日本のマスコミはネットの脆弱性をなぜ大々的に報道しない?

 アメリカ政府発の情報ということでご存知の方もおられるとは思いますが、オラクルが手掛けるプログラム言語「Java(ジャバ)」に安全面での弱点が見つかり、使用を控えるように勧告していることが報道されました。

 そのまま旧バージョンのJavaを使い続けていると、セキュリティー面での脆弱性をつかれて、インターネットに接続しているパソコンなどに侵入されたりパソコンの中を書き替えられる危険性があります。日本でもパソコン自体を乗っ取られ、不当に逮捕されてしまう事件が起こったばかりなのでこうした情報を笑ってやり過ごすことはできません。昨日になってオクラルは指摘されていた弱点を塞いだバージョンへのアップローダーを出してきましたが、米政府によるとこの修正ではまだ不十分ということらしく、お使いのブラウザでJavaを無効化することを継続して呼びかけています。

 私自身は、無効化をするにしても使っているブラウザごとに作業が必要なことと、インターネットエクスプローラーではアンインストールしないと完全には無効化できないのではという話もネット上で見受けられたので、万全を期する意味でもここは一旦、Javaそのものをアンインストールして対応することにしました。ウィンドウズを使っている方については、メニューの「コントロールパネル」から「プログラムのアンインストール」を選び、プログラム一覧に「Java」があるかどうかをまず確認してください。わけもわからず不安でしたら、そのままJavaを選択してアンインストールすることをおすすめしておきます。

 私はネットのニュースや新聞紙上でこのニュースを見ましたが、新聞紙上ではごくごく小さな扱いになっているのに不安を覚えます。今のところ脆弱性が発見されたというニュースだけで済んでいますが、知らないうちに悪意を持った人物に侵入され、中味を改ざんされてしまったら、単に自分のパソコンのデータ損傷だけですまない可能性があるというのは先日のパソコン乗っ取り事件でおわかりの通りです。

 今や多くの人がある意味電話以上にインターネットによるネットワークを使っています。携帯電話の通信ができなくなった際にはニュースになるということは、私たちの生活にインターネットが相当食い込んでいるというのは誰しもが認めることでしょう。

 ですから、私にはなぜこのニュースをしっかり報道しないのか疑問に思います。自宅にインターネットを引いて常時接続環境を構築している人の中で、ほとんどセキュリティについて考えることがなくてもウィルスソフトを導入しておけばウィルスチェックはできますし、当初の設定でウィンドウズそのものの自動更新するようにしておけばある程度の脆弱性は回避できるとは言うものの、これらの方法では解決できないこの対応について、積極的に報道して対応方法(今回の場合はJavaの無効化orアンインストール)を公表していかないのでしょうか。

 少なくともここを読まれている皆さんは、インターネットでJavaを使ったサイトの恩恵を受けていない場合は、さしあたってJavaをアンインストールしておくことを強くお勧めします。


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