移動運用可能な家庭用蓄電池システムを作る(4)

今のところ私の組んだ蓄電池システムは、はっきり言って専用のポータブルバッテリーに毛の生えたような規模のものでしかないことは自覚しています(^^;)。しかし、ポータブルバッテリーと違うのは、バッテリーの買い替えやインバーターの機能強化によりいくらでも進化できるという点です。今後高容量のバッテリーを買い足すにしても、あえて小型のバッテリーを買い足しこじんまりとしたバッテリーシステムを作ることで、私のように専用のキャンピングカーでない普通の軽自動車でも、車内にバッテリーとインバーターを積みこむのはそう難しくないでしょう。

ただ、車にバッテリーを積み込むだけでは使い切ってしまったら終わりなので、走行しながらサブバッテリーに充電できる簡易型アイソレーター、セルスターのIS-330を同時に購入しました。これは家庭用コンセントからの充電器を購入した際にたまたま同じ店に置いてあったもので、最初から意図したものではありません。でもよくよく考えてみると、サブバッテリーを充電しようとしてメインバッテリーをあげてしまっては本末転倒ですし、私のようなこじんまりとしたシステムを車内で運用する場合にはこのくらいのものでいいのではないかとも思えます。

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一人で出掛けることができる場合は写真のように助手席のところにバッテリーを置き、簡易アイソレーターをつないておくことで常にサブバッテリーの様子を確認することができます。ただ、サブバッテリーの充電能力についてネット上でもこの商品の評価は低いです(^^;)。そこはあくまで簡易アイソレーターなので走行中に満充電などということははなから期待していませんが、配線は車のシガーソケットにつなげるだけで簡単に着脱できるので、私のように常にサブバッテリーを車の中に置いておかない場合は楽でいいですね。また、出力としてシガーソケット出力が付いていますので、走行中に塞がってしまうシガーソケットに繋いでいた機器をアイソレーターの方に繋いでおけば、走行中は安定して電源が使え、エンジンを切った場合でもサブバッテリーの方から給電することができます。携帯電話やスマートフォンの充電にはこれで十分でしょう。もとより車内スペースの関係から車内で電子レンジも冷蔵庫も使う予定はなく、使っても比較的消費電力が小さい炊飯器型のクッカーや海外旅行用の電気ポットを緊急避難的に使うことがもしかしたらあるという程度です。私が今具体的に考えている主な使い道としては、以前紹介した単三ニッケル水素電池が16本同時に充電できる充電器を使って電池の充電を行なうことだったりします。この製品にはACアダプターの他に、車でも使えるようにシガーソケットアダプターが付いていますので、車内で単三電池への充電のための中継ぎ的役割を担うものと割り切れば、節約しながらバッテリーを使っていくことで、簡易アイソレーターでのわずかな走行充電でも何とかなるのではないかと目論んでいます。

私の場合は特にそうなのですが、軽自動車や普通車を日常用途で使い、旅行の時だけ車中泊ができるような内装に仕上げる場合、専用のキャンピングカーや大型のワンボックスカーのように大容量のバッテリーを複数使うような事は難しいと思いますので、小さなバッテリーにIS-330を接続し、車内で利用する電気製品をエネルギーロスの少ないシガーソケット対応の12Vのものに限定するのも面白い気がします。そのやり方を突き詰めればインバーターを使わなくて済みますし、電力の節約もしやすいでしょう。車の中にサブバッテリーを積み、走行充電を中心に使っていく場合はなかなか旅の途中で満充電にすることは難しいことを理解して使っていくことが大事ではないかと思います。

その(1)
その(2)
その(3)
その(4)
その(5)


カテゴリー: 防災用品・防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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