電車でRazikoを使うために

 最初にお断りしておきますが、表題は一般的にラジオをインターネットで聴取することのできる「radiko」の誤植ではありません。このRazikoというアプリは、日本国内のラジオ放送を聴取できるアプリには違いありませんが、日本全国どこにいても、どこの放送局の放送も聞くことができるようになるアプリです。
 実は今回、電車を使って朝から6時間くらい移動していたのですが、気になったのは箱根駅伝の復路の途中経過でした。ネットの速報サイトを使うという手もあったのですが、今回は使っているモバイルルータのテストも兼ねて、ocn モバイル one のSIMカードを入れたNEC Aterm MR02LNをNexus 7からRazikoアプリを起動し、あえて東京の文化放送の中継を聞き続けました。
 私が契約している通信カードのタイプは一番安い1日30MB高速通信可のものです。当然ながらラジオを聞き続けているうちに高速通信分はすぐに使い終わるので、そのほとんどを200kbps程度に制限されてしまっています(それ以上の速度規制は私のプランではされません)。しかし、途中でNexus 7が再起動してしまったため中断したことはあったものの、全く問題なくスタート直後からゴールまで聞き続けることができました。もしかしたら通信が集中して速度低下が起こる首都圏では使えないのかも知れませんが、今回は東海道本線の沿線を延々と進んだので、3G通信を使ってラジオを聞き続けるには全く問題がありませんでした。
 車で出掛けていればカーラジオが使えるのでラジオ聴取には問題ないのですが、電車の中でラジオを聞こうと思ってもノイズまみれになってしまったり、移動中にサービスエリアが変わってしまい、山の中ではかなり深刻な感度低下を覚悟しなければなりません。しかし、ネットを利用してラジオを聞く場合は、それなりに携帯電話の電波が入ればよく、ノイズがない安定した放送を聞き続けることは難しくはないと思います。
 しかし、NHKの提供するアプリを使ってNHKラジオを聞き続けるのは問題ないのですが、今の民放ラジオは所在地から聴取できるエリアの放送局しかradikoでは聞けないようになってしまっているので、エリアをまたぐ度に再調整をしなければなりません。せっかくのインターネットを使い、スマートフォンやタブレット端末でもラジオが聞けるのですから、こういった制限をやめてくれれば、もっと多くの人が移動中にスマートフォンからラジオを楽しむようになると思うのですが。
 ただ、アンドロイドを使っているスマートフォンやタブレット端末ではアプリのRazikoでエリア選択をすれば、全国どこの放送局でも聞くことができますので、できればある程度電池が持つタブレット端末か、外部バッテリーを併用するなどして、電車に乗りながらラジオを聞くというのも結構面白いと思います。もっとも、これも連続して使っても200kbps以下には規制されない(2014年1月現在)ocn モバイル one 30MB コースで使っているからこその裏技かもしれません。他のMVNO業者では360MBくらいのダウンロード量でさらにスピードが遅くなるよう規制されてしまうので、ラジオを聞き続けると3日間くらいはさらに遅いスピードで我慢しなければならなくなります。私が契約しているもう一枚のSIMカード、IIJmio系のBIC SIMではとてもこんな使い方はできません。そう考えると、まだまだこの2枚体制は続けていくことになりそうです。


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