最悪の想定で対策する事の意味

 昨日は夕方前あたりからこちらでも風・雨ともに強くなり、心なしか家も揺れるほどのものすごい天気でした。まだ東北地方の方や北海道では更に発達した低気圧の影響で大きな被害が起こる可能性がありますので、十分に警戒して下さい。

 昨日、特に強風に関する対策として、昨年の台風直撃の際の様子を頭に浮かべながら物を飛ばしたりしないように片付けをしました。幸いな事に今回の天候は昨年よりもひどくはなかったので、結果として問題は起こりませんでしたが、それも私の今までの経験の中では最悪の、昨年の経験があったればこそと言えるでしょう。いたる所で農業用のハウスが壊れ、トタン屋根やかなり重いと思われる看板がやすやすと空に舞い上がっていくのを見てしまった身としては、その光景を基に対策を立てられるという事でちゃんとした準備ができ、ある程度冷静に状況を見る事ができました。

 そういう意味では、ニュースで出ている南海トラフが動く地震による津波の予想というのは最悪の予想をまず発表している点ですばらしい情報の出し方だと思いますね。世の中には津波の高さが20メートルを超えるなど、信じていない人もいるかも知れませんが、地震が来たらすぐに20メートル超の津波が来る事を想定して避難計画を立てている人と、そんな極端な数字はあり得ないと思いながら逃げようとする人と間にはもしかしたら生死を分けるかも知れないぐらいの差が出てきてしまうかも知れません。

 色々と準備をし、避難しても多くの場合は単なる徒労に終わるだけかも知れません。しかしそれでも、万が一の事を思いながら続ける事が大事だと私は思います。きちんとした準備をし、いざという時のための心構えさえできていれば、普段の生活でそれほど災害の事を気にする事もなでしょうし、実際に起こってしまったら腹をくくって対処にあたる事になるでしょう。事前の準備がしっかりしていれば、人は何となく落ち着くものです。災害は来ないに越したことはありませんが、自宅や生活圏内で災害が起こってしまった場合の最悪の想定を考える事から災害対策を始めてみてはいかがでしょうか。


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