楽天でんわの新しいプランについて

 データ通信専用SIMカードでも通話できるIP電話は、データ通信と通話を安く利用するには有効な方法ではありますが、以前から番号を多くの人に知らせていればいるほど新しく050から始まる番号を認知させるのに苦労するのがネックになります。

 今回、楽天でんわでは登録した番号でかける3分以内の通話なら2015年1月10日までは0円で使えるという新プランを発表しました(3分を超えた分については30秒20円)。実を言うと私は、この種のサービスはG-Callの方を主に利用していたのですが、今回の新しいプランは既契約者には適用されず、新たに申し込みが必要で、先着5万人限定だということで、とりあえず申し込んでみることにしました。このサービスは着信はサービスを提供している携帯電話会社の回線で行なうので、無料通話なしのプランで使うなら、掛ければ掛けるほど通話料の分だけ毎月の支払いが安くなる仕組みです。

 改めてキャンペーンの内容を見ると、すでに楽天でんわを導入している方にとってはかなりショッキングな内容だと思います。しかし、携帯電話3社がことごとく通話定額プランを中心に営業展開をしている中、通話無料分がないものの毎月の利用料が安いMVNO提供の通話回線付データカードを使っている人に向けてなど、こうしたサービスがあるということをまずは知らしめる必要があり、ここまでの思い切った展開になったのかも知れません。新規契約者にだけ3分間ならお金がかからず羨ましいという想いも既契約者にはあると思いますが、3分を超える通話料が30秒20円と安くはないので(携帯3社の無料通話のないプランと同じ金額)、知らないうちに結構な通話料を払ってしまう可能性もありますので利用には注意が必要です。ちなみに、既契約者の料金体系は30秒10円なので、切るに切れずに長電話してしまった場合は3分0円プランの方が通話料がかかる場合もありえます。

 まあ、この楽天でんわに申し込むような方は、通話定額が必要ないと思えるほど毎月の通話料が少ない人であると思うので、今回のキャンペーンによって通話することの楽しさを覚えてしまったら、キャンペーン期間終了後も普通に通話するようになり、かえって毎月の通話料が増えてしまうという楽天の思うつぼにはまってしまうような影響も考えられます。ただ、そうした傾向を掴むのも3ヶ月のお試し期間のうちだと思いますので、通話時間が今後も増えたままで落ち着きそうだと思ったら、通話定額プランに変更した方が幸せになれるでしょうし、3分0円プランにしてもほとんど発信しないことが改めてわかったら、楽天でんわはそのまま継続して通信費の圧縮をはかるのもいいでしょう。どちらにしても、こうしたキャンペーンを賢く使いながら、今まで携帯電話での通話をほとんどしなかった方は、いろんな可能性を試してみるのもいいのではないかと思います。


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