1-5 NTT docomo の契約形態は1つではない

 携帯電話3社のうち、どこを選ぶべきかという話がある場合、言うまでもありませんが、日本の携帯電話会社の中で一番大きく、広いエリアを誇っているということで、やはり最大手のドコモでということになる人は多いと思います。あまり物事を深く考えずにドコモにしてしまった方も結構多いと思います。

 また、すでに他の会社の携帯電話を持っていて、ドコモの広いエリアが羨ましいと思われている場合、そのためだけに回線を増やしたいというパターンもあるかも知れません。。よく利用するエリアではドコモしか繋がらないということであればドコモ以外の選択肢はないと思いますが、普段は別会社のエリアで十分であっても、旅先でもできるだけ圏外をなくしたいと思われているならば、そのためだけに契約することを考えることもあるでしょう。しかしながら、パケット定額まで入ったサービスを全て入れての契約というのはちょっと料金的に難しいという方は多いでしょう。旅先での心配が通話のためだけならばスマートフォンは諦めて、通常の携帯電話で通話用のプランで契約し、できるだけ月額基本料を抑えるようにするのがベストでしょう。私の場合はドコモの契約はタブレット端末が1円で購入できるという甘い文句に誘われて契約をしてしまったのですが(^^;)、契約したカードはメールすら外し、基本料金が一番安いほぼ通話専用とした後でタブレット端末には入れず、写真のSIMフリーのスマートフォンIDEOSに入れていざという時の通話用として塩漬けのようにしています。で、タブレット端末の方はどうしているかというと、ドコモとの直接の契約でなくドコモ網を借りてユーザーに提供している日本通信のデータ専用サービスを使っています。

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 こうした間接的にドコモ網を使うという契約のやり方は、多くの人にとってはポピュラーではありませんが、私はむしろ通話とデータ通信は分けて契約することで条件が合致すれば全てをドコモ内で契約するよりも安くなることが多いです。とりあえず、私がこの文章を書いている段階で把握しているSIMカードのみを契約によって手に入れるいくつかの契約パターンを紹介します。

・日本通信 イオン限定プラン プランA(ベストエフォート100kbps以下 月980円)
・BIGLOBE 3G 下り最大 14Mbps 上り最大 5.7Mbps スタンダードプラン 月2,770円
・BIGLOBE 3G デイタイムプラン(午前2時から午後8時)月1,770円

 このうち日本通信イオン限定プランはスピードは遅いですが、クレジット決済が必須ということはあるものの、いつ解約しても解除料はありません。BIBLOBEの場合はこの料金にプロバイダ基本料金が別にかかる上、2年間の縛り(途中で解約した場合の解除料)があります。ただどちらにしてもスマートフォン用のパケット定額プランより安価です。ただしこれらのサービスを使う場合、別にスマートフォンなどの端末が必要になってきますが、私のようにスマートフォンやタブレット端末をドコモから格安で購入し、通話用の端末を中古で入手してSIMカードを入れ替えて使えば、上記のどのプランでも同じエリア内での通信をドコモが提供するよりも安く使えるようになります。ここまで説明してきた条件をクリアできるなら、こうしたプランでデータ通信専用の端末を使うというのも一つの方法でしょう。

 そして、今後に向けてドコモが展開する新しいクロッシィサービスの拡張に伴い、ドコモ回線を借りてのサービスがクロッシィでも行なわれるようになれば、さらに高速の通信を安く使えるようになる可能性も出てきます。そういったこともあるので、今回紹介した2年間という長い期間を一つのデータ通信に依存するというのは、後で後悔する場合も出てくるかも知れません。他の会社でデータ通信プランを契約してしまっている場合も、できればサービスはコンパクトにまとまった方がいいと思いますので、今後の状況に注目しながら現状でのベストプランを見付けてみましょう。

(2012.2.16 追記)

 ドコモの回線をかりてサービスを展開するパターンで、新たなサービスが出てきました。IIJmio が提供する予定の「ミニマムスタート128プラン」は、月額945円で、下り最大128kbps(理論値)という日本通信のイオンAプランより安くて早い設定になっています。さらに、クロッシィ対応端末でも使え、高速の通信ができるようです。こちらのサービスも契約の長さによる縛りなどはないので、今後はこのプランが注目を集めることになるでしょう。実際の速度や使い勝手などはこれからですが、他社の対抗ブランを含めこうした月額千円以下の基本料プランに注目しておきたいですね。


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