大は小を兼ねるという観点から選ぶ真空断熱ボトル

先日東京へ行った時、多くの外国人観光客の方々がいらっしゃいましたが、一人で4本も5本もペットボトルを買い込み、無造作にバッグに入れているような方をお見かけしました。今後の梅雨明けの状況からするとかなり日本国中が暑くなりそうなので、特に旅行先での十分な水分補給の必要性ということからするとその場その場でペットボトル飲料を買いたくなる気持ちもわかります。

しかし、ペットボトルは買った当初は冷えていますがだんだんと生ぬるくなり、長時間飲み掛けにしていると口から雑菌が増えてしまう可能性があります。これは、スポーツタイプのボトルの多くで採用している直接口を付けて飲むタイプのボトルも同じで、スポーツの試合中など短時間のうちに飲み切るような使い方であればいいのですが、旅行中の水分補給に使うには長時間になればなるほど雑菌を体に取り込んでしまって健康に悪い影響を与える可能性も無いとは言えません。

私自身のボトルの使い方は中に直接味の付いた飲み物を入れるのではなく、水やお湯を入れてカップに移して飲むためカップ付きのボトルを旅行には極力持って行くようにしています。今までは500mlと350mlというように用途に応じてボトルを複数持っていくという考え方だったのですが、これだと中味を飲みきった場合に空のボトル何本も持って行き、状況に応じてその組合せをどうするかというのが問題になっていました。今回東京駅の売店を見ていると、中心に揃っているのは500mlの商品であることは当り前ですが、そんな中にひっそりと1リットルの水も置かれているのを見て、今後はあえて1リットルサイズの真空断熱ボトルを一本持って行くのもいいのではないかと思い、このエントリーを立ち上げました。

実は、すでに私は過去にカップ付きの1リットルサイズの真空断熱ボトルを持っています。象印の「SD10-XA」というタイプのもので、取っ手が付いていて持ち運びやすく、重さやスリムさは最新モデルよりも劣りますが、外に持っていくには便利な一品です。ただ肝心の保温性能について1リットルの容量がある割には若干あのモンベルの「アルパインサーモボトル0.9リットル」に劣るというのが残念でありました。95℃の熱湯と、4℃の冷水を保温する能力はこんな風になっています。

・アルパインサーモボトル0.9L 保温6時間後81℃以上 保温24時間61℃以上

・象印 SD10-XA 1リットル  保温6時間後79℃以上 保温24時間54℃以上

ちなみに、現行の象印のカップ付きの真空断熱ボトル「SJ-TG10-AA」(取ってはないものの紐付きで軽くなっています)でもSD10-XAと同じカタログ値で、天下の象印が何をやっているんだと思ってしまう結果になっています。モンベルのアルパインサーモボトルは、モンベルのホームページを見るとどうやら在庫限りの売り止めになっているようで、新しいボトルが出るのか出ないのかわからないのが不安ですが、できれば0.9リットルでなく1リットルで保温能力が高くて安いボトルがないかと思ってネット上を探したところ、何と象印が昨年に出したカップ付きの別のボトルがありました。

それが「SJ-JS10」という持ち手もストラップホールもないスリム型(とは言ってもかなり太めのボトルです)の1.03リットルというちょっと1リットルより多い真空断熱ボトルで、スポーツドリンクを入れても大丈夫なように中のフッ素加工が2倍になっているせいなのか、保温・保冷性能がモンベルのアルパインサーモボトルより高いことがわかりました。保温6時間後82℃以上でアルパインサーモボトルをしのぎ、保冷機能は同等です。

ハードな使い方には向かないかも知れませんが、旅に持って行く場合には100円ショップなどでぴったりのケースやシリコン関連グッズでも探して、自分なりに仕上げればデイパックのサイドにも収まり、自宅から用意して行った水を飲み干しても出先で1リットルの水を買って補充すれば一人だけでなく家族での水分補給にも対応できるでしょう。ボトルの色は黒と赤の2種類あるので、家族で2本持って行って片方に冷水、もう一本に熱湯を入れて行き、出先でコーヒーやお茶、または外でフリーズドライのお味噌汁やカップ麺をいただくにも十分な保温能力と容量を誇ります。また、2本1リットルの真空断熱ボトルがあれば、車での旅などで荷物にならずにボトルを複数持って行けるなら、現在のペットボトルに入った水のコストは恐らく2リットルタイプのものが一番安いと思うので、キンキンに冷えた水をスーパーなどで購入すれば長いことその温度を維持することができます。

また、公共交通機関等を使っての旅でも1リットルタイプのものを家族で2本持って行けるようであれば、中味を全て飲み切ってもコンビニで2リットルのボトルを2本の真空断熱ボトルに移せば旅の途中の熱中症対策としても役立ちます。個人的にはボトルの中にスポーツドリンクを入れるよりも、水と塩飴やクエン酸が配合されたタブレットを併用した方がボトルの洗浄もカップのみで済みますし、スポーツドリンクにおける糖分のとりすぎもせーぶすることができるように思います。そんなわけで、手持ちの1リットル用の真空断熱ボトルを2本にすべく、つい「SJ-JS10」を新たに注文してしまいました(^^;)。実際に到着しましたら、ハード的な部分のレポートをしてみようと思っていますので、これから夏に向けて新しい真空断熱ボトルの購入を検討されている方がいましたらぜひこの続きをお読みいただければと思っています。


カテゴリー: 真空断熱ボトル | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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