城めぐりの旅 その3 大阪城までの道のりは今も大変だった

 大阪駅に午後1時半頃に着き、少々遅い昼食を取ってから向かったのが、環状線の大阪城公園駅でした。ここから天守閣まで歩こうというわけですが、当時の天候は晴れでこの夏一番ではないかと思われる程の暑さで、歩き始めた時点からへばり気味でした(^^;)。

 駅から進むと大阪城ホールがありますが、たまたま当日、Hey!Say!JUMPのコンサートが開催されるらしく、改札を出た所から余ったチケットを求めるチケットを買えなかったであろう女性達が大挙して待っていました。そこから進んでも進んでもコンサートの開門を待つ人の群れで溢れていました。8月の最初の土曜日というのは各地でコンサートが行なわれていたようで、今回静岡から朝電車に乗ったところでも、派手な刺繍のある特攻服を着た人が乗り込んできました。これは静岡のサッカーワールドカップ開催地であるエコパで行なわれた、ももいろクローバーZのコンサートへ行くために、朝の7時過ぎからテンションを上げて来ている男性中心の集団だとすぐにわかりました。男でも女でも、こうした人たちのエネルギーは本当にすごいと思いましたが、冷静に考えると、静岡からわざわざ普通列車を乗り継いで高台にある城を見に行くというのも相当いかれた行動ではないかと思えますし(^^;)、むしろ大好きな人を目の前で見るために出掛けるという行動の方がしごくまっとうで、適当に出掛けてわざわざ夏の暑い盛りに城へ登るなんてことの方が異常な行動なのかも知れませんね(^^;)。

 大阪城ホールを抜けるとようやくお堀端に出て、ようやく天主閣が見えます。橋を渡って中に入ってからが延々と登りになり、体力を徐々に奪っていきます。自宅から持ってきた水も飲み干してしまい、体中から汗をかきまくります。一応、日除けのための帽子は持ってきたのでかぶって向かいましたが、入場口のある広場に着いた時には本当にへろへろになってしまい、売店の脇にあったペットボトルの自動販売機に速攻で掛け込みました。当然ですが、水分補給してもすぐに汗となって出てしまう天候では水を切らさないことが重要です。ここでは自宅から持ってきたボトルにペットボトルの水を移し替えていよいよ大阪城の天主閣に向かいます。入口からしばらくはミストが設置されていて、中に入ると冷房も入っていたのでほっとしましたが、回りを見回すとお客さんのほとんどが海外からの観光客で、国内旅行で来ている人が少なかったのが印象的でした。天主閣は古くはないものの立派で、真下から見上げるとやはり迫力はすごいですね。

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 入口から途中までは昇り専用のエレベーターで行けるため、涼みながら列に並びましたが、これで多少体力を回復できました。ただ、エレベーターを降りてもまだ階段はあるので、お城特有の急な階段に難儀しながらも何とかたどり着きました。

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 今まで通ってきた大阪城ホールがかなり小さく見えましたが、またこの道を通って駅に戻らなければならないと思うと、大阪城へ行こうと軽く考えて結論を出してしまったことをちょっと後悔しました(^^;)。でもこんなことでもなければわざわざ天主閣まで上ることはないでしょうし、とにかく駅まで頑張って歩けば後は電車に乗って涼めると思って何とか気を入れ直し、上り下りのある道を戻りました。今考えるともっと別ののんびりとした大阪観光の方法もあったと思いますが、この後で行く姫路城は徳川秀忠の娘である千姫が大阪城から移り住んだ場所でもあるということで、時空を超えた旅としては一応ポイントは押さえられたのではないかと思います。ただ、私と同じように夏の暑い時期に大阪城を訪れようと思われる方は、日除けのための日傘や帽子と、十分な水力および塩分補給の用意をしてお出掛けされることをおすすめします。


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