景気不透明の中での交通費節約術

 世の中は景気がいいのか悪いのか、実感まではできないものの、少なくとも私の周辺ではそれほど良くはない感じです。しかし、景気が悪いからとどこへも出掛けないというのも精神上良くありません。車で出掛けることが多い私としても、あの高速1,000円の時代は良かったとしみじみ思いますね(^^;)。

 ちなみに、私が高速1,000円の時代に静岡から鹿児島の枕崎まで行った時にかかった高速代は、大阪周辺の別料金区間は軽自動車の場合850円を別に払ったものの、高速道路を降りずに進めば片道1,850円で済んでしまいました。ガソリン代は別途かかりますが、これなら週末ごとに日本全国いろんな所に行きたくもなります。しかし、来年以降には消費税が10%に上がる可能性もある中でこんなことを言っていてもしょうがないでしょう。というわけで、こんな世の中でもできるだけ交通費を節約して遠くへ旅行する方法について考えてみたいと思います。

 日本全国を旅する場合、裏ワザでも何でもなく、複数の交通機関を乗り継いで両方のいいとこ取りをした方がいいのではと思うことがあります。通常より安い価格で乗れば乗るほど安くなるような手段として鉄道会社が出している乗り放題の切符があります。今回はこうした切符を有効活用してしまおうというわけです。ただ、お得なきっぷほど出発地が限定され、私が住んでいる地域では入手できないというのがつらいところです。

 しかしながら、移動に車も使えるとなると話も違ってきます。そのようなお得なフリーきっぷ(その日のみ有効のものが望ましい)が購入できる上使える入口前後の駅付近まで車で行き、24時間制でできるだけ安く駐車できる駐車場で車中泊の上、その日の始発以降にフリーきっぷを使って遠方へ移動して観光し、駐車料金が一日目の安い料金のうちに帰ってこようというものです。最初から電車で出発するのと違うのは、夜に出発し、できる限り高速道路を使わないコースで移動できれば、電車が走っていない時間帯に移動できるだけでなく、下道オンリーで走行可能なら交通費はガソリン代だけで済みます。観光地でたくさんのおみやげを買った場合、長い距離および駅から自宅までの間、持って移動すること自体が大変ですが、この場合は車のある駅までたどり着けば後は自宅まで荷物の心配をしなくて済みます。車で大人数での移動なら全ての行程が車でも一人あたりの交通費は安くなりますが、一人でガソリンも高速代もとなるとやはり全ての行程を車で行くよりも、夜間に高速を使わないでできるだけ遠くまで行き、その後は車を置いて移動するというのが安さの面で言えばおすすめのプランとなるでしょう。

 普通のフリーきっぷの場合は現地での購入が必要ですが、季節きっぷの「青春18きっぷ」と組み合わせれば、現地で切符を購入するというわずらわしさから解放されます。週休2日の方の場合、金曜日の夕方から夜に車で出発し、24時間制でできるだけ安い駐車場がある駅まで行くのですが、この駐車場の料金体系について、入庫時から24時間なのか午前0時から24時間なのかによって変わってくるので入庫前に十分に確認しましょう。どちらのタイプの駐車場でも対応できるのは、とりあえず午前0時前までは車で走ることを前提にし、0時を過ぎてすぐに駐車場に入れたらそこから始発の時間まで(行程によってはそこまでストイックにすることはありませんが(^^;))車中泊の上、土曜日は電車を使っての観光を楽しみます。18きっぷの場合、有効期間はその日の終電までなので、最大駐車場の一日料金がかかる範囲ならかなり広範囲の旅ができるのではないでしょうか。車に戻るのは土曜の深夜になりますが、もう少し早めに戻ってその日のうちに帰るもいいでしょうし、まるまる一日を有効活用してしまった場合は、帰る途中にもう一泊車中泊をしながら日曜日中に帰るのでもいいでしょう。

 18きっぷは金券ショップでレンタルし、一回分だけ使うなら約2,500円前後で済みますので、この金額で往復の高速代とガソリン代を比較した場合、車を途中で置いて電車との組み合わせというのは結構交通費を節約しながら遠くまで行ける方法だと思います。ある意味大掛かりなパークアンドライドのシステムと言えるわけで、こうした旅もやってみると面白そうですね。まずは通年利用可能で面白い利用ができそうなフリーきっぷをリストアップすることと、車を24時間限定で安く駐車しておける場所を探すことが必要ですが、どこから出発するかによって使えるきっぷや駐車場の条件が変わってくるので、できる限り安くというプランにするか、新幹線を使ってお金を掛けても遠くへ行くことを優先するのかなどのバリエーションも楽しめそうです。列車が止まって時間通りに帰れなくなった場合のリスクはありますが、近いうちにこんな旅も実現させてみたいと思っています。


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