私が現在メインで使っているスマートフォンは旧イーモバイルのNexus5 で、これはSIMフリーのスマートフォンです。その他に、ドコモのシムロックがかかっていますがMVNOのSIMカードが使え、Wi-FiやUSBによるテザリングもできるP-07Dというスマートフォンを持ち歩いています。ただ、このどちらも時間の経過とともに不満点が出てくるようになりました。
まず、P-07Dですが、古くなっていくにしたがってだんだん動作がもっさりとしてきました。さらにこの機種を選んだ一番の目的であるテザリングについて、安定して繋がらない状況が増え、仕方なくパソコンでMVNOのSIMカードを使う場合にはデータ専用のUSB接続できる端末に差し替えて使っている有様です。防水でおサイフケータイは付いていますが、ワンセグは非搭載で、だんだんとおサイフケータイ専用の端末になりつつあるのです。
そしてもう一台のNexus5ですが、常に最新のOSが使えることと、使っていてのレスポンスに全く不満はないのですが、他の海外でも使えるSIMフリー端末と同じように、国内キャリアで売られている端末と比べるとどうしても細かいところに不満が出てきます。具体的に上げると以下のような点があります。
・防水、防塵でないので夏に胸ポケットに入れて携帯するのが不安
・ワンセグやフルセグはあるとやはり便利
・基本的に電池持ちが悪く、ほとんど使わなくても一日1回は必ず充電が必要になる
・おサイフケータイ機能がない
・microSDカードスロットがない
・ストラップを直接付けることができない
中にはNexusシリーズ共通の不満点もありますが、日本のキャリアで売られているスマートフォンと機能の比較をしてしまうと、最近売れている格安のSIMフリースマートフォンに共通する問題のような気がします。Nexus5のきびきびした動作を備えつつも上に挙げた日本ユーザーのニーズに合った機能も欲しいとなると、普通に考えれば高いお金を払って発売されたばかりの白ロムを高額なお金を出して買うしかないわけですが、白ロム市場の動向によっては実に高性能なスマートフォンを安く買うことができる場合もあります。
この点で多くの人に知られた端末がauの白ロム、富士通のFJL22とシャープのSHL23です。キャッシュバックを付けて販売したためか、キャッシュバックを受け取った上で未使用の端末を買い取りに出す例が頻発し、2万円を切る価格でこの2種のハイスペックモデルが白ロム市場で投げ売りされることになりました。在庫が切れた時点で価格は上昇傾向になるでしょうが、auのLTE対応スマートフォンならそのままMVNOのSIMカード(ケイ・オプティコムのmineo)が使え、さらにセルスタンバイ問題もなく、docomoの端末ではできないWi-FiやUSBによるテザリングも可能ということで、大変お買い得な端末であると言えます。ただし、購入前に考えなければならない問題もあるにはあります。mineoで月々千円で使う場合には以下のような問題が指摘されています。
・データ通信は4G(LTE)固定になり3Gは使えないので、エリア的に不利
・契約してから最低1年間の継続がないと解約金の支払い(1万程度)が必要になる
・提供しているのが1社のため比較検討しての加入が難しい
・専用アプリによる高速低速が切り替えできる管理機能は提供されていない
同じ1GB高速通信が使えるIIJmioと比較すると、必要な時だけ高速にできるアプリがあるのですが、mineoの場合は高速クーポンが残った場合の翌月繰り越しの仕組みはあるものの、普段は高速クーポンを残しておいていざという時に使えないので地味に痛いです。山間部など人口カバー率で測れないことが多い場所へ出向くことが多い私としては、データ通信がLTEしか使えないのは致命的ではありますが、この点については別に契約しているドコモMVNOのSIMカードをモバイルルーターに入れて運用しているので、auのLTEが使えない場所ではドコモに接続して使うことで何とかなるのではないかと思います。
というわけで、auの白ロムとmineoとの組み合わせを新しく導入し、現在使っているIIJmioのネットワークを利用するBIC SIMを解約する方向で今は考えています。アプリからのコントロールができ、繰り越して最大2GBの高速クーポンを一気に使うこともできるプランをやめるのは残念な部分もあるのですが、BIC SIMの最大の特徴である公衆無線LANサービス「Wi2 300」の利用範囲がかなり制限されてしまったことで、また入りたくなればBIC SIMより安く公衆無線LANを利用できるヨドバシカメラのプランに改めて入ることもできるので、とりあえずは毎月の通信費を同額に抑えておくことも大切だと思います。今後はmineoとocnモバイルoneの2回線体制に変える予定ですが、その場合に問題になるのはauの白ロムを何にするかということです。候補としては富士通のFJL22かシャープのSHL23の二択になるので、次回はこの2機種のうちから何を選ぶかということについて考えていきたいと思います。