屋・関西周辺では快速・新快速・特別快速に追加料金なしで乗ることができます。また、路線に普通列車が走っていない場合、特例措置で第三セクター線や特急に乗れる場合もあるので、出発前にどのルートでどの列車を使えばどのくらいで着くかということを検討しておくことが大事です。

また、目的地に早く着くことだけが必ずしもいいことではないケースもあります。というのも、今回の旅では翌日の予定はばっちり決まっていたものの、当日についてはとりあえず普通の時間にホテルに入ることができればいいような形でした。ホテルに着いてすぐ寝るだけなら午後出発でも十分だったのですが、さすがにそれでは旅に出たのにもったいないということで、朝の7時過ぎから電車に乗って旅がスタートしました。

この時点でもどうしようか全く決まってなくて、関西方面への新快速の始発が出る豊橋で途中下車してこの地域の名物であるモーニングかカレーうどんでも食べようかと思ったのですが、たまたま出掛ける前に食べるものがあったので朝ごはんは中止し、その時にふと思ったのが暑い時期にはありがたい「水まんじゅう」を大垣で食べるということでした。

夏季休暇で乗客の多い時期に途中下車する場合、長い時間混雑する車内で立ち続けることが続くと意外と体力を消耗します。東海道線の場合、乗り換えのターミナル駅というのは熱海・沼津・静岡・浜松・豊橋・大垣・米原あたりで、例えば名古屋で途中下車する場合には名古屋始発という列車がないため、改めて名古屋から乗車する場合にはほぼ座れない事を覚悟しなければなりません。しかし、始発列車が出る駅で途中下車をすれば、時刻表でダイヤを確認しておけば、少し前から並んでおけば、最初から座れる確率は高くなります。

水まんじゅう店頭売り

そんなわけで東海道線の始発列車のある大垣で途中下車したわけですが、駅を降りてしばらく歩くと和菓子屋さんの店頭で売られている水まんじゅうを発見しました。水の中に入って冷たくなった水まんじゅうを買って食べるのはかなり人気なようですが、店内でも食べられるスペースがあったのでお店に入りました。

このお店のシステムは、まずカウンターから注文をし、席が空いていたらその時点で座っていただくというものです。多くの人が押し寄せた場合順番になりますが、まだ午前中だったためか席も空いていたのでかなりスムーズに食べることができました。

水まんじゅうセット

写真は3個入り(500円)で冷茶が付きます。細かな氷の粒が入っていて、カキ氷ほどは冷たくはないものの、氷では冷たくなりすぎるという場合にはちょうど良く涼を取れるものだと思います。店内でいただいているうちにも多くの市民の方が店の外にある売り場に列を作っていて、それだけこの地域に浸透しているんだなと思えました。

今回は豊橋でのモーニングはパスして大垣の水まんじゅうに行ってしまいましたが、これも出掛けた時期が夏の一番暑い時期だったということもあります。今回の私の旅のようにある程度時間的な余裕があるなら、電車の始発駅で途中下車をし、一本か二本の電車のやり過ごしてもなお魅力がありそうなものを見付けてみることをおすすめします。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


大塚国際美術館への旅 その1 今回の旅の構想と事前準備

日本全体がお盆シーズンを迎える中、国内JR普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」を利用して旅行を計画してみました。車は駐車料金が安く、更に連泊をしても大丈夫な駅の近くにある駐車場に置き、そこからはJRを中心に公共交通機関を利用しての旅を考えました。

そんな中、ふとひらめいたのが本物が一つもないのに大人の入場料が3,000円を超える、ちょっと知らない人から見ると考えられないような美術館を話の種に見に行こうと思いました。その美術館こそ表題の「大塚国際美術館」で、徳島県鳴門市の鳴門公園の近くにあります。その名前にピンと来る方もいるかも知れませんが、あの大塚製薬が出資して、国内外にも例がない美術館として知る人ぞ知る存在ではないかと思います。

詳しい美術館の内容については名称でネット検索していただければだいたいの事がわかるかと思いますが陶板にデジタルデータ化した名画を焼き付けることで、オリジナルと同サイズの「コピー」を作り、それを驚くべき方法で展示しています。展示品の数だけではなく、その展示の仕方は壁画の描かれた建物をそのまま作ってしまうほどスケールが大きく、普通は現地へ行かないと見られない有名な西洋絵画の名作が多数あります。さらに世界の中でもここだけでしょうが、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」については、修復前と修復後の絵が1フロアの両サイドに展示されており、修復されることで何が出てきたのか、実際の絵のコピーを見ながらじっくりと見比べることができるようになっています。

実際に行かれた方の感想などを見ていると、全ての展示をじっくり見るためには少なくとも4時間くらいは見ておかないととても全てを見られないということでした。そうなると、新幹線と比べて現地へ行くのに時間がかかる18切符の旅では、旅の目的そのものを美術館を見ることを優先させないとだめだろうと思いました。

実は今回のプランを考えるにあたり、暦の関係から日程を最初に決めたのですが、それが何ということか8月11日出発、鳴門入りおよび帰宅までが12日というもので、ある意味最悪の日程と言えるかも知れません。というのも、この12日から徳島県の各地で「阿波踊り」が大々的に始まるのです。つまり、11日に徳島県内で宿を取ろうとしても、まず無理だという事が最初からわかっていたわけです。

ちなみに、大塚国際美術館の開館時間は午前9時半からで、お盆休みであることを考えるとできる限り開館時間からすぐに入って荷物を預けたり、人が来ないうちに人気がありそうな名画を先に見てしまいたいとも思っていました。そんな中で出てきたアイデアが、神戸から数多く出ている徳島行きの高速バスだったのです。

大塚国際美術館に直接行ける高速バスは一日のうち上下一本しかないのですが、帰りの美術館発というのが14時55分というようになっていて、そこから逆算すると当日の午前10時前後に鳴門に到着できれば何とか4時間以上の見学時間をキープできます。バスの時刻表を調べてみると、神戸三ノ宮を午前8時過ぎに出るバスに乗れば鳴門に10時前に着けることがわかりました。

これがおよそ出発日の1ヶ月前の話なのですが、その時点で神戸のホテルで探したところ三ノ宮周辺で安いところはありませんでしたがJR神戸駅周辺で安いホテルを見付け、とにかくそのホテルを押さえた上で、神戸から鳴門までの高速バスのチケットも何とかホテルが埋まっている状態でも空きがあり、その時に確保しました。高速バスによってはコンビニでチケットを発券できる所もあります。帰りのバスは楽天トラベルからの予約のみで明細をプリントアウトして持って行く必要がありましたが、行きのバスについてはチケットが発券できました。

この時点で神戸までは青春18切符で行けるので、後で18切符を購入し、美術館の入場チケットもコンビニで発券して揃えれば後は全くのノープランでも何とか旅行の形になって行って来られます。そういう意味では用意したホテルにたどり着き、翌日にバスで鳴門まで移動、帰りに無事にバスに乗ることさえできれば、行きの行程および神戸で何をするかということも一切行き当たりばったりで行けるということになります。

その分帰りはただ帰って来るだけなのが大変な所はありますが、帰るのがかなり遅くなっても翌日と翌々日は休みなので、のんびりとテレビでオリンピックでも楽しんでいればいいという事で、1泊2日という短い旅ながらそこそこの達成感は出そうです。

というわけで、先日行ってきたばかりの旅についてこれから報告をしつつ、机上の思惑だけではわからなかった事などについても書いていきながら、もし同じような旅を考えている方の参考になればと思いますので、これからしばしお付き合い下さい。

※大塚国際美術館への旅について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 今回の旅の構想と事前準備
その2 途中下車して食べた水まんじゅう
その3 彦根城に登る前にしておきたいこと
その4 神戸に着いて確認したこと
その5 美術館最寄りの高速バス停は?
その6 美術館を見るのにかかる時間は4時間?
その7 大塚国際美術館の食事・お土産ガイド
その8 帰途に着くまでと残念だったこと


2泊3日のバッグの中味を考える その3 ホテル利用前提でも持って行きたいもの

ここでは前回紹介したモバイル関連グッズ以外のもので旅に持っていく普通の旅行グッズについて考えてみます。なお、私は男性なので女性の方の持ち物についてのノウハウは持っていないので、その点はご容赦下さい。

まず、2泊3日になると下着や靴下の着替えは必要になりますのでそれはきちんと用意します。歯ブラシやタオルはホテルに泊まれば入手できるので、小さなタオルくらいは持っていきますが、温泉巡りの旅でなければ大きなタオルは持って行きません。

髭剃りは使い慣れたものがあるのでホテルの安全カミソリは使わず、乾電池で動く電気カミソリを持って行きます。ホテルのアメニティを使わないものはそのくらいです。

雨具はUVカットもする日傘兼用の折りたたみ傘を一つ、状況に応じてポンチョの用意もありますが、あまり旅行にポンチョを持っていく人はいないと思います。災害用のグッズとしては着替えもその中でできたりして利便性はありますが、旅行用に用意しておきたいと思うようになったのは、体が雨に濡れてしまう事の危険性を考えたからです。旅をする時期が夏の場合、野外コンサートに行った人の中でゲリラ豪雨に遭って体が長い時間濡れた状態になってしまうと低体温症を起こしたことがありました。このような状況は、最悪の場合命の危険も出てきます。すごい雨に遭った場合を考えて用意し、さらにいざという時には防寒具の代わりにもなるポンチョは旅行用として一つ用意しておくことを個人的にはおすすめしたいと思います。

また個人的に必ず持って行くものに真空断熱ボトルがあります。私はコップ付きのものを複数持っているので、状況に応じて使い分けることが多いです。基本的にはミネラルウォーターの500mlボトルがそのまま入る500mlサイズのものが一番使いやすいです。というのも、水を切らしてしまったら自販機からでも100円前後でミネラルウォーターなら手に入りますし、水を入れ替えればペットボトルはその場で始末できます。

厳しい夏の暑さの中で水分補給する場合、直接口を付けて飲むタイプに行きがちになりますが、一気に飲むよりも少量を回数を分けて補給した方が同じ量を持ち歩くにも長持ちしますので、理想としてはタイプの違うものを複数持って行きたいところですが、どれか一本という事になれば500mlのコップ付きのものになると思います。

真空断熱ボトルは保冷機能があるので夏には冷たいものを冷たいままに、冬は常温のものをそれほど冷やさずに持ち運ぶことができるのでオールシーズンマイボトルを持って行きます。コンビニコーヒーを自分用に電車内で飲むために、200ml程度の小さいボトルを追加することもありますが、最近は駅の構内にもコンビニがあったり、駅前にあったりするので缶コーヒーをむやみに買うよりも個人的にはおすすめです。

あと、夏限定にはなりますが、折りたたんでいつでも涼しい風を起こせる扇子が一つあるとかなり便利です。冷房が効いている電車内でも風がないとそれほど涼しさを感じませんが、自ら風を起こすことでかなり涼しくなります。

他にもいろいろ便利なものはあり、これを書いているのが夏だということで主に夏の旅行を想定していろいろと書いてきましたが、他の季節に使えるものについてはまた改めて考えたいと思っています。

旅行の際の暇つぶしにはほとんどスマホ関連のことでできてしまうので、電車など公共交通機関での移動が多いなら、それに関する旅行用のグッズというものは必要ないのではないかと思うところもあります。そうしたことも考えながら、どうしても必要でないものは持って行かないようにしつつ荷物をまとめることも今後は考えていきたいと思っています。


2泊3日のバッグの中味を考える その2 モバイル機器はどこまで持って行く?

私が旅に出る場合に、バッグの中味をかなりの割合で占めるものはモバイル関連グッズになってしまいます(^^;)。機械物はどうしても重くなってしまうので、こういった趣味がない人にとってはどうでもいい事かも知れませんが、私がモバイル関連グッズを使い始めたきっかけになったのは、自宅で扱っているパソコンについての環境を旅先でも使いたいと思ったことがきっかけです。

昔は軽くて高性能なノートパソコンは高かったので、安いが重いパソコンを持って行ったものですが、今ではそこまで重くはなくなったものの、あれもこれもと思いながら持って行くものを増やしていくと結構な量になってしまいます。

ということで、モバイル環境を旅先でも普通に使えて、できるだけ少ない量でという観点から持って行くものを考えてみることにします。

・ノートパソコン(Win10が走るもの)
やはり何やかんや言っても、iPadやAndroidの大型タブレットよりもキーボードが付いていて自宅と同じ入力環境を持って行けるノートパソコンが私にはどうしても必要です。最近では10インチクラスで1kg前後のモバイルパソコンでも3万円台で入手が可能になっています。私が持っているのは2万円前半くらいの格安で買ったAcer Aspire One Cloudbook 11で、これさえあれば何とか自宅のパソコンでできることは旅先でもできるようになっています。ACアダプターが必須ですが、画面照度を多少暗く設定すれば電車の中でもそこそこの時間使い続けることもできるでしょう。

・モバイルバッテリー
これは、主にスマホやガラケー、タブレット端末を充電するためのものです。基本的には上記パソコンは移動中に使うことはあまり考えず、必要に応じてスマホとタブレットを旅の中では使っていくので、モバイルバッテリーはどうしても必要です。2泊3日の旅なら大き目のバッテリーが一つあれば何とかなるでしょう。

・USB出力多数のACアダプター
これは、旅にどれだけのモバイル機器を持って行くかによりますが、持っていくスマホ・タブレット・ガラケーを同行する人数分充電できるようにすればACアダプターは一つだけで済むので荷物は少なくできます。さらにモバイルバッテリーやデジカメもUSB経由で充電できるものを持って行けば、それらの充電にも使えます。ちなみに私はUSB出力が10個あるものを持っていますので(^^;)、まず困ることはないでしょう。気を付けたいのは、それぞれの機器に対応したケーブルも同時に持って行かないと、同時に充電することができなくなります。

・デジカメ
写真を全てスマホで撮っている方は必要ありませんが、ブログに掲載する写真はスマホで撮るにしても、そうではないちゃんとした写真を撮るために私は別にデジカメを持って行く場合が多いです。以前は撮影した写真を保存するのが大変でしたが、今では写真専用のクラウドにアップロードすることも簡単になったので、あえてデジカメで撮る写真とスマホで撮る写真を使い分けています。スマホより小さい手の中にすっぽり収まるコンパクトデジカメでも十分な描写性能を持つものもありますので、荷物に余裕がある時とそうでもない時とでは持って行くデジカメを変えています。なお、電池の充電についてはUSBケーブルで充電できるものにしておくと、ホテルなどでスマホと一緒に充電できるのでおすすめです。

・その他小物
ここまであれば、他に使うものと言えば音楽やラジオ(鉄道での移動中でもネットラジオなら安定して聞き続けることができるので、スマホでのラジオ聴取しながら移動するのがおすすめです)を聞くためのヘッドホン、ホテルで有線LANしか使えなかったり、ホテルで提供しているWi-Fiのセキュリティが気になった時のための無線LANアダプター(電源はUSB出力で取れるもの)あたりがあれば十分でしょう。

また、ノートパソコンを旅行中のカフェで無料のWi-Fiスポットが使えない場合にどうネットに接続させるかということも考えておくといいでしょう。私の場合は今使っているのがテザリング可能なスマホなので、コンセントが有る所ならUSBテザリング、コンセントがない所ならWi-Fiによるテザリングで必要な時にネットに繋ぐことになるでしょう。

今の社会はスマホ一台さえあれば様々な事ができ、個人的にも何とかスマホ一台だけでもできないことはありませんが、それでは「自宅でやっている通りの事を旅先でも行なう」ことにはなりません。基本的にはノートパソコンの大きさを小さく軽くできれば、かなり旅先へのモバイル関連グッズの数も減らすことは可能です。

あと、持ち物をバッグに詰める場合に大切なのは、持って行ったものの全く使わなかった物を次には持って行かないことです。今の世の中では急に必要になったものでも現地購入するという選択肢もできますので、そんな事も考えながら持って行くものを選びましょう。