静岡市葵区井川・富士見峠往復お気軽ツーリング

 少々時間が経ってしまいましたが、2014年のお盆休みは、何かしらの用事が入ってしまったため、長期旅行というパターンは難しく、結果としてその日ごとにどこかへ出掛けようかと思い立って出ることがほとんどでした。今回の原付ツーリングも前々から考えていたのではなく、暑い中、家にいるよりは涼しいところまで出掛けようと思ったことが出発のきっかけです。

 しかし、その日は夕方から知り合いと飲み会が決まっていたので、そう遠くには行くことはできません。原付で出掛けつつ涼しい場所となるとやはり山側に向けて行くしかないということで、朝の9時半頃に出発し、静岡市の北を目指しました。

 出掛けたのはお盆休み期間ということもあって、市街地はそれほどの混雑もありませんでした。国道一号のバイパスを越えたところにあるガソリンスタンドで給油し、山に入っていきます。

 一口に山の方面といっても、様々な道があります。ずっとまっすぐに登っていくと梅ケ島温泉方面に行けます、途中には農産物直売所も有り、ちょっと本道を外れたところに、食事ができでお蕎麦が美味しい、静岡山葵の里・有東木「うつろぎ」があります。食や温泉が目的の場合はこちらを選ぶべきでしょうが、今回はあまり行ったことのない井川方面を目指すことにしました。というのも、その日は先日も紹介した富山から静岡まで400キロ超を歩いて縦走する「トランスジャパンアルプスレース」が開催中であり、静岡市葵区井川地区はチェックポイントになっていて、各選手が最後の力を振り絞って降りてくる様子を応援しながら進めそうだと思ったからです。

 井川方面へ行く途中にさらなる分岐があり、分かれ道を行くと静岡市の公営温泉(日帰り営業)の口坂本温泉があるのですが、恐らく温泉に入っている時間もないということでここもパスしてさらに井川方面へ向かいます。ちなみに、井川方面にも静岡市の市営温泉「白樺荘」があり、こちらの方は宿泊も可能です。早朝に出られて、一日満喫できる時間があれば風景だけでなく温泉めぐりのツーリングも楽しいのですが、今回は純粋に涼と風景を求めてのツーリングになってしまいました。改めてこうした施設の情報も紹介していければとは思っています。

 一時間も走っていると外の気温が下がっていることを実感できます。日なたはそれなりに暑いですが、日陰は前日に雨が降ったということもあり、かなり涼しく感じられます。このへんは車と違って風を感じながら走ることができるバイクの良さでしょう。

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 さらに、ところどころで渓谷が滝になっている場所があり、その下にいるだけでむしろ寒いくらいです。車で行く場合は真夏の時期はそれなりに車の往来も多いこともあり、いちいち止まって涼むことは難しいと思いますが、それは止めてもほとんど交通のじゃまにならない原付ですから、好きなところに停めて写真を取りながら涼を取ることをくりかえしながら進みます。しかし、山道が険しくなっていくに従って、勾配が11%なんていう坂もあり、速度が20km/hくらいしか出ないところもあったので、後続の車に道を譲るのに苦労するところもありました。

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 そうして、かなり広い駐車場があるスペース、富士見峠に辿り着きました。時間にして2時間と少しで標高は1183メートルまで上がってきました。ここにはトイレと展望台があり、天気が良ければ遠くの山々まで見渡せると思いますが、天気自体は晴れていたものの、雲が多い天気だったので遠くの山々までは見渡せなかったのは残念でした。

 場りは下りだったこともあり、上りと比べるとかなり早いペースで下ってきましたが、下りというのはどうしても転倒の可能性が高まるのできついですね。特に路面がところどころ濡れていたので、下りカーブを降りる時にはかなり気を付けました。全般的にこの道路は道が狭く、普通の車だとすれ違いができない場所も多くありますので、カーブミラーを見ながら対向車には気を付けて進むことを心掛けました。しかし、普通のスクーターの場合、アクセルを離してもエンジンブレーキの効かせ方にも限度があり、ハンドブレーキをかけ過ぎるとブレーキ自体がだめになりそうなので、やはり変速機の付いたバイクが欲しくなります。

 それでも、何とか安全に走り、昼過ぎには自宅へ帰ってくることができました。下界に降りるに従って外の気温が高くなってくるのが自分でもわかり、改めて夏には標高の高いところがいいなと思いましたね。今度は温泉でゆっくりしながら同じコースを回ることも試してみたいと思っています。


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