5-5 もしものための認印

 最近は以前のように全ての決済に判子を使うという習慣は変わってきたように思いますが、やはり日本は判子社会という感じはまだまだあります。特に車に乗っての移動が主だと、あえて書きたくありませんが警察のご厄介になる可能性というのは当然ながらあるのですね。

 交通違反で止められる場合もあるでしょうし、事故の時もあります。事故の場合、全くこちらに落ち度はなくても、当事者であれば書類に捺印を求められます。また、これも考えたくありませんが、車上荒らしに遭遇し、被害を報告する際にも調書を取られますので捺印が必要です。

 認印がない場合でも拇印を押せば代わりになるのですが、指紋を取られることにナーバスになっている方もいると思います。全く悪い事はやっていなくても、何か大きな事件があった場合検索される大規模なデータベースに自分の指紋も登録されてしまうということにもなりますから、警察に指紋を取られていない方については、あえて拇印を押したくないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

 そうした場合に備えるだけでなく、日常生活においては意外と認印を押す機会というのは多いと思います。荷物の受け取りを宅配便の会社や郵便局へ取りに行く場合はサインでも代用できるものの、認印があるとスムーズです。また、役所へ書類を取りに行くような場合、やはり認印がないと書類が出ない場合もありますので、手持ちのかばんの中だけでなく、車の中にも別の認印を入れておくと意外なところで役に立つことが出てくるかも知れません。

 個人的には個人認証のためには自分の署名(サイン)で十分だと思うのですが、まだ全てサインで代用できない社会であるだけに、気が付いた時にでも100円ショップや、格安で認印を作ってくれるはんこやさんを利用して用意しておくといいでしょう。また、車の中に認印があるということを覚えておけば、自宅にいて荷物がきたような場合、むしろ車から認印を取り出した方が早く対応できたりすることも私の場合はありました(^^;)。珍しい苗字の方は安く買えないということもありますが、最近では手彫りではなくパソコンのソフトに専用の機械をつなぐことでどんな複雑な文字の入った苗字でも500円以下で作ることのできるお店も存在します。作って車の中に置いてあっても邪魔になるものではなく、他人からしたら全く価値のないものですので、用意しておくことを個人的にはおすすめします。


スポンサーリンク

コメントを残す