森永製菓 チョコレート菓子 BAKE 保存缶

 緊急避難のために食べるものとして、チョコレートは少ない量でも生命を維持できる優良食品と言えます。ただ、これまでさまざまな災害用の食料の中でチョコレートというのは皆無でした。それは、ちょっと考えればわかると思いますがどこかに保管するにしてもちょっと日のあたる場所においただけで中味が溶けてどろどろになってしまうんですね。車の中に入れておく場合はさらにまずいことになります。窓を閉め切った中に直射日光が当たれば、すぐに50℃を超えてしまいますし、最初からチョコレートは保存に適してはいないと諦めの気持ちがありました。

 しかし、日本のメーカーの技術力は素晴らしいものです。森永製菓が出してきた焼きチョコの「BAKE」は、同社広報の話として、「気温が60℃を超す真夏のイラク南部でも溶けない。防災対策の備蓄食に最適」とのこと。ただし、賞味期限は他の保存缶より少ない2年間となっています。

 一粒23kcalで20粒入った保存缶が税抜き価格500円と安くはありませんが、車内に放置する場合でも直射日光に当たらないように気を付ければ、何とか保管は可能かなと思います。保存缶に入った非常用食料を備えるにあたっての問題として、賞味期限切れが迫った場合、どうやってそれを消費するかということがあるのですが、普通に食べておいしいものならそのまま日々のおやつとして消費できるものの、普段まったく食べない種類のものの場合、家族の誰もすすんで食べようとはせず(^^;)、結局ゴミとして捨ててしまうようなことにもなりかねません。やはりいくら非常用の食料といっても食べておいしいかどうかというのが問題で、その点チョコレートだったらご自身では無理でも周辺には食べたいと思われる人も多いでしょうから、気軽に備蓄することができるでしょう。2年という賞味期限もそういう観点から見るとそれほど短くはなく、むしろ2年後にもっとおいしい非常食が出てきてくれればさらに乗り換えることができるので、こういった新たな非常食のニュースが出るたびに楽しみになります(^^)。

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 まだニュースとして出たばかりで現物を拝めないのが残念ですが、缶入りではないパッケージのものは普通に売っていましたので購入してみました。表面が焼いてあるとのことでどんな感じかと思ったのですが、手で握ったとしても決して溶けないようになっているのには感心しました。これなら高温でもどろどろにならないのは納得です。食感はかなり軽いチョコレートという感じで、賞味期限が迫っても一瞬で消費することができそうです(^^;)。さしあたって店頭で保存缶見掛けるようになったら、ぜひ戸棚の中の一品として増やしたいと思います。そろそろそうした非常食がかなり増えてきたので、既存のものを消費するのも忘れないようにしないといけませんが。


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