緊急放送対応のテレビについて

 昨日の地震はこちらでこそ震度2の表示ではありましたが、長く不快な揺れが続き、めまいのような錯覚を受けるような感じでした。特に大きな揺れを感じた地方や、警報や注意報の出されたところの方は大丈夫でしょうか。今回の地震は東日本大震災の余震に含まれるとのことですが、これだけの大きなエネルギーの放出が行なわれたということもあるので、余震を含めた今後の状況には十分注意してお過ごしいただければと思います。

 今回、その時間には自宅ではなく別の場所に行っていたのですが、やらなければならない事を済ませて一目散に自宅へ戻りました。幸い自宅の方は何ともなかったのですが、昨年購入した薄型テレビはなぜかスイッチが入っていて、NHKの津波警報を流し続けていました。

 これは、どうやら私の購入したテレビが緊急放送に対応し、緊急警報放送の信号が入るとスイッチが入るようにスタンバイされていたからのようです。以前のブログで、最近のテレビにはこうした機能はないと断定的に書いた覚えがあるのですが、それは私がテレビの取扱説明書をよく読んでいなかったために誤った情報を出してしまったようです。ここで、謹んでお詫び申し上げます。

 このような機能がなくても普段からテレビをつけているご家庭なら何か緊急の情報がテレビから流れた場合はすぐに対応することができますが、もしそうした情報が家族がみんな寝静まった深夜に入ってきたら、せっかくの避難情報を入手できないという事も考えられます。やはりこういった機能はあるならちゃんとセットして使いたいと思われる人も多いのではないでしょうか。

 私のように帰宅した際になぜかテレビが付いていて、NHKの放送が流れているようでしたらそうした機能は問題なく働いていますので、就寝時にも寝室からテレビが付いているのがわかるようなら、津波に関する情報が即時に入手でき、急な避難もできるようになると思います。今回の事で自動的にテレビが付いていない方でも、もしかしたらその機能はあるのに働くようにセットされていなかったことも考えられます。まずはテレビのリモコンのメニューボタンを押してそうした機能があるか確認するか、取扱説明書を開き機能の確認をしましょう。もしご自宅のテレビでできることがわかったら機能をセットすることになるわけですが、その際に注意していただきたい事があります。最近では電気代を節約するためにコンセントにスイッチが付いていて、コンセントから供給する電源を切ることができるようになっているテーブルタップがあります。スタンバイを有効にし、緊急放送の自動受信を行なうには待機電力を使わないとできませんので、決してテレビのコンセントのところのスイッチを切ることなくそのままにしておきましょう。ご家族で生活している場合、あくまで電気料金を節約するために家族同士の意思疎通なく全部スイッチの元から切ってしまう人が一人いると、せっかくの機能も生かせないことにもなりかねないわけですから、テレビのコンセントが差さっている部分についてはシールなどに「スイッチ切るな」などの文字を入れて貼るなどしつつ、切ってしまうと寝ている時にテレビが自動的に付かなくなるという事を説明し、家族の中で理解しておくことが大事だと思います。

 またご家庭にそのようなテレビがなく、今後テレビを買い換えようと思われている方や、寝室に小さなテレビを新たに増やそうと思われている方については、購入時に緊急放送自動受信の機能が付いているかどうかを確認して購入されるのが無難でしょう。テレビはいらないが緊急警報はとらえたいと思われる方はFMラジオをの電波を使った警報装置が防災用品として販売されていますので、そちらの導入を考えるのも一つの手だと思います。さらに言うと、ここで何度も紹介している緊急警報放送とは地震直前におおよその場所を示して警戒を促す「緊急地震速報」を受信するのではなく、あくまで大きな地震によって津波警報が出た場合や、東海地震の警戒宣言が出た場合、そして特別な避難指示が出たことを伝える「緊急警報放送」です。「緊急地震速報」を受信するには別の機器が必要になりますので、地震直前の警報まで受信したい方はそちらの用意もお忘れなく。


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