道の駅の役割について考える

 車中泊の旅というと、高速道路のSAPAと並んで宿泊するために夜間の駐車可能な場所としての道の駅がなければここまで多くの人たちがお気軽に行うことはできなかっただろうと思われます。政府のハコモノ行政というのはしばしば批判的に語られるものの、道の駅というアイデアは車を使って旅をする人たちからしてみれば、実にありがたい施設であると私は思います。

 昨日、静岡市中心部から浜松方面に向けて車で走っていまして、国道1号線のバイパスを通ったのですが、突然ものすごい睡魔に襲われ、何とか宇津ノ谷峠の道の駅(下り)までやってきました。ちょうど時間がお昼時だったこともあり、駐車場はいっぱいでした。ただ、場内へ入った時に出る車が偶然あったのでそこに車をとめ、しばし休憩することが出来ましたが、後から入ってきた車などは周辺に停車することを余儀なくされていたようでした。

 この辺の地理に詳しい方ならわかるでしょうが、高速道路を使わないで国道を利用して静岡県を抜ける場合、富士と富士川には道の駅はあるものの、そこからは宇津ノ谷峠までは道の駅はなく、さらにそこを過ぎてしまうと、掛川までありません。掛川以降については、以前は磐田にバイパス上のサービスエリアがありましたが、通行料無料化により料金所がなくなってしまったため、そうした休憩施設も一緒になくなってしまいました。

 以前は民間の経営によるドライブインがいろんなところにありましたが、それこそバイパスが開通することによって車の流れが変わり、廃業を余儀なくされてしまったり、旅行の形態が変わってきたことによる旧来のドライブインの利用者が減ったということもあり、今後改めて民間でドライブインをやろうと思われる方はそれほど出てくるとは思えません。それどころか、過疎地域では周辺住民にとっても頼みの綱であるガソリンスタンドがなくなっているという現状があります。つまり、今後は施設の整った休憩場所というのはそれほど増えるとは思えず、安直に道の駅に頼る人たちがさらに集中する可能性が高いと言えましょう。

 そういう現状をふまえて車での旅をする場合、駐車する台数が限られる中、状況に応じて譲り合うような使い方をしないと、次第に大きな問題となっていく気がします。

 昨日はたまたま駐車することができたので10分程度休むことで何とか睡魔から逃れることはできましたが、もしその時、どこにも駐車できずそのまま走り続けなければならなかったとしたらちょっとぞっとします。そう考えると、明らかに車が集中し、駐車するために待っている車が多数いるような道の駅においては、速やかに用事を済ませたら出ていくという配慮はした方がいいのではないかと今回しみじみ思いました。

 車ではないバックパッカーが野宿をしながら旅をするのに、公共の場所で寝る際には、できるだけ人がいなくなってから設営し、人が来る前に現場を元のように戻して出発することを常とするというのを聞いたことがあります。山の中で一日中それほど人も車も来ないような道の駅ではそこまで考える必要はないかも知れませんが、交通量が多く利用者も多い道の駅で車中泊をする場合には、後から入ってくる車の事を考えた滞在の仕方を考えたいものです。さまざまな目的を持って移動している車の中で、車中泊をしている人たちが目の敵にされないためにも、お互いに気を配りたいものです。


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