ここのところ、アナログからデジタルへの移行時期ということで、テレビに関する話が多くなってしまうことが今後もあるかと思いますが、どうぞご了承下さい。
テレビの地デジ化というのは何も家庭だけのものではなく、車載用のテレビもデジタルチューナーを付けて地デジ放送を見るための対策を取らないと見ることができません。車の中にテレビは必要かどうかという議論は当然あるかと思いますが、天気予報ひとつとっても、ちゃんとした雲の映像を見ることができれば具体的に今後の天候の変化を予測できますし、私もあれば使うと思います。ただ、そういった用途だけなら今あるアナログテレビにデジタルチューナーを付けるまでの事はせず、携帯電話のワンセグ機能を使うか、ノートパソコンで見るための外付けチューナーを用意する程度の事で、そうして準備していても全くそうした機材を使わないこともあったりして、あえて気合いを入れてまで旅先でテレビを見るというところまではいきません。
というのも、テレビの受信状況は周辺の地理的要因によって変わり、山の中では車内の貧弱なアンテナでは全く見られない場所の方が多いだろうということが安易に予測できます。どうしても観たいテレビがあるまま車中泊の旅に出たいと思われる方がおりましたら、確実に後で見られるように自宅での録画環境を整えてから出掛けられる方がよろしいでしょう。
そうは言っても電波状況が良いところに車中泊の場所を定めたりしてしまうと、ついついスケジュールがテレビ中心になってしまうということはよくある話で、皆さんも同様の体験をされていらっしゃる方がおられるかも知れません。就寝時間がずれ、早朝も一番には出掛けられず、結果が最悪の場合、行こうと思っていたところに行けなくなる可能性もあります。
放浪のような旅で、何をするにも気の向くままといった旅ならば、テレビというのは最高の友として旅先での寂しさを紛らわせてくれるものでしょう。しかしそれなら、自宅で何をすることもなく惰性で見ているのと変わらず、時間に限りがある旅でも同じようにテレビを見ていたら、有益な旅行先での時間を無駄に消費するだけではないかと私は考えます。
有名なミヒャエル・エンデの小説「モモ」には「時間どろぼう団」という人たちが出てきます。私たちの生活でかけがえのない時間を容赦なく奪い去っていく中で、人々の心がなくなってしまう世界が描かれているのですが、これはエンデが描き出す現代社会への警告でもあるでしょう。普段の私はそうしたことをあまり気にしないまま無駄な時間を過ごしてしまっていますが、日常とは全く違う旅の時間というのは、同じ24時間であっても、自分で自由に行動を決めることができる分、1日はこれほど長くいろいろな事ができるのだと気付かせてくれるものでもあります。
旅の空で1日の予定を決める中で、貴重な時間を無駄に過ごさないためにも、特にテレビを車載したりサブバッテリーで見られる小型テレビを用意している方は、くれぐれも旅がテレビに振り回されないように注意しましょう。せっかく自分の眼でいろいろ見ることができるところを、テレビという箱の中ものに注目し続けるのは実にもったいないと思いますので。
車の中でビジネス症候群にならない広さで情報(地デジ)を得らて
寝起きできれば生活出が来ますね。固定資産税バカになりませんよ。