三保の松原の観光案内所で調べてもらった水上バスの時刻表によると、私が三保の松原を出発した時間で、次の水上バスまでには約2時間も待ち合わせがあるということで、三保海水浴場のそばにある水族館、「東海大学海洋科学博物館」に入ることにしました。車で行くと駐車料金は500円ですが、こちらは自転車ですからその費用もかかりません(^^)。たまにテレビの取材が入ることもある水族館ですが、こじんまりした施設ではありますが、見どころもけっこうあります。
駿河湾の深海に生息している深海魚の展示もあり、写真のリュウグウノツカイが目を引きます。もちろん水槽の展示も多くあり、特にクマノミにはかなりの展示スペースを割いているのですが、こうした珍しい標本はなかなか見られないものです。
展示スペースは2階にもあるのですが、2階の展示には生きた魚はいません。しかし、シロナガスクジラの標本はこれだけでも見る価値はあるでしょう。入場料は1,500円と結構高いですが、私はJAFの会員証を提示したら150円引きになりました。同じく2階には立体メガネをかけて見る3Dシアターも有り、船の時間まで十分に楽しむことができました。
そのうち汽笛の音が聞こえたので急いで連絡船乗り場まで行きました。この看板の先の桟橋から自転車ともども乗り込みました。私の乗った船は三保の桟橋から江尻に到着した後で目的地の日の出埠頭に向かいます。料金は江尻でも日の出埠頭でも同額の400円だということで、直接係員の人にお金を渡し、船に乗り込みました。
自転車は写真のように外の空いているところに置き、およそ30分の船の旅を楽しみました。途中江尻埠頭に止まりましたが、この場所には最近食事処が充実した市場の「河岸の市」があります。清水ならではの海の幸を楽しみたい場合はここで降りて買い物や食事をするのがベストだと思いますが、日の出埠頭にも映画館まである総合施設の「エスパルスドリームプラザ」があり、もちろん食事についても充実しています。また、伊豆半島方面へのフェリーもここから発着されています。車の中に自転車を積んで今回のコースを回る場合は、ここ日の出埠頭周辺に車を停めて三保を一周するというのがそれほど体力的にもきつくなく、十分観光を楽しめると思います。自転車がない場合でも、駅や観光施設各所でレンタサイクルを提供しているようですので、今回の私のとったルートは簡単に回ることができるでしょう。
三保の松原が世界遺産となり、トップシーズンにはかなりの渋滞に回きこまれることが予想されます。今回のプランは渋滞対策だけではなく、ミニクルージングや廃線跡巡りなども組み合わせ、食事も十分満足できるものをいただけますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。(おわり)