車のテレビについて

 いよいよアナログテレビ最後の日がやってきました。どんな感じでこの日を迎えるのかある意味注目でしたが、アナログテレビに繋げて地上波デジタルが見られる単体チューナーがすぐに手に入らない状況が続いているとのこと。地元の地デジサポートセンターに直接うかがったところ、レンタルの機材も用意していないということでしたので、この時点で用意ができていない方は機材が店頭で普通に買えるようになるまではテレビのない生活を強いられることになりそうです。

 震災関連の品薄と違って、地デジ化へのスケジュールは規定路線なのに、こういった状況になるということは官民の足並みがそろっていないという感じがしてしまいます。それと同時に思うのは、車のテレビについての問題です。

 車にはさまざまなグレードがありますが、最低のグレードにはラジオも付いていないものがあるかわりに、最高のグレードのものにはカーナビとテレビが最初から付いているというのが普通でした。しかし、こうした車のテレビは多くがアナログテレビなので、本日以降はテレビの機能およびスイッチ類が全く使えなくなってしまうという問題が起こります。対応としては家庭用のアナログテレビで地デジを見る場合と同じくデジタルチューナーを付ける必要があります。

 カー用品ショップでは車内でテレビを見るためのチューナー取り付けの手間はかなりかかるようで、多くの方はどうしようか迷っている方も多いだろうと思います。むしろ、FMAMラジオとCD程度のオーディオしかない車なら、小型カーナビにワンセグ放送受信可能なタイプのものを付けた方が簡単ですが、なまじ最初からカーナビやテレビが付いているものというのはこういう場合どうにもならないような感じがしてしまいます。

 最初から地デジを搭載したカーナビがセットされている車を買えば万事大丈夫とは思うのですが、最近はそうした車を狙っての窃盗犯も多発しているそうです。特にハイブリッドカーのプリウス用のものが多く狙われているとのこと。窃盗犯は小さな三角窓を割ってドアを開け、ごっそりと中のものを持っていくということですが、高い地デジ受信可能なカーナビを搭載している車の方は何か盗難対策を取るか、自動車保険で対応するために補償内容の見直しは急務になってくるでしょう。こうなってくると、最初から全ての機能が付いている車というのもどうかなとすら思ってしまうのです。せめて、オーディオ・カーナビはメーカーオプションの中から選べるようにするとかできれば、外から見て明らかにカーナビがない車は狙われないと思いますし、これから車の購入を考えられている方は単純にメーカーの推奨するセットでない方法についても検討する余地はあるのではないかと思います。

 車内の地デジ化について、今あるものでということであれば、携帯電話やスマートフォンのワンセグを見られるようにスタンドを設置して見るようにすれば追加のお金もそれほどかかりません。車のシガーソケットに差してUSB出力があるアダプターを導入し、100円ショップで充電用のコードをつなげれば、走行中なら電池の減りを気にせずに必要な時にテレビを見られます。この方法の問題はアンテナが貧弱で、市街地以外では放送が見られなくなることです。そうは言っても山間部などは普通にアンテナを立てても視聴することが難しい地域もあるわけですから、どちらにしても車で地デジを見る場合にはある程度の割りきりが必要になってくるでしょう。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA