ウィルコム イエデンワ WX02A

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 現在、ウィルコムの契約を新たにする場合、以前のようなデータ通信中心という考えは転換する必要があるでしょう。通話のために契約をすることで、使い方によっては毎月の通話料を劇的に下げてくれる可能性があります。今回、携帯電話というよりは全く普通の電話機にしか見えないイエデンワを契約したのですが、決してこれをそのまま外に持って行ってウケを狙おうと思ってだけで購入したのではありません(^^;)。

 まず、この電話を契約するにあたり、私の持っているウィルコムの契約電話の副回線として申し込んだのですが、期間限定のキャンペーンとして、主回線のプランを変更しない限りは基本料金が無料になるという条件での契約が可能でした。機種代金は月980円の24回払いということでその分の支払が発生しますが、これに「だれとでも定額」を付けると、その分のオプション利用料は分割払いの期間に限ってかからなくなります。留守番電話や故障などのサポートを外してしまえば、月980円とユニバーサル利用料7円のみで10分間一般電話・携帯電話への通話料がそれ以上かからず、ウィルコム同士はごく一般的な利用の仕方の場合、時間を気にすることなくいつかけても通話料無料になりますので、家の中でだれでも使える据え置き型電話という形での設置はそこそこ便利だと思います。もちろん、自宅には固定電話がありますが、だいたいの用事は10分以内で済んでしまうため、今後自宅から電話をかける用がある時にはこのイエデンワから発信してもらおうと思っています。他の機種の場合、端末料金がもう少し高いのが普通ですが、このイエデンワは出たばかりなのに、実質の端末料金が安く、誰とでも定額のオプションを使う前提なら、端末代を考えなくてもいいというのが購入のポイントでした。

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 自宅で使う場合はACアダプタから給電しますが、入っていたアダプタはソフトバンクのスマートフォン用というマイクロUSBコネクタのものでした。写真のようにACアダプタの表示があるのがマイクロUSB端子です。となるとひょっとしてと思い、スマートフォンや携帯電話を旅先で充電するために購入したリチウムイオンバッテリーをつないで見たら、最初の写真のように問題なく起動し発信着信とも問題なくできるではないですか。ACアダプタの表示を見ると5V1Aの表示がありましたので、たいがいの1A出力のバッテリーで動くと思います。ただし、こうした行為によって本体の不具合が出た場合、メーカーの保証が受けられなくなる可能性はありますので、その点にはご注意下さい。

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 もう一つのイエデンワの特徴として、写真の電池蓋の中に電池を入れ、単三型の乾電池4本で動かすことができるということがあります。乾電池使用の際には電池マークが出てきますので、その表示を見ながら使うのもいいでしょうし、乾電池を装着したままACアダプタや外付けバッテリーで使っていれば、不意の電池切れや停電時でも、ウィルコムの回線がストップしない限りは電話を使い続けることができます。とりあえず今のところは完全な一般回線の代替には使わず、電話を掛ける際のみに使おうと思っていますので、電池は充電可能なニッケル水素電池を入れて使用することを考えています。本体後ろに電源スイッチがありますので、使わない時や移動中には本体の電源を切っておけるのも、携帯電話としては当り前ですが便利です。

 完全な固定電話の入れ替えで考える場合も、電波状況さえちゃんとしていればかなり安く便利に使えると思います。普通の電話の場合電話番号を表示するためには別料金がかかりますが、そもそもPHS電話にはその機能は最初から付いていますし、電話帳を赤外線で転送可能です。外出時にはボタンを押せば留守録モードになります。ただ、留守録が入ったのを電話機本体で転送する機能はないようです。通話料については先述の通りですが、一つ問題なのは、10分間を超える電話の場合、30秒ごとに21円かかるので長電話するととたんに通話料が跳ね上がってしまいます。

 この対策としては、電話機の隣にでも時間を計るタイマーを設置するのがいいでしょう。キッチンタイマーでもいいですが、イエデンワとぴったりはまりそうなのが、10分間計れる砂時計ですね。特に砂時計は見た目で時間の経過がわかりますので、いったん切って掛け直すという手が使える相手ならそうことわって掛け直せばいいでしょう。

 なお、契約するにあたり下4ケタの希望番号を聞かれたので、自宅の固定電話の下4ケタを言ったら、見事にその番号がありましてまさに家の電話番号と似た番号をゲットできました。自宅電話の代替や、ひかり電話の停電時のバックアップ用途にと考えられている方は、御自宅の番号の下4ケタが使えるかどうか聞いてみてもいいかも知れませんね。

 このように、固定電話の使い勝手に携帯電話のような機動性を加えたイエデンワは、ウィルコムの回線が使えるという前提で言うと災害用としてかなり効果を発揮するのではないかと思います。とりあえずACアダプタは後からでも何とでもなりますので、いざという時には本体だけを持って逃げれば、落ち着いた先での連絡用電話としてだけでなく、だれとでも定額を付けていれば月500回までは10分以内の通話が無料なので、気軽に周辺の人に貸してあげることもできそうです。既にウィルコムの通話プランを使われている方なら私のように格安で維持できますので、こういう特殊な機種はその動向をじっくり見ながら契約を考えるのもいいでしょう。ただ、全く使わないならお金の無駄になってしまいますので(^^;)、その点はしっかり考えましょう。


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