前回から始めました現状の私のモバイル環境についての改善策は、まずは通話定額の契約をPHSのまま続けるか、携帯電話会社にMNPして変更するかというのが判断のしどころになってきます。今後もう少し条件は変わるかも知れませんが、現時点でも面白そうなプランがY!モバイルから提供されていますので、まずはその内容を紹介します。
「スーパーだれとでも定額」という新しい通話定額プランは、今まであった時間と回数の制限が撤廃されたオプションです。ただ、これだけではなくネット接続について低速ながらオプションの金額内で利用することができるメリットがあります。ただ、ネット接続については利用している端末によって大きな違いがあります。例えば、据え置き型の電話機のような「イエデンワ2」でこのオプションを付けたとしても電話機からインターネットに接続することはできないので、通話定額の恩恵は受けられてもネット接続についての恩恵は一切ありません。さらにY!モバイルが過去に出した端末の中にはメールは出来ても単体でのネット接続ができないものもあったりします。キャリアメールについては以前から基本料のみで送受信し放題だったので、今回の「スーパーだれとでも定額」の恩恵を最大限に受けるためには端末の選定が重要になってくるわけです。
私が持っている端末の中には京セラ製のWX01Kという折りたたみ型端末があります。この端末では単体でネットアクセスができますので「スーパーだれとでも定額」を契約した場合、以外の「だれとでも定額」に約500円をプラスするだけでメールだけでなくネットアクセスもできます。端末でのネット接続については、実はもう一つ方法がこの端末にはあります。USBケーブルでパソコンと接続することで、WX01Kをモデムのように使うことができますので(モデムとして使える端末は限られますので、事前の確認が必要です)、いざという時には利用価値が出てくるかも知れません。ただし、ケーブルで接続してモデムとして使う場合はインターネットのアクセスポイントに電話を掛ける必要があるので、プロバイダ料金は別途になってしまいます。外部プロバイダと契約をしない場合には割高な料金がかかるので、モデム使用をメインに使うのは個人的にはあまりおすすめできないというのが正直なところです。それでも、電話機本体のみでもネット接続ができ、ケーブル接続でモデムのように使える端末なら白ロム市場で比較的安価に取り引きされていますので、現状でネットができなかったりできても画面が小さすぎて見えない(^^;)端末を使っている方なら白ロム購入後、店頭に持ち込んで機種変更するのと同時に「スーパーだれとでも定額」に加入というパターンも有りでしょう。
しかし、こうした使い方を突き詰めていくと、ケーブルを必要としないテザリングができてしまう電話機を購入するという手段が最も「スーパーだれとでも定額」の内容を効率的に使いこなすことになるでしょう。この機能を持っている端末は、これを書いている現在は京セラのWX12Kという折りたたみ端末しかありませんが、これを使えばパソコンだけでなくスマートフォンやタブレット端末でもBluetoothデザリングに対応しているものであれば、PHSのデータ通信を使ってのインターネット接続ができるようになります。そうなると、今私の加入している複数のMVNO契約を止めて、PHSのデータ通信を使うようなことができるかも知れませんが、PHS独自の低速とエリアの狭さ以外にも考えなければならない問題があります。
・白ロムの端末自体が少なく、ネット販売でも2万から2万5千円くらいと高価
・端末内部の電池容量が少ないので、サブバッテリーとの併用が必要
・端末におサイフケータイが付いていない
特に私が購入に躊躇するのは、ある意味つぶしが利かない端末にしては高価で白ロム相場が推移しているということでしょう。ただこれも、時間の経過とともに安くなっていくかも知れませんし、根本的なところとしてY!モバイルから移ってしまえば全くいらない投資になってしまうこともあるわけで、焦って高価な白ロムを買うこともないだろうというのが現時点で私が出した結論です。逆に言うと、約2万円の白ロム代を出せるなら、最初に提示した問題のうち、
2.ハード(主にスマートフォン)の不満点をどう改善するか?
の部分を一気に解決できてしまう可能性さえあります。ということで、次回は安価でも高性能の機能を有するスマートフォンの白ロムについて考えてみたいと思います。