電池切れで継続使用不可になった電話機の顛末

 今の携帯電話やスマートフォンで、特に本体に電池を内蔵しているものについては、わざわざ電池を交換するよりも新しい端末に切り替えてしまった方が安く移行できますし最新のハードを手に入れられるという事でそのようにする方が多いだろうと思います。私も多くの場合はそういったやり方で端末を変えることが多いのですが、あえて新しいものに乗り換えなくても十分使えるものについては、できることなら使えるうちは使いたいものです。

 私が今使っている自宅の家の電話はパナソニックのコードレスホンですが、あえて子機の付かないものを入手し、あるものを子機の代用として使い続けていました。それが、まだウィルコムがDDIポケットと呼ばれていた頃のPHS電話機だったのです。

 携帯電話に対向する形でデビューしたPHSは、今のように携帯電話と同じようなコンセプトではなく、家の電話の子機をピンポイントで外でも通話できるようにしたものでした。つまり、PHSの電話を外で使いながら、自宅に帰ってからはPHS回線と家の回線の両方で電話を受けることができたのです。今のひかり電話でやっているようなことをはるか昔からできていたのですが、こうした仕様は専用の親機が高額であったためかほどなくすたれてしまいました。ただ、私が手に入れたコードレスホンの親機は、同じパナソニックが製造するPHSでのみ、子機として使うことができました。

 その際使っていたPHS電話機は、PHS契約を解除した後も子機専用として使い続けながら現在まで至ったのですが、先日いよいよ本体の内蔵電池の寿命が来てしまいました。これが専用の子機なら互換性のある充電式電池がまだ売っている場合があるのですが、すでに販売が終了しているPHS電話機用の電池について入手できるのか調べたところ、メーカーに直接注文された方がいたものの、その値段が電池パック1個で7,000円を超えるということで、このまま使用を継続するのは限界と判断しました。親機そのものは全く問題なく動いているのでここで全て買い替えるのは残念なのですが、結局は一つのハードに様々な機能を詰め込んで使うということは、今回の私と同じようなリスクを負うということがわかっただけでも良しとする方がいいのかも知れません。

 コードレスホンの子機の中には最近ではBluetoothが搭載され、子機単体でスマートフォンに着信する電話を受けたり携帯番号で発信できる機能が付いたものもありますが、今のところそれほど売れているわけではなさそうです。とりあえず、停電時でも親機が使える安価なコードレスホンをこれから物色してこようと思いますが、せっかくの便利な技術が全くなかったことのようになってしまっているのは何か悲しいですね。私のシステムと似たようなものは、業務用として結構普及しているようですが、家庭用として普及しなかったのは大変残念です。とりあえず調べた電池パックの7千円という値段を目安にして子機が付属したコードレス電話機を探してみたいと思います。


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電池切れで継続使用不可になった電話機の顛末」への4件のフィードバック

  1. AirChura 投稿作成者

    たまたまWimaxの検索をしていたら、書き込みみました
    パナソニックのコードレスホンずいぶん長く使用していますね
    実はDDI時代からPHSを使用していますが、家の固定電話機は、
    親機ではないのですが、電話回線を並列つなぎにできる端末で、
    PHSの親機相当機能を持つ端末とFAXを2台つなげています
    本題にはいりますが、親機はVE-PVC01L(RuRuRu)を使用していますか
    又、他の親機であってもPHSを子機にできる端末は自営標準第3版の規格
    に対応していれば最近のPHSやパナの子機で再登録できると思われます
    最近のPHSであれば、日本無線(企業用途向けをWillcomで販売)は対応してますし、
    電話契約をしなくても中古携帯やオークションで格安で手に入ります
    とりあえず、自営標準第3版でくぐってみてください
    参考までに
    (PHSやパナの子機が登録できると)
    http://nice.kaze.com/ve-pvc01l.html
    (古いPHSの登録方法ですが、最近機種も同じかと)
    http://miri.cocolog-nifty.com/blog/2004/04/panasonic_vepvc.html
    自分もこの方法で子機を増設と入替えを行ってますので、十年近く使用してますが
    PHSの機種変更を使いまわすか格安で中古を手に入れる感じです
    使えるものは長く大事に使ってあげてください
    それと中古の電池も安く手に入りますよ!
    知りたいことがあれば、又、書き込みます

  2. てら 投稿作成者

    AirChura  さん コメントありがとうございました。
     willcomの現行機種については以下のリンクに掲載が有り、私も日本無線の端末を所有していますが、残念ながら自営第3版ではなく第2版のものなので、子機登録はできても正常には動作しません。
    http://wiki.nothing.sh/page/PHS%A4%F2%A5%B3%A1%BC%A5%C9%A5%EC%A5%B9%BB%D2%B5%A1%A1%A6%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%B7%A1%BC%A5%D0%A4%CBFAQ
     ただ、親機自体は問題なく使えるので、これから対応するPHS端末or電池を探すか、パナソニックが出していた子機自体が見付かれば再発動は可能なので、とりあえず本体は保管しておくつもりです。
     改めて固定電話機のことについて調べているのですが、すでに枯れた技術と言う感じで、現行のものの方が必ずしもいいとは言えないように思います。個人的な希望として、今出ているウィルコムのイエデンワ2は固定電話にも繋いで使えますが、さらに後継機がもし出るとしたら、イエデンワを親機として使い、現行のPHS電話機を子機登録できるようなものが出てくれば嬉しいのですが。

  3. AirChura 投稿作成者

    てらさん こんばんは
    書込みをした後に、改めて調べてみるとPHS最近の機種は
    自営第2版のみの対応製品ですね、自分の使用端末は自営2、
    自営3を両方対応製品のため普通に登録できたため、まちがった
    情報を提供してしまい申し訳ありません。
    申し訳ないのでデジタルコードレスの子機登録について
    情報を少し調べてみました、参考になるかわからない情報ですが
    てらさんのリンクにもありましたが、おたっくすKX-PW301DL
    (2001頃の製品)はαPHSと自営第3版対応ですが、
    おたっくすKX-PD551DL(2012製品)の子機を使用して、
    KX-PW301DLに子機登録を行い、使用している方がいます。
    http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000360607/SortID=15396033/?Reload=%8C%9F%8D%F5&SearchWord=%83%81%81%5B%83J%81%5B#tab
    メーカーの親機登録可能機種にもありましたが、DECT準拠(1.9GHz)
    であれば可能なようですが、自営第3版と互換性はないとのこと。
    ここからは推測の域で保障はないですが
    KX-PW301DLの頃はDECT準拠なんて規格はないですし、先に書きましたが
    αPHSと自営第3版対応のみです。又、αPHS自体は何年も前に規格
    は廃止してますので、恐らく互換性はないといっているが、自営第3版が
    動作する可能せいはあるかもしれません。
    OKI(Panasonic もOEMである)UM7700が子機登録できたというネタも
    さだかでないがありましたし、可能性としては有りかも
    全然参考になってないもしれませんね
    おったくす系の子機(1.9GHz限定)が使用できれば、中古品でも
    新品でもまだ調達できる可能性があると思いますが
    調べていて思ったのですが、PHSでの自営第3版、復活はなさそうですね
    企業用では自営第2版で、家庭用では自営第3版もしくはDECT準拠へ移行
    の流れかと、メーカーも利益を考えるとPHS市場から端末中古がでまわると
    子機製品は売れなくなるのではないかと、ネットでは自営第3版対応がでなくなって
    かなりの難民がでているようです
    便利だったんですけどね

  4. てら 投稿作成者

    AirChura さん ご丁寧なコメントありがとうございました。
    かつてのDDIポケットから販売されているPHS電話機をそのまま固定電話の子機としても利用できるコンセプトのコードレスホン親機は、当時から人気があって多くの人が使用中あるいは買い替えによって白ロムとなった端末を子機に登録して使っていたように思います。
    しかし、今になってみると、コードレスホン本来の使い方のみで使う分には、メーカーの用意した子機を登録して使っていた方が、子機の電池は他社から高容量のものが格安で入手できるようになっています。せっかくの便利な機能がPHSの方向転換によって使えなくなるというのも皮肉なものです。
    まあ世の中はいい技術が残るのではなく、残った方がいい技術なのだという感じで普及してしまう理不尽さは多くの場合であり、これからもそういう事が起こるでしょう。しかし、そうした技術を使う側としては、たとえ大きく花開かなくても、きちんと評価できるものは評価したいものです。私自身で試せる事には限りがありますが、少しでもそうした事についてもここで紹介していければと思います。

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