災害時に使えそうなBluetoothスピーカーを探す

 先日購入したビデオプロジェクター付きのガラケーは、外部出力端子は1つしかありません。本体の充電はモバイルバッテリーや、最悪単三電池を使ったバッテリーでも可能なので停電時に活躍できると思うのですが、問題なのは充電を使うと外部イヤホンやスピーカーに出力ができなくなることです。

 ガラケー本体の仕様が端子を一つにまとめてしまっているので、本体を充電しながら大きな音を出すためには(教室ぐらいの空間でビデオプロジェクターを使う場合)せめてテレビくらいのスピーカーは欲しいところです。

 そんなことを考えながら、無線接続で音を出せるBluetoothスピーカーで適当なものを探したところ、あまりの現状にびっくりしました。店頭には実にさまざまなスピーカーがありましたが、そのほとんどが内蔵の充電池で動くものでした。ガラケーやスマートフォンと同じで、外で使う場合モバイルバッテリーで充電すればいいという考えもありますが、災害時に使いたいと考えた時に欲しいのは、やはり乾電池(自己責任でエネループの使用も可)が使えるものではないかと思ってしまうのですが。

 色々調べてみたところ、アルカリ単三電池3本で15時間動く(カタログ値)、大きさがちょうど良さそうだったSONYのSRS-BTD70というスピーカーがすでに生産終了してしまっているらしいことがわかり、本当にがっかりしました。今、内蔵充電池仕様のBluetoothスピーカーを購入したとしても、鳴らし尽くしてしまえばそれまでです。モバイルバッテリーを用意していても、これはスマートフォン充電用に確保しておきたいですし、長期間の停電が起これば全く使えなくなるものになり下がってしまいます。

 4年前の計画停電の時には、直接震災の影響を受けなかった私の近所でも店頭から単三電池がまたたく間に消えてしまいましたが、それだけ災害時における乾電池の需要は大きいと言えます。災害を経験し、乾電池と同じように使えるエネループのようなニッケル水素電池を購入し、備蓄しながらローテーションして使っている方も少なくないように思えます。エネループは満充電しておけば長期間放置しておいても容量をキープできる特性がありますし、懐中電灯やランタン、ラジオのような防災用品を乾電池が使えるもので揃えることで、いざという時にも安心だというところはあると思います。

 そうした思惑とは別に、Bluetoothスピーカーの電源に乾電池を採用する企業が消える傾向があるということは、災害に備えるということとは別の思惑で企業は考えて製品を出しているのではないかと思えてしまいます。個人的には、特に国内メーカーが災害の時の事を心配しているのかどうか疑問に思えます。

 そうはいっても何か使えそうなものはないかとさらに調べたところ、現状で使えそうな乾電池の使えるBluetoothスピーカーというのは、単三電池4本で25時間使えるという、Creativeの出しているSP-D100(ステレオ)か、単三電池6本で8時間というYAMAHAのPDX-B11(モノラル)にするかぐらいしか家電量販店の店頭で見つけることができませんでした。アウトドア用としてはYAMAHAの方がよさそうですが、災害用としては燃費が悪すぎ、SP-D100は室内や車内で据え置きに使うのにはよさそうなものの、それなりに大きい上にあまりいろんなものと一緒に持ち運ぶことを考えたものではなさそうなところがひっかかっています。でも消去法で行くと、充電ローテーションが作りやすく、車中泊の旅のお伴によさそうな単三4本使用のSP-D100一択かなと今の時点では思います。

 今の状況ではラジオを持たず、ネットラジオでラジオ放送を聞いている方もそこそこいると思うので、せめて乾電池式のラジオにBluetooth受信機能を付けてくれるとか、小型でも テレビの音程度の大きさが出る、災害時にも使えそうな乾電池の使えるワイヤレススピーカーの製品を手に入れられるような環境を作っておいて欲しいと切に願います。


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