無理な計画が引き起こす危険

 世界遺産になった富士山に登るために、現地に到着したらほとんど休憩せずに登山を開始する「弾丸登山」が問題になっています。関係者の申し合わせによって、夕方出発でその夜から登山を開始するようなバスツアーは自粛の方向にあるようですが、個人が車でやってくる事についての規制は難しく、今年はどうなるのか心配なところです。

 車で着いてすぐに出発するのは体力的に自信があっても避けていただきたいですが、車の中で仮眠を取った場合はどうでしょう。体調を回復させるためにはある程度の時間睡眠を取ることも重要ですが、その場合でも車内の環境によっては十分に体が休まらないことも考えられます。

 私の場合は車の中にキャンプ用のベッドであるコットを入れ、幅はともかく長さは自分の身長以上のスペースを確保し、足を伸ばして寝られる環境を作っています。それでも、普段の就寝環境からは変化があるため、いつも通りの睡眠が保てるかというとなかなかそうはいかないものです。ある程度の段差に我慢して寝ていたり、シートを倒しただけで仮眠を取るようなことではさらに体の疲れが抜けないことは容易に想像できます。もし、目的地より先で体を使うレジャーを予定されている方には、帰りの運転の事も考えながら、まず車内での就寝環境を整えていただき、さらに普段通りの睡眠時間を確保することを考えて欲しいですね。

 先日のニュースで愛知県から車で出掛け、敦賀の海岸に未明に到着した一行が、翌日の朝7時前から海水浴を始め、一人の方が亡くなってしまった水の事故が報道されていました。ニュースでの情報が少ないので、車中泊をしていた場合でもその事自体には原因はなかったのかも知れませんが、これからの季節において、特に海水浴を目的に出掛ける場合には同様の危険がありますので、十分なご注意をお願いしたいと思います。車中泊の旅では環境の違いのため、一般的には普段より早く目が覚めがちになります。そんな場合でもあまり無理して早いうちから全開で動かず、帰りの運転のための体力を温存できるような旅の計画が必要になってくると思います。


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無理な計画が引き起こす危険」への2件のフィードバック

  1. てら 投稿作成者

    acefeelさん コメントありがとうございました。
    できるだけ自分で出掛ける時には普段に近い就寝環境を作るようにしていますが、やはり登山と水泳は鬼門のように思います。
    休みが少ないとつい無理をしてしまいがちにはなりますが、acefeelさんも気を付けて車での旅を楽しんで下さいね(^^)。

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