18きっぷを使って金沢へ その3 金沢の夜のガイドを格安で楽しむ

 金沢駅に到着してまずしたことは、当日および翌日の交通手段であるバスのフリーチケットを確保することでした。というのも、ホテルへの送迎はあるものの、金沢では観光目的の移動にはバスの利用が便利なのです。そんなわけでバスの一日券を購入することにしました。

 金沢の観光を十分に楽しめる北陸鉄道のバス一日券(城下まち金沢周遊1日フリー乗車券)は500円で販売されていますが、大まかな観光で行ける場所(一日乗車券のエリア)に乗る場合は一回200円がだいたいかかります。極端に短い距離や、お買い物ばす「まちバス」の場合には一回100円という場合もあります。また、バスの乗り方は後乗り前降りで、料金は後払いになり、一日乗車券で乗っていても、整理券が出る路線バスでは乗る時に必ず整理券を取り、降りる時に整理券のみ運賃箱に入れなければいけませんのでご注意を。

 さらに、当回の日程を組んた時に利用したいと考えたのが、これから紹介する「金沢ライトアップバス」の存在でした。毎週土曜日の夜7時からのみ運行し、金沢城周辺の夜景のきれいな場所を巡回します。さらに途中にあるひがし茶屋街に近い「橋場町」の停留所で決まった時間に降りると、夜間ライトアップされたひがし茶屋街の案内をボランティアガイドの方がしてくれるという特典もあります。

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 料金は一乗車300円と少し高く、主に日中利用のものとして考えられたバス一日券は使えないものの、ライトアップバス用のフリー乗車券が大人500円で売っています。そこで、私は金沢駅東口にあるバス会社の販売所で当日夜用に「ライトアップバス専用フリー券」と、翌日観光用の一日乗車券をそれぞれ購入しました。ライトアップバスの乗車券にはすでに日付が刻印されていましたが、一日乗車券の方は当日使うのでなければ、利用者が使う日付をコインでこすることによって設定することができます。

 先述の通り駅からホテルまでは送迎があったのですが、いったんホテルに荷物を置いてから夜の観光に出るのに、ライトアップバスが出発する金沢駅までだけのために一日乗車券を使うのはもったいないので、土日祝日限定の買い物バスという位置付けで、限られた区間内なら100円で行ける「まちバス」を待って駅に向かいました。細かい話になってしまいましたが(^^;)、フリー券以外にバスにお金を出したのは今回の旅ではこの区間のみでした。

 ライトアップバスの最初の便は19時出発ですが、多少早く行かないと同じ考えを持った人が集まるのでと購入時に言われていたことから30分前くらいに出発場所の7番乗り場へ行ったらまだ人も来ていなかったものの、時間が経つに連れてどんどん人が集まってきたのにはびっくりしました。乗った人の目的はほとんど同じで、香林坊から金沢城、兼六園を越えて、ひがし茶屋街のある橋場町の停留所は多くの観光客の皆さんが降りていました。

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 19時過ぎになるとひがし茶屋街の中で営業していたお土産物屋さんなどは軒並み閉まっていて、実に穏やかで静かな雰囲気になります。そんな中、ガイドさんの説明を聞きながら夜の街を歩くのですが、場所によっては車も通りますし、実際に住んでいる方や営業しているお洒落なワインバーなどでの飲食を楽しまれている方もいます。大声を挙げずに静かながらもきれいにライトアップされた町並みと入り組んだ道を歩くというのもなかなかできない経験で私は十分に楽しめました。

 個人的には昼間のお店が開いている時間にひがし茶屋街は歩いているのでこれでも十分でしたが、初めて来られた方の場合は、改めて昼間も歩きながらお土産を探しながらほうぼう歩いてみるというのもおすすめです。あと、時期によっては兼六園や金沢城がライトアップされていたり、夜桜を見られたりすることもあるので、このバスでいろんな所で途中下車しながら楽しまれるのがいいと思います。

 ただ、運行時間が19時から21時過ぎという時間制限があるので、夕食は後にするか先に済ませるかの判断はしておいた方がいいでしょう。私の場合はお弁当を先に食べ、足りなければコンビニでもいいかと思っていましたが、金沢の名物を食べたいと思っている方は、食事時間と観光の時間をしっかりと確認するのが上手な時間の使い方になると思います。


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