飲み会の後に車中泊

 いきなり不謹慎な題名ですが、出先で必ずお酒が入ることがわかっている場合は、最初から車を使わないような予定を立てるのが当然です。私も地元の飲み会の場合は、代行運転を手配してまで飲もうとは思わず、出掛ける際はバスのあるうちはバスを使い、帰りは歩きかタクシーにします。ただ、飲み会の場所が遠い場合は、車中泊と組み合わせることでかなり便利になることは確かです。

 私の住んでいる静岡の場合、状況によって東京まで出掛けて飲み会に参加するということは以前にはよくありました。その時にはどうしていたかというと、昔には東京発の夜行電車、通称大垣夜行があり、とりあえずそれに飛び込めば何とか深夜に静岡駅に着くことができました。飲み会の他にも、懇意にしているライブハウスで最後まで演奏を楽しんだ後で急いで東京駅までというのがパターンになっていた時がありました。しかし、大垣夜行が全席指定の「ムーンライトながら」になると、座席指定券がないとデッキにも乗り込めないためそこで躊躇するようになってしまいました。それでも、青春18きっぷのシーズン以外は(この電車は普通列車扱いなので、18きっぷで乗れてしまうのです)指定席が何とか取れたので、便利に使っていたのですが、今ではムーンライトながら自体が廃止になってしまったので、どこかでホテルを取るか、ネットカフェで始発まで時間を潰すかという感じになってしまったので、しばらくは出ていくことすらなくなってしまいました。

 そんな中、私のような利用者を吸い上げるために出てきたのか、地元のバス会社が東京までの高速バスの便を増やしてきました。朝の6時前後から夜は10時過ぎまで連日運行しているのですが、中でも興味深いのが特定のバス停に駐車場を併設し、予約制ながら長期間の利用料がバス利用者なら無料というサービスをしているのです。往復の高速バスと駐車場さえ確保できれば、東京発夜10時過ぎの便に間に合うように飲み会を設定すれば、静岡には午前1時過に到着します。その後、駐車場内からすぐ車を出さずに朝まで車中泊し、念のためアルコールチェッカーなどで酒気帯びと判定されない程度までアルコールを冷ましたら自宅まで帰るというパターンが実行可能です。ちなみに、静岡~東京の往復運賃は5千円ちょっとなので、車で東京近辺まで行き、一日定額の駐車場に停めて同じように朝帰ってくるよりはかなり気楽に出掛けられ、トータルの出費も抑えられると思います。

 静岡という場所はある意味中途半端な位置にあるので深夜着という変な時間に着けばこその車中泊の技なのかも知れません。それでも、遠方から東京まで行って飲み会があるような場合は、あえて夜行バスを利用した場合、自家用車のための駐車場が用意されている場所も少なくないでしょう。早朝着でも夜行バスに乗っての移動は体が休まらないということもありますので、改めて体の疲れを車内で癒せるように寝られるようなセッティングをしてから出掛ければ到着後すぐに休むことができて便利です。

 鉄道における在来線が新幹線に切り替わることで交通の便が悪くなり、不便を強いられている人たちも少なからずいるかと思います。車中泊の旅を私が頻繁にするようになったのも、こうした状況の変化と無関係ではありません。ただ、今ある交通機関と車中泊を上手に組み合わせて旅の計画を練るのもなかなか面白いものです。車によるCO2排出を抑制するためのさまざまな取り組みが多くの地方で行なわれていると思いますので、そうした情報もうまく利用して新たな計画を立ててみてはいかがでしょうか。


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飲み会の後に車中泊」への2件のフィードバック

  1. acefeel 投稿作成者

    なるほどねぇ。飲み会 後 車中泊 って いいなぁと思うんだけど
    なかなか 泊まる場所がないんだよなぁ (^_^;)    

  2. てら 投稿作成者

    近場の飲み会でも翌日が確実に休みなら、夜から明け方まで夜間料金で安く停められる駐車場というのもいいのですが、繁華街に車を放置すること自体がどうかなという事もあります。安い値段で駐車するために目的地周辺の駅そばに駐車し、最終電車に間に合うように駅駐車場に戻り、そこで明け方まで仮眠するというのもいいですが、これもひとえにどこに駐車するのかというのがカギでしょう。繁華街の近くに穴場があればなおいいわけで、安全に車中泊できる場所を開拓しないといけませんね(^^)。

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