手軽に洗えるスマホの注意点は?

 最近はスマートフォンと言えばiPhoneという感じで、新機種の発売日にはテレビで徹夜組を含めた取材が入ることが多かったのですが、先日久し振りにその他のスマートフォンについてテレビを含むマスコミで報道されました。

 それがauが新機種として2015年12月11日から発売する『DIGNO rafre(KYV36)』です。主に育児中の母親をターゲットにしたものだそうで、京セラ製のandroidスマートフォンになっています。テレビがワンセグのみになっているのは残念ですが、おサイフケータイもNFC、赤外線通信にも対応した5インチのディスプレイ搭載という、まあ一通り何でもできるという感じでしょうか。

 ただ、ここまで注目が集まる理由というのは、防水機能が単なる防水ではなく、『ハンドソープ』で洗うことのできる防水性能および、お風呂の中でも使える43度以下の温水にも対応しているからです。今までの防水機能のあるスマートフォンは、真水で洗う場合の動作保証がありましたが、洗剤を付けて洗う事は動作保証対象外でした。しかしこのスマートフォンは『ハンドソープ』での洗浄及び、お風呂だけでなく温水で洗い物をするキッチン回りでも少々のお湯がかかっても大丈夫というわけです。

 しかし、他のマスコミ報道でもそうですが、ここまで私が書いた文章にもこのスマートフォンを使う場合において大きな落とし穴があります。というのも、スマートフォンを洗うことについてやけに『ハンドソープ』という言葉にこだわっていることにお気付きでしょうか。

 メーカーページには、スマートフォン洗浄に使うハンドソープは、水で泡立てた物を使い、どのハンドソープでも大丈夫という事は書いてありません。さらに、ハンドソープ以外の洗浄剤、家にあるもので言えば固型せっけんや中性洗剤で洗った場合についての言及はありません。また、温水対応と言っても湯船の中に入れて水没反応が出ても修理は有償となり、さらに温泉や入浴剤の入った浴槽での動作も保証していません。

 まあ、そこまで細かい事を考えなくてもそう壊れるものではないのかも知れませんが、私自身、防水機能の付いた腕時計を温泉の中まで持って入ったことが原因で壊してしまったので(^^;)、あくまで使用上の注意をよく読んだ上で正しく洗い、正しくお風呂に持ち込むようにしないと、調子が悪くなってこんなはずではなかったと思う人が続出する可能性があります。その点についてはメーカーの責任ではないのですが、今からauの店頭で怒号が飛びかって無償修理をするしないで揉める場面が何か想像できてしまうのです(^^;)。

 もっとも、こうは言ってもそれくらいの無茶なユーザーの酷使を予想して作らなければここまで洗浄可能なスマートフォンとして出して来られないものでもあるのかも知れません。ただ、ここを読んでいる方はやはり精密機械にとって水や異物の侵入は故障の元になりますので、この製品を購入した場合でも使用上の注意をよく読んだ上で利用されることをおすすめします。


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