電気のない生活を楽しむために

 今まで東北や関東地方での停電についてその対策が練られてきたように思いますが、ここのところの浜岡原子力発電所の運転について、とりあえず止める方向にあるということで、ニュースではこのままでは私の自宅周辺でも夏の電力が足りなくなるのではという煽り記事が目立ってきました。

 本当に電力が足りなくなって急な停電が起こるのかも知れませんが、東京電力が計画停電を当面中断したように、実際のところ中部電力にどの程度の発電能力があるのかは電力消費のピークを体験しないとはっきりしたことはわからないというのが正直なところでしょう。

 個人的にはもし今東海地震が起こり、浜岡原子力発電所から大規模な放射能漏れがあった場合、私の住んでいる静岡市周辺でもその時の風向きによっては立ち入り禁止区域に入ってしまう可能性がないとも言えません。そして何より日本の大動脈である東名高速道路、国道一号線にも人が入ることができなくなる可能性があるので、いくら電気が足りなくなって生活が不便になったとしても、それ以上の危機的状況が想定されているのなら、ある程度の停電を受け入れることに反対するものではありません。

 しかしながら、こうした世論の誘導のされ方にいくらかの疑問を感じているということも確かです。日本全国で震災の後あらゆるものが買い占められたのは記憶に新しいですが、カップめんやトイレットペーパーは現在購入を制限されることなく近所のスーパーに置かれていますし、あれほど店頭から消えていた単一のアルカリ電池も常時在庫として店頭に置かれるようになりました。いまだに店頭でも見付からないのは、ポケットラジオくらいのものではないでしょうか。それでも、丹念にお店を探せば、メーカーにこだわらなければぼったくり価格ではない適正価格で現在は手に入れることができますし、特に誰かがまとめて買い漁ることをしなければ十分に必要な人の手に届くような感じがしてなりません。

 このブログで紹介している暖色系のランタンは今だに入手が難しいかも知れませんが、ロウソクならまず手に入らないことはないでしょうし、あとは情報入手のためのラジオさえあれば、いわゆる計画停電がもし実行に移されたとしても、何とかなるのではないかと思います。というか、今この文章を書いている状況がノートパソコンをバッテリーで使いつつ、ラジオを聞きながらランタンの明かりで過ごしているからです。とりあえず今のうちにテレビと電灯を消してみて、今自宅にあるものを使って過ごしてみることをお勧めします。全く耐えられないのかそうでもないのかはっきりしたところで、改めて原子力発電所を止めたらまずいのかどうかということが個人レベルでわかってくるように思います。

 停電になると自宅のインターネットが使えなくなるというのが実は一番の問題ではあるのですが、それもb-mobileのdocomo網を使ったSIMカードを使えば携帯電話の基地局の電力が供給されるうちはブログの更新もできますし、その点についても抜かりはありません(^^;)。私自身こうした準備は一気にやったのではなくて、いかに車の中で快適に過ごすことができるかということで徐々に揃えていったものが役に立っています。夏に本当に停電があるにしても、これから徐々に必要なものを揃えていけば十分対策できるように思います。これからの季節、家でキャンプするような感じで必要なものを揃えつつ、むしろコンセントが使えない生活を楽しめるような心持ちでいるのもいいかも知れません。ただ、無理をして高額なキャンプ用品を揃えることはせず、自宅にあるもので何とかならないものだけに絞って買うようにしないと、今回の震災をビジネスチャンスととらえ、無知な人からどう見ても必要のないものまで法外な値段で売ろうと、ずるく立ち回ろうとする輩の策略にはまってしまうのでその点には十分注意しましょう。


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