1-6 イーモバイルの存在価値

 外からのモバイル通信を快適に行なうための手段は様々ありますが、イーモバイルが第4の携帯電話会社として登場してきた時にはかなり興奮しました。当初はデータ通信に特化し、月5千円で高速のインターネットが使い放題になることで、データ通信事業者としてのウィルコムの立場を台無しにした(^^;)という側面はあったように思います。

 かくいう私も、サービス開始の当初からではありませんが2年しばりの契約に入っていたことがありました。当時は月4,980円のデータプランで契約し(2年しばりの割引料込み)その契約にADSL回線も付いていたというサービスぶりでした。自宅周辺ではほとんどADSLと変わらない速度で接続できたので便利でしたが、問題なのはそのサービスエリアでした。

 車中泊での旅というのはイーモバイルのエリア内ばかりではありませんで、当時は都市部以外は全滅といった感じになってしまい、まだウィルコムのエリアの方が地方でも接続可能だったように思います。それでも2年間は使い続けなければなりませんので、旅行の時にはほとんど利用は諦めながら使っていたのですが、ドコモのエリアが使えるデータ通信がイーモバイルよりスピードは出ないものの使えるようになったこともあり、2年間使った後に更新することは止めにして、ADSLのモデムも返却して今に至ります。

 イーモバイルはデータ通信端末としてWi-Fiアクセスポイントの端末を出したり、今のスマートフォンの先駆けとなるような魅力的な端末を出していて嫌いではなかったのですが、いかんせんエリアの問題というのがありました。私のように車中泊をしながら山の中など電波の届くかわからない所まで行くような行動パターンにははっきり言って合わなかったという事ですね。

 当時と今とではエリア自体も変化していますし、エリア内に行動範囲がある方は選択肢の中に入るでしょう。また、データ端末のプリペイド契約という利用方法もあるので、条件によっては安く使える場合もあるでしょう。また、Android搭載のスマートフォンも販売していますので、データ通信端末でなくスマートフォンで契約した場合でもイーモバイルの場合はテザリングの使用ができるので(他社の場合はそうした行為を禁止していたり、スマートフォンにアプリを入れても使えなくしている場合もあり)、エリアの問題さえクリアに出来れば、安くスマートフォンを維持できるだけでなく、パソコンなど他のネット端末を一緒に使えるというメリットもあります。携帯電話会社では頻繁に起きている通信トラブルは利用者の多さに比例することが多いですから、あえてイーモバイルを選ぶというパターンも有りだと思います。

 私の場合はほぼ2年しばりしかないという契約方法もネックでした。今後、更に安くて早いモバイル通信サービスが登場する可能性もなくはないので、以上のような事も考えつつ選択肢の一つとしておくのもいいと思います。


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