本当にそれってお得ですか?

 近頃は少なくなったものの、営業を名乗る電話や直接販売目的で訪問されることは結構あるのですが、私が自宅にいる場合はたとえそれが大福売りであっても(^^;)きちんと断っています。そんな中、先日私がいない時に自宅に飛び込みの営業の人がやってきたようで、その時応対に出た家族が半ば興奮して、プロパンガスの料金が劇的に安くなると言われたとパンフレットを持ってきました。プロパンガスは都市ガスと違って公共料金でなく、ガソリンのように業者ごとに自由に料金を決められるので、そういったセールストークで契約の載せ替えを目指して回っているのでしょう。どちらにしても全くの飛込みでやってくる人というのは信用ならないので、一応どういう仕組みで料金が安くなるのかとパンフレットにある企業名をネット経由で調べてみたところ、やはりというか安さには裏があることがわかりました。

 今回自宅にやってきた人がどう説明したかは私は直接聞いていないのでわからないものの、多くの情報を参照すると、自由に決められる料金があるということは、突然値上げしても事後承諾のような形で行えるということでもあります。私の調べた範囲の事例では、当初の安い料金がいつのまにか高くなっていて、解約するにも簡単に行かない事があるところまでわかったので、たまたまその後にガス器具の検針にやってきた今契約しているガス会社の人に具体的に飛び込んできた業者の名前を出して聞いてみたら、そういった業者の悪い評判か自分達にまで飛び火し、返答に辟易する事もあるとの事でした。

 今回、こうした事が身近で起こったことで、今後同じような話がやってきた場合には家族もそのつもりで対処できますが、きちんと調べられる環境がもしなかったとしたら、私も簡単にセールスマンの口車に乗って不利益な契約をさせられてしまう可能性はあるんですね。明らかな詐欺ならばわかるかと思いますが、今の世の中というのはグレーゾーンというか、ちょっとした心の隙間に言葉巧みに入り込んでくるようなものが多いということだけは言えるのではないかと思います。こうした事にひっかからないためには、話を聞いたり説明文を読んですぐに契約したりネット上でクリックしたりせず、一呼吸おいて改めてネットをくまなく調べ(サイトによっては悪い評判が検索の最初のページに上ってこない場合もありますので、複数のページを確認するか検索ワードを変えてみるくらいの念の入れ方は必要だと思います)、そこまでしてから契約するかどうか考えても遅くはありません。

 個人的には大きな契約や詐欺そのものに引っかかる前に、テレビやネットであたかも便利に使えますよといった便利商品について、興味があって欲しいなと思った際に改めてネットでの評判を調べ直してみることをおすすめします。もちろん、こうした商品自体が全く使いものにならないという事ではありません。中には看板に偽りありのすれすれの商品もあるでしょうが(^^;)、自分の使い方には微妙に合わないのに強烈にプッシュされる商品のメリットを過大評価しすぎてしまうきらいがありますし、よくよく調べると同じものがホームセンターに安く売っていたりする場合もあります。私のこのブログを始めた頃はブログ更新のために必要もなく使えないものをいろいろ買ってしまいましたが(^^;)、最近はそれでもあからさまな失敗は避けられるようになった気がします。

 しかしそれでも相手は言葉巧みに直接ないし間接的に(テレビのコマーシャルやあおり文句の入ったウェブサイトなど)私たちの興味を引こうとします。これは買い物ではないのですが、車中泊の旅で訪れたとある街のお祭りにお化け屋敷が来ていまして、呼びこみのおじさんが大変魅力的な口上で中に入ってくれと呼びかけているのに遭遇しました。今思えばICレコーダーで録音しておけば良かったと思ったのですが、その誘いに乗って入ってみたところ、中は全く恐くなく、女性とみると見境なしに抱きつこうとするセクハラお化けがいるだけの小屋でありました(^^;)。その時はだまされたという感じもありましたが、逆にあの呼び込みの口上にお金を払ったようなものだなと、その芸に感心したのを覚えています。本来はこのような少額の被害を繰り返す事で大きな被害を避ける知恵が付くのではないかと思いますが、さすがに大きな金額が動くもので失敗したら大変です。今はちゃんとネットを使えばうさんくさいものはたいがい出てきますので、くれぐれもあなたを騙そうとする輩にはご注意を。


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