2台持ちを想定した携帯電話プラン選び その1 メール放題プラン

 これから紹介するさまざまな携帯電話のプラン選びは、スマートフォンを使ったデータ通信を格安SIMカードに任せて白ロムのスマートフォンで運用することを前提にしています。IPフォンよりも安定して通話でき、電池の消費も少ない携帯電話を通話およびメール用として維持することによって、最悪スマートフォンが使えなくなっても連絡は付くようにできるという状況も考えられるでしょう。まずは通話よりもメールのやり取りの方があるような使い方をしている場合について紹介していきましょう。そういう方は既に携帯電話のメール使い放題のプランを使っているかも知れませんが、その際スマートフォンで設定しているGmailに届いたメールを携帯電話のアドレスに転送する設定にしておくことで、サーバーに届いたメールをすぐに携帯電話のメールでチェックできます。私の場合ですが、普段使っているパソコンのメールもいったんGmailに転送しているので、ほぼ全てのメールを携帯電話でも読めるようにしています。携帯電話に届くメールの方がスマートフォンで読むメールよりもタイムラグが少ないので、とりあえずのメールチェックは携帯電話でし、メールの内容をじっくり読みたい場合や返信したい場合は改めてスマートフォンを開けばいいというわけです。この場合、メールチェックだけなら、常にスマートフォンを持っていなくてもいいわけで、タブレット端末との2台持ちをしている場合にはかなりおすすめです。メールがほとんどなのに通話中心のプランを契約している人のために、これから具体的にメール放題で最安のプランを会社別に紹介します(2013年7月現在)。なお、月額の支払い料金については、購入した端末料金の支払いが残っている場合、以下に紹介するプランよりも別のオプションを付けた方が安くなる場合もありますので、販売店で料金について相談されることをおすすめします。(以下紹介するデータ通信用パケット料金については携帯電話専用ブラウザでのインターネット利用の料金で、PCサイトビューアーのアプリを使ったり、スマートフォンやパソコンに接続して使った場合はさらにパケット料金の上限が上がりますのでご注意下さい)

・NTT docomo (FOMAの場合)
「タイプシンブルバリュー(780円)」+「パケ・ホーダイシンブル(0~4,410円)」+「iモード(315円)」

・au(3Gの場合)
「プランEシンプル(基本料780円+パケット料金上限4,410円)」+「EZ WINコース(315円)」

・ソフトバンク
「プリモバイル(プリペイドカード最安3,000円/60日)」+「メールし放題(30日300円分プリペイドカードから減額)」……実質月1,500円(通話料がプリペイドカード残額を下回る場合)

・ウィルコム
「新ウィルコム定額プランS(月額1,450円)」……ウィルコム同士の通話も24時間無料

 ドコモとauはほとんど同じですが、携帯電話でネットを使いさえしなければバケット料金はかかりませんので(GPS機能を携帯電話で使うとパケット料金がかかりますのでご注意を)、メール以外のネット通信は全て白ロムのスマートフォンでするようにすれば、端末料金の支払いが終わっている場合、2台合わせても約2千円+通話料ですみます。ソフトバンクの通常契約で他社のようなメール放題の契約はないので、ソフトバンク契約を維持したい場合は新たにプリペイド携帯を持つことになりますので、その点もご注意を。さらに、60日ごとにカードの登録が必要になるなど、かなりめんどくさく、通話料もプリペイドということで高めになります。ただ、プリペイド携帯の場合はドン・キホーテなどでは端末料金が異常に安い導入パックが売っていたりしますし、通常契約では使える携帯電話によるインターネットは、プリペイド契約ではできない仕様になっているので、ボタンの押し間違えなどでパケット料金を請求される危険性はありません。全く何もないところからメール放題の携帯電話を持ちたいと思っている場合はこういう手もあります。ウィルコムは同社間の通話も無料になるというオプションも付くものの、他社から比べると最低維持費が高くなり、エリアも狭いというディメリットがあります。ただし、これからさらにオプションの「だれとでも定額(月額980円)」を付けると、ウィルコムに支払うのは月2.430円でメールだけでなく10分以内で通話が月500回まですべてこの金額でまかなえますので、よく自分から電話する方には興味深いプランかと思います。また、通常の端末ではインターネット接続ができるので、単体でネット接続をしてしまった場合別料金(最大2,800円)が余分にかかります。端末の中にはブラウザを搭載していないものもあるので、最低維持費にこだわりたい場合は、ネット接続ができない端末を選べばいいでしょう。

 今回紹介したプランの問題は、無料通話分がないので通話料が別にかかり、ドコモ・au・ウィルコム(誰とでも定額を付けない場合ウィルコム以外への発信)の場合30秒21円、ソフトバンクの場合6秒9円とかなり高めになります。これをできるだけ安くする方法として、相手への発信番号の前に特定の4ケタの番号をダイヤルすることによって利用できる「G-call」のようなサービスを併用する方法もあります。このサービスには基本料はかからず、こちらからサービスを利用してかけた場合のみ料金(30秒10円)が請求されます。単純計算で約半額ですので、多少かけるが多くはかけないならこの組み合わせも有りかと思います。面倒な最初の4ケタ入力をスムーズに行なうために、「プレフィックス機能」が付いた携帯電話なら、一発で発信というわけにはいきませんが登録した電話帳から直接電話を掛けることができるようになります。お使いの携帯電話で使えるかどうかは説明書などで確認してみてください。

 基本的に、メール放題を主目的にするということは、通話をせずにメールで済ませてしまう方や、自分からほとんど電話しないという方におすすめのプランです。実はこのプランがぴったりとはまる人というのは意外に多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。


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2台持ちを想定した携帯電話プラン選び その1 メール放題プラン」への2件のフィードバック

  1. めん 投稿作成者

    ソフトバンクのプリモバイルは登録したプリペイドカードの料金が通話料になります。3,000円のチャージでおよそ26分通話ができます。最大6万円分まで繰り越せるので重宝しています。ご確認下さい。

  2. てら 投稿作成者

    めん さん コメントありがとうございました。
    プリペイド契約の場合、使わなかった使用分を繰り越せるのですね。基本メールしか使わない場合、毎月の繰り越し分を貯めていけば、通話をあまり使わないながらもいざという時には十分役に立ちそうですね。
    カードのチャージの手間が気にならない場合は、端末も安く購入できますし一考の余地はあると思います。有益な情報ありがとうございました。

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